ダフネ・デュ・モーリアのレビュー一覧

  • いま見てはいけない デュ・モーリア傑作集
    中学生の時に河出の世界文学全集でレベッカを読んだ。とりこになった。10代の間に何度読み返しただろう。あの頃の気持ちを思い出した。忘れていたぞくぞくするような感覚がよみがえってきた。レベッカしか知らなかったがこれ!!!な作品だ。すごいなデュ・モーリア!まさに物語世界に心がもっていかれる感じ。他の傑作集...続きを読む
  • 人形 デュ・モーリア傑作集
    「東風」は不穏で、イヤーな幕切れが予感されるのにどんどん読まされ、連れて行かれてしまう。
    「ウィークエンド」は、サマセット・モームの短編のような皮肉と形式とオチを備え、よく出来ていて、私はこれが上位だな。
    「そして手紙は冷たくなった」はレンアイあるある。俗物牧師には吹いてしまう。
  • いま見てはいけない デュ・モーリア傑作集
    最初この作品を知ったのは偶然観た映画「赤い影」。とても好きな世界観の映画で、原作の『いまは見てはいけない』は更に期待を裏切らなかった。表題作はもちろん、傑作集というだけあって他の作品も漏れなく楽しめる。20年前に読んだ「レベッカ」や「鳥」も再読してみよう〜。
  • レイチェル
    ヒッチコックの映画「レベッカ」の原作者として有名なデュモーリア。
    「レベッカ」と双璧をなすといわれる作品です。

    フィリップは、幼くして両親を失い、年の離れた従兄アンブローズに育てられます。
    時代は19世紀。ひろびろとした荘園で、独身男ばかりの気楽な暮らし。
    フィリップも成人した後、イタリア旅行に出...続きを読む
  • レイチェル
    静かに淡々と、そして徐々に高まっていくこの緊迫感。

    主人公フィリップの初心さが間抜けに感じられるほど。レイチェルを受け入れる隙間があったことは、1章2章で充分知らされる。

    最後まで読んでから1章を読み返すと、背筋が凍る。
  • レイチェル
    『レベッカ』と同じくらいすばらしい作品です。
    読み進めていく内に、主人公の視点によって周囲の人物に対する評印象が二転三転することになります。結局レイチェルは善人だったのか悪人だったのか……。
  • レイチェル
    レイチェルは悪女だったのか、それとも女性特有の衝動的で気分がコロコロ変わる気質を持った普通の女性だったのか、はたまた彼女も狂わされていたのか。
    真実が分からない中の唐突な幕切れは深い余韻を残す。でも、最期に呼んだのがアンブローズの名だったのはどういう意味があるのだろう。誰にも見抜けなかった真実の愛が...続きを読む
  • レイチェル
    亡くなったいとこの妻への恋に囚われていくフィリップ。どんどん深みにはまっていく様子はある意味ベタで長々しく、正直途中で読むのが嫌になりかけた。ので、最後の数十ページには素直に驚いた。読み終わったあと、思わず最初の章に戻ってしまった。
    イギリスの領主は素敵だな、生まれ変わったらなってみたいかも。
  • レイチェル
    最後のオチが「え、そっち!?」だった。
    レイチェルの趣味が『園芸』と聞けば、ミステリー好きにはピンと来そう。
    レイチェルの人物描写が実に見事。読みながらうっかり私も恋しちゃった。
    主人公フィリップのウブさもまた見事!こういう男性いる!作者はいつもどんな風に他者を観察してるんだろう。

    実は、ルイーズ...続きを読む
  • レイチェル
    謎めいた美女を書かせたらデュ・モーリアの右に出る人物はいないんじゃなかろうか。「彼女が何を考えてるのか知りたくてたまらん!」と読者に思わせられたら作家の勝ち。レイチェルの頭の中を暴きたくて仕方がない私は、デュ・モーリアに全面降伏です。でも本を読み返せど、やっぱり理解出来た気がしない。一体どっちだった...続きを読む
  • いま見てはいけない デュ・モーリア傑作集
    目次より
    ・いま見てはいけない
    ・真夜中になる前に
    ・ボーダーライン
    ・十字架の道
    ・第六の力

