一川誠のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレp92
感情が生起してから、それに対応した身体的反応が生じると考える人が多いことでしょう。たとえば、悲しいから泣く、怖いから震える、楽しいから笑う、などなど。ところが、感情と身体的状況との関係については、逆のパターンもあります。泣くから悲しい、震えるから怖い、笑っているから楽しいといったことです。
実際、感情の生起によって生じると考えられるさまざまな生理的反応、たとえば、心拍が早くなったり、発汗したりすることは、自分の情動の生起を経験するよりも早く生じることが知られています。ただし、身体の生理的反応だけで感情が生起するわけではなく、そうした生理的反応の原因をどのように帰属させるかによって、情動 -
Posted by ブクログ
ネタバレ時間の使い方が生き方として納得できるものであるか確認する。優先順位の入れ替えで、直近のものは動かさないほうがよい。長年続けてきてうまくいかないことは、経済合理性で判断する。行動スケジュールに実際できたこと、できなかった理由、かかった時間を記録する。早めに取り掛かる。目的勾配を利用するために。休憩は、注意補足への対応。どうも主観的時間が他の人より遅そう。ウエブ検索は予想外が少ないので主観的時間を短く感じがち。記憶について、ピークエンドの法則を考えて行動。記憶は上書きされる。大きな決断については、遠い将来のこととして考えたり、遠い過去のこととして現在を振り返り適切な意思決定はどうなるか考えてみる。
-
Posted by ブクログ
人間の記憶と心理の仕組みから生じる誤記憶や判断の誤りについて解説している。
前半は人間の身体能力や本能を他の動物と比較。個々の能力値としては決して優れているとは言えず、むしろ弱い部分が多いことを示している。ここまでは「生物としての人間」からのアプローチが面白かった。
中盤では各種心理テストを基にし、人間が「合理的な判断」を誤る例を紹介しているが、調査方法が「結論ありきでは」と思えたりテスト数が分からなかったりで、眉唾の印象が拭えない。
後半はこれらを踏まえて、機械を使った判断の合理性、妥当性をSFの要素も交えて説明して結んでいる。「囚人のジレンマ」の話は分かりやすく、少なくとも今の技術で -
Posted by ブクログ
時間を物理的な時間と体感時間に分けて解説。
体感時間は伸びたり縮んだりして変化するものであり、著者の専門分野、心理学の観点で解説している。
実際、時間を長く感じたり、短く感じたりする状態を不思議と感じつつも、そういうものと勝手に思い込んでたけど
この本を通じて言語的に理解ができた。
スマホ見ている時間が早い理由もわかり、逐一時間を意識することで以前よりもスマホを使用する時間が少なくなった。
時間を意識するってことを学んだ。
評価はもっと高くても良かったけど、途中から様々な研究のことなどいろんな角度から解説して言って、自分には難しかったな -
Posted by ブクログ
特別な時間を増やす。過去の記憶を思い出すことにより、人生が幸福になりますという内容であった。
最近の時間関係の本は、やるべきことを効率化して自由な時間をつくれ!
のような本が減少しつつあると感じる(自分が選ぶ本がその類になっている可能性もある)。
本書では、時間を作ったとしても、その時間が有効的に活用できるとは限らないことと、タイムパフォーマンスを上げることは、時間を圧縮するだけで、人生が味気ない物になってしまうということとのこと。
では、どうするか。
•過去の記憶を記す。反芻する
→思い出すことでポジティブになれる。ネガティブだった記憶でも、プラスに働くことがある
→詰め込みすぎると、『 -
-
Posted by ブクログ
以下、引用
●では、こうした言語を駆使した能力によって、知覚や認知のさまざまな問題を解決することはできるでしょうか?このことに関しては、興味深いことがいくつかわかっています。まず、経験や文字による伝達によって得られた知識によっては、なかなか錯覚や錯視は補正できないという点です。ただし、知識によって観察の際の枠組みを与えられると、錯覚や錯視を減らせる可能性があります。たとえば、「ミューラー・リヤー錯視」という有名な図があります。「<―>」「>―<」という二図を並べて見ると、中央の線分は、両端の矢羽根が内向している(前者)とより短く、外向していると(後者)とより長く見えるというものです。この錯視