あらすじ
「人生には限りがある」――この事実を、あなたはどれほど実感しているでしょうか?
日々の忙しさに追われ、「そのうち会おう」「いつかやろう」と先延ばしにしていることはありませんか。
実はそれが、あなたの幸せや充実感を奪っているとしたら、どうしますか?
たとえば、40代前半で親と別居している人が、これから母親に会える残りの日数の平均はたった「20日」。父親に至っては「9日」。
この数字は、1年に数回帰省した場合の“人生で残された親との時間”を表しています。
「そんなに少ないの?」と、衝撃を受けた方も多いはずです。
当たり前のように知っているはずの「人生の時間は有限である」という事実。
でも、それを本当の意味で実感し、日々の行動に反映できている人は、どれだけいるでしょうか。
忙しさに流され、「また今度」「時間ができたら」と後回しにしていることの中に、実は“今すぐやるべき大切なこと”が含まれているかもしれません。
だからこそ、ただ目の前のことに時間をかけるばかりではなく、本当に自分が満足するために、時間の使い方を見直すことが必要なのです。
では、人生の満足度が高まるような時間の使い方とは何でしょうか?
筆者はこれまで科学的な研究と自分自身の生活実感の両面から、「時間の使い方が人の幸福にどう影響するか」を探求してきました。
そこで一つの真実に辿り着きました。
それは、「タイパ(タイムパフォーマンス)」ばかり追い求めている人ほど、充実した時間を過ごした感覚が得にくい、ということです。
本書では、認知科学と時間学の観点から、限りある人生を充実させて幸福になる時間の使い方を紹介し、
それを身につける方法までお届けします。
※カバー画像が異なる場合があります。
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Posted by ブクログ
これまでも時間の使い方はたくさん読んできたので、目新しいことはないのかもしれないが、過ごした時間の濃度を上げて記憶に残す方法に注目しているのはこの本のポイントだと思う。事前に大切なことを決めて予定に入れ、記録に残す。そして振り返る時間、頻度を増やしていくことは取り組みたいと思った。また三日坊主になるかもしれないが日記を書きたいと思った。
Posted by ブクログ
特別な時間を増やす。過去の記憶を思い出すことにより、人生が幸福になりますという内容であった。
最近の時間関係の本は、やるべきことを効率化して自由な時間をつくれ!
のような本が減少しつつあると感じる(自分が選ぶ本がその類になっている可能性もある)。
本書では、時間を作ったとしても、その時間が有効的に活用できるとは限らないことと、タイムパフォーマンスを上げることは、時間を圧縮するだけで、人生が味気ない物になってしまうということとのこと。
では、どうするか。
•過去の記憶を記す。反芻する
→思い出すことでポジティブになれる。ネガティブだった記憶でも、プラスに働くことがある
→詰め込みすぎると、『忙しかった』という感情のみ残って内容が残らないので、写真を撮り記録を残す。振り返る。
→複数の作業を連続してやらない。区切りをつける。(例えば:場所変える。ランニング)
•人生を流れるように過ごすのではなく、事柄一つ一つに意味を見出す。
そうすることで、豊かな人生になるということだ。今思えば、高校生のときに頑張ったことや、社会人に成り立ての頃の失敗があり、自信が付き、心が鍛えられてきた気がする。
今後は記憶。エピソードが少しでも濃く残るように意識的に日常を振り返りたい