一川誠のレビュー一覧
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【クロノス対カイロス】
クロノスは「流れる時間」。一方のカイロスは「機時」と訳され「刻まれる時間」「タイミング」「今だ、と感じるその瞬間」といったイメージのようだ。
客感的時間と主観的時間、あるいは時計の時間と心の時間などと解釈しても良さそう。
テクニックやヒント、エピソードとして面白かったものをランダムに。
- 目標勾配:とりあえず手をつける
- ツァイガルニク効果:中途半端なところで中断
- ルーチンではなくいつもと違う経験を
- スマホより山=デジタルではなく特別な体験を
- 反芻(振り返り)することで時を刻む
- 漁師とコンサルタント「たくさん稼げばリタイアして毎日釣りができるよ」 -
Posted by ブクログ
■「感じられる時間」の長さは何で決まるのか。
・実際に経過した時間
・体験された出来事の数:経過した時間の長さが物理的に同じであったとしても,その間に体験された出来事の数が多いほど長く感じられる。
・時間経過に向けられる注意:経過した時間の長さが物理的に同じであったとしても,時間経過に注意を向ける回数が多い期間ほどその時間を長く感じ,逆に時間経過に注意を向ける回数が少ないとその期間を短く感じる。
・他の感覚からの影響(感覚間相互作用):大きな画像を見ながら過ごす時間や大きな音を聞きながら過ごす時間は,小さな画像を見ながら過ごす時間や静かな空間で過ごす時間より長く感じられ,広い空間や明るい空間で -
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Posted by ブクログ
時間...漠然と過ごし、時に追われ、時に待ち遠しく...
時間...不思議なるもの...
興味深く読んだ。
いろんな角度から時間というものを捉えていて、多くの事例を使いながら説明している=腑に落ちる、自分の実体験と重なる。
そして
生まれて死ぬまでその人生の時間は人それぞれ...
自分らしく、自分の時間を全うするには...
やはり時間の概念も含め自分が時間をどのように感じ取って過ごしているのか?ということを知り、時間の流れの感じ方をコントロールできれば...
そして、
一定の速度で流れる時間の中に「アクセント」をつける
それが記憶となり、その記憶を繰り返し反芻することで自分の人生、生き方 -
Posted by ブクログ
ネタバレ人間は思ったほど認知機能が優れているわけではなく、現実としてそこにある世界をありのまま認識できているわけではないらしい。しかもほかの動物と比べるとかなり限られた世界しか見えていないようです。人間である限り、一生聞けない音、見えない光、感じれない感触、嗅ぐことができない匂いがあるのだと思うと、不思議な気持ちになるなぁ。
そして、人間は思った以上にたくさんの認知バイアスや錯覚に絡め取られながら、無意識的に認知、思考しているとか。錯覚や錯視はさておいて、さまざまなバイアスの存在を知っているだけでも、今後自分が何か意思決定や思考するときの助けになります。知っていたからといってバイアスがなくなるわけでは -
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ネタバレp92
感情が生起してから、それに対応した身体的反応が生じると考える人が多いことでしょう。たとえば、悲しいから泣く、怖いから震える、楽しいから笑う、などなど。ところが、感情と身体的状況との関係については、逆のパターンもあります。泣くから悲しい、震えるから怖い、笑っているから楽しいといったことです。
実際、感情の生起によって生じると考えられるさまざまな生理的反応、たとえば、心拍が早くなったり、発汗したりすることは、自分の情動の生起を経験するよりも早く生じることが知られています。ただし、身体の生理的反応だけで感情が生起するわけではなく、そうした生理的反応の原因をどのように帰属させるかによって、情動 -
Posted by ブクログ
ネタバレ時間の使い方が生き方として納得できるものであるか確認する。優先順位の入れ替えで、直近のものは動かさないほうがよい。長年続けてきてうまくいかないことは、経済合理性で判断する。行動スケジュールに実際できたこと、できなかった理由、かかった時間を記録する。早めに取り掛かる。目的勾配を利用するために。休憩は、注意補足への対応。どうも主観的時間が他の人より遅そう。ウエブ検索は予想外が少ないので主観的時間を短く感じがち。記憶について、ピークエンドの法則を考えて行動。記憶は上書きされる。大きな決断については、遠い将来のこととして考えたり、遠い過去のこととして現在を振り返り適切な意思決定はどうなるか考えてみる。
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