ダフネ・デュ・モーリアのレビュー一覧
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ネタバレ・ダフネ・デュ・モーリア「人形 デュ・モーリア傑作集」(創元推理文庫)の カバーには「幻の初期短篇傑作集」とある。「本書は近年になって発見された『人形』を含む14編を収めた初期短編集である。」(石井千湖「解説」327 頁)「人形」以外は知られた作品なのであらうか。基本的にはおもしろい作品集である。巻頭の「東風」はそんな中では例外であらう。ある時、人知れぬ島に異人がやつてきて島に波乱をもたらす。ありふれた物語である。しかも、物語は予想通りに進む。島の女と異人の一人ができてしまつて悲劇が起きる、正にこの通 りである。これを破綻のない物語とも言へようが、しかしまた、おもしろみに欠ける物語とも言へる。
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Posted by ブクログ
五篇からなる短編集。
「いま見てはいけない」
映画「赤い影」の原作。
幼い娘を亡くした夫婦がヴェネチアで老姉妹に会う。
妻は、亡くなった娘さんがあなたのそばにいると言われ、悲しみに暮れていたところを救われるが、夫はそんなことを言う老女を胡散臭く思う。
「真夜中になる前に」
絵を描くことを趣味とする教師が、ギリシャに旅行に出かける。
泊まったホテルでいかがわしい夫婦に出会う。
「ボーダーライン」
病床の父のもとに見舞いに行った娘の前で、突然父が亡くなった。
娘は、父と最後に見ていたアルバムに写っていた旧友を訪ねることにする。
「十字架の道」
エルサレムのツアー引率をする予定の牧師が病に倒 -
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「レベッカ」の作者デュ・モーリアの作品で、「レベッカ」とは
姉妹作と言う評判のようです。
レベッカでは主人公「わたし」は身寄りの無い若い女性でしたが
本作の「わたし」は、異国で亡くなった従兄の後を継いで
領主になった青年フィリップです。
その彼の所に、亡くなる前に従兄と結婚した女性「レイチェル」が現れて、
「フィリップ」は段々と恋に落ちていく事になります。
しかしレイチェルにはよくない噂もあり、フィリップは
次第に追い込まれていって…という話です。
余り劇的な展開が無く、どちらかと言うと独りよがりに
暴走していくフィリップが、はた迷惑だなぁと言う感想を持ちました。
その暴走していく様こそ、この -
順番が逆では
レベッカ、レベッカと言いつつ、肝心のレベッカが電子化されてていない。
マッチポンプのつもり?
版権の問題等いろいろあるかもしれませんが、顧客の立場を考えて行動して欲しいものです。
まあ、お好みで。
紙で読みますよ、そこまで電子版にこだわっているわけではないので。