    ゴシックサスペンスの小説『レベッカ』で有名な、ダフネ・デュ・モーリアの短編集。

    全体像が見えないことによるドキドキ感は健在で、「どういうこと?どういうこと?」と手さぐりで読み進めていくことの快感。

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  • レイチェル
    美しいレイチェルに心奪われていくフィリップ青年の揺れが如実に表され、時に同情、同意しながらもゾクゾクとさむけを感じるようなところも。
  • レイチェル
    デュ・モーリア作のもうひとつの「レベッカ」とも呼ばれる作品。
    今回も状況の描写が素晴らしく、登場人物と同じ場で物語を見ているような気持ちにさせる。

    両親を亡くし、従兄アンブローズによって育てられるわたし。
    アンブローズはイタリアで結婚し急逝する。アンブローズからの便りに、ただならぬものを感じるわた...続きを読む
  • いま見てはいけない デュ・モーリア傑作集
    この中には5編の短編がおさめられているが、一番好きなのは「十字架の道」。好みで評価は別れると思うけど、すべて私は好みです。この人の作品はもっと読みたい。
  • いま見てはいけない デュ・モーリア傑作集
    『レベッカ』が大好きなので短編集も読んでみた。日常の生活や人間関係における心の機微や、ありきたりなようで意外な人間模様を、鮮やかにまたシニカルに描き出す傑作揃いだった。「十字架への道」で前歯が折れてしまった夫人をいたわる大佐が印象的。日々の生活をこうもドラマチックに描かれると、私の人生もそう捨てたも...続きを読む
  • いま見てはいけない デュ・モーリア傑作集
    これを読みながらずっと「レベッカ」を思い出していた。「昨夜、わたしはまたマンダレイに行った夢を見た」という冒頭の一文から、ミステリアスで繊細な物語は始まっていた。ここに収められた短篇にも、「レベッカ」と同様の叙情が漂っている。そのストーリーテリングを堪能できる一冊。

    「レベッカ」では、謎めいた物語...続きを読む
  • いま見てはいけない デュ・モーリア傑作集
    ・ダフネ・デュ・モーリア「いま見てはいけない デュ・モーリア傑作集」(創元推理文庫)は表題作を含めて全5作、約420頁の短篇集である。最近の文庫は活字が大きいといつても、単純平均で80頁ある。長めの短篇といふところであらう。いかにもデュ・モーリアといふ感じの作品が収められてゐる。やはりおもしろい。
    ...続きを読む
  • いま見てはいけない デュ・モーリア傑作集
    誰が正しいのか、誰を信用していいのか、自分の見たものを信じていいのか、足元の地面がぐらぐらするような不安感がたまりません。。。

    「いま見てはいけない」が一番よく出来てる気がする。
    解説は、デュ・モーリア作品と映画との関連をきちんと語っていて親切だと思う。
  • レイチェル
    レベッカほどじゃないけど面白かった。
    アンブローズの分身として育った青年の悲しい運命というか・・・。
    もし、あのまま最初の乳母に育てられてたら・・・っておもってしまう。
    レベッカみたいに、もうちょっと、お城での優雅な生活が描かれてたらよかったなー。主人公が男だからしょうがないか。ラストは大好き。よか...続きを読む
  • レイチェル
    すごく読みたくてとっておいた本を、いよいよ読み始める時の気分が好きだ。買ってもすぐにはよまず、その前にこっちの本から…などとわざと自分をじらしてみたりする。そうすると「その前」に読んでいる本を早く片付けなければならないようなおかしな心理状態になったりして、本一冊でなんとドラマチックなことよ。
    この本...続きを読む