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たとえば直観的に動いて失敗した。だから今度はじっくり考えて行動したのに、やはり選択を誤ってしまった。または、はっきり記憶している経験が、実はぜんぜん違うものだった……など誰でも体験があるだろう。人間とは、間違える動物である。それは認知的な処理能力に制約や限界があるため。だが、それらを知って上手にいかせば、ミスを減らすことができる。自分のことは当然ながら、仕事や教育、災害現場などで、他人を思い通りに動かせるかもしれない。不思議な錯覚・錯視から危険な認知バイアスの理由まで、心理学が解き明かした、人間の知覚の本質とは。
...続きを読むPosted by ブクログ 2020年09月18日
視覚・聴覚・嗅覚といった五感における錯覚、身体運動と関わる錯覚が知覚や心理に及ぼす影響、虚記憶など、人間の知覚の本質について解説されています。確率判断と直観に乖離が生じるというのがなんとも不思議。また典型的な「囚人のジレンマ」の構造を、手塚治虫先生の漫画『火の鳥 未来篇』の事例で説明されていたのは意...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年04月19日
なぜ人間は間違えるのかを(1)知覚認知の有限性、(2)環境や行動様式を作り替えるという行動特性、(3)錯覚を自ら利用するという行動様式、の3点から解説した本。
錯覚や認知バイアスについて論じた本は数あれど、ヒューマンエラーという観点から心理学、行動経済学、神経科学といった分野を横断的に扱った本は珍し...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年03月06日
以下、引用
●では、こうした言語を駆使した能力によって、知覚や認知のさまざまな問題を解決することはできるでしょうか?このことに関しては、興味深いことがいくつかわかっています。まず、経験や文字による伝達によって得られた知識によっては、なかなか錯覚や錯視は補正できないという点です。ただし、知識によって...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年08月13日
「人間とはかくも間違う生き物である」ということがよくわかる一冊です。錯視や錯誤、身体と感情の関係、モンティーホール問題を筆頭とした直感の危うさ、各種バイアスなど、事象自体は私が日ごろ読んでいるビジネス本などでもたびたび取り上げられているものが多いのですが、心理学や脳科学の観点から著者がわかりやすく解...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年01月04日
人間は思ったほど認知機能が優れているわけではなく、現実としてそこにある世界をありのまま認識できているわけではないらしい。しかもほかの動物と比べるとかなり限られた世界しか見えていないようです。人間である限り、一生聞けない音、見えない光、感じれない感触、嗅ぐことができない匂いがあるのだと思うと、不思議な...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年09月11日
p92
感情が生起してから、それに対応した身体的反応が生じると考える人が多いことでしょう。たとえば、悲しいから泣く、怖いから震える、楽しいから笑う、などなど。ところが、感情と身体的状況との関係については、逆のパターンもあります。泣くから悲しい、震えるから怖い、笑っているから楽しいといったことです。
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