わらいなくのレビュー一覧

  • ニンジャスレイヤー第2部-6 マグロ・アンド・ドラゴン

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    シュールなディストピアの中で蠢く巨悪とそれに抗う人々を描く、ハードボイルドSFニンジャ活劇、第2部第6巻。

    ニンジャスレイヤー陣営はガンドーに加えてナンシーも参戦、ザイバツ・シャドーギルドはマッポーカリプスへと向かう儀式を始めんとし、デスドレイン陣営はランペイジを失うもアズールがニンジャとして覚醒、また、単身キョート城に囚われたユカノは押し籠めてきた自身の記憶と幾らかの同一化を果たす。
    それぞれの陣営が活発化し、また地歩を固め、次巻から始まる最終章「キョート・ヘル・オン・アース」で起こるであろう交錯への期待が高まる巻。

    今巻のエピソード「オペレイション・レスキュー」で活躍したフォレスト・サ

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    2019年08月15日
  • ニンジャスレイヤー第2部-5 ピストルカラテ決死拳

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    ハードボイルドディストピア忍者活劇、第2部第5巻。

    今巻は、表紙にも登場している私立探偵タカギ・ガンドーが主役を張るエピソード「リブート・レイヴン」の存在感が強く「探偵小説めいたアトモスフィア」も感じさせる。カラス・ニンジャのソウルに憑依され非人間に成り果てても、その名に「ディテクディヴ」を背負うガンドーの強さと弱さに痺れる。脇役が突如、劇的に力を得る展開は陳腐になりがちだけれど、物語が丁寧に描かれているからか、必然性と説得力をなお感じる。

    フェイタル、ナンシー・リー、シキベ・タカコといった女性陣の見せ場も多く、特に「ビガー・ケイジズ、ロンガー・チェインズ」でのフェイタルはハードボイルドで

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    2019年07月18日
  • ニンジャスレイヤー第2部-4 聖なるヌンチャク

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    『ニンジャスレイヤー』第2部第4巻。コミカルな道具立ての底流に流れるのは、相変わらずディストピアの閉塞感なのだけれど、ニンジャスレイヤー側だけでなく、ダークニンジャ側にも協力者や崇拝者が現れたことで、全体に虚無感は和らいだ感覚。
    今巻で印象的なエピソードは、ザ・ヴァーティゴが本編に初登場する「ディフュージョン・アキュミュレイション・リボーン・ディストラクション」。読者からのお便りコーナーにのみ登場していたニンジャなのだけれど、ノンブル(ページ番号部分)や地の余白部分まで使って、本編と本編外を繋ぐ演出はメタ的で楽しい。

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    2019年06月19日
  • ニンジャスレイヤー第2部-3 荒野の三忍

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    『ニンジャスレイヤー』第2部第3巻。
    表題作の「スリー・ダーティー・ニンジャボンド」は普段と趣向を変えた用心棒もの。ニンジャスレイヤー、ジェノサイド、フォレスト・サワタリ、三人のニンジャが共闘する展開は王道で熱い。いつものハードボイルドでドライな文体でなく、叙情的な結びが印象的。
    他にも、ユニークな自我を得たクローンヤクザ・ケジメニンジャの登場や、若きザイバツニンジャ・シャドウウィーヴの過去編など、見どころの多い巻。

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    2019年05月22日
  • ニンジャスレイヤー第2部-2 ゲイシャ危機一髪!

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    『ニンジャスレイヤー』第2部第2巻。
    ラオモト・カンの末子、ラオモト・チバの戦いの始まりが描かれる「ライズ・オブ・アマクダリ」が面白い。チバの脇に控えるオニヤス・カネコ(ニンジャネーム:ネヴァーモア)、とアガメムノンのキャラクターが良い。3人を描いた扉絵にも雰囲気がある。
    「ウェイティング・フォー・マイ・ニンジャ」に搭乗するネザークイーンも素敵。(セクシャル・マイノリティの描き方としては古風だけども)
    各人の再登場が楽しみ。

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    2019年04月30日
  • KEYMAN(13)【電子限定特典ペーパー付き】

    購入済み

    面白かった

    「あなたへのオススメ」でためし読みして、一気に最終巻まで読んでしまった。
    この漫画の存在をまったく知らなかったが、まだまだ世の中には凄い作品があると思い知らされた。

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    2019年04月13日
  • ニンジャスレイヤー第1部 ネオサイタマ炎上4

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    第1部「ネオサイタマ炎上」の完結。といえど、復讐者の葛藤は解消されることはなく、第2部「キョート殺伐都市」への引きを残しながら、余韻を持って第1部が閉じる。
    相変わらずのハードボイルドだけれど、最終章「ダークダスク・ダーカードーン」で、フジキドとナラクとのバディ戦が描かれる展開もまた熱い。

    キャラクター造形も面白く、今巻では「ライク・ア・ブラッドアロー・ストレイト」扉絵にて描かれたニンジャ・“ラオモトの声”のデザインが怪しげで好き。

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    2019年03月11日
  • ニンジャスレイヤー第1部 ネオサイタマ炎上1

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    サイバーパンクディストピアSFニンジャ活劇。
    悪の組織に妻子を奪われた男が、古代のニンジャの力を獲得し、その力の闇に呑まれないよう抗いながら復讐のため戦う、という筋の、王道なダークヒーローもの。「Wasshoi!」「のっぴきならぬマッポーの世」「インガオホー!」「ヨロコンデー!」など独特の言語センスに貫かれているため分かりにくい(し、そのような部分は読んでいて笑ってしまう)けれど、ドライでハードボイルドで、時には人間の業のままならなさを描いてしんみりとさせたり、少年少女の淡い恋や友情を描いてみせる懐の深さを感じる。
    あえて時系列をバラバラにして並べてあるけれど、1巻の巻末に、すべての始まりとな

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    2018年10月06日
  • KEYMAN(13)【電子限定特典ペーパー付き】

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    熟考してみた、一分間、じっくりと
    『KEYMAN』、殿堂入りである。ありがとうございます
    この最終巻の一撃は見事、扉をぶち開けた
    絵柄こそアメコミ風であるも、ストーリーはガッツリと、日本人が大好きなものであるように感じた
    綺麗事も、汚い事も、ごちゃまぜになっているからこそ、質の高い面白さが生まれるのだろう
    人も清濁併せて飲んでこそ、その器は様々な糧で満たされ、熟成させることで個々の旨味が生まれる
    少なくとも、この漫画は私の血肉の一片となった
    魔術師などが登場する事で、ストーリーが小難しくなっているような印象を受けるかもしれないが、一気読みすると、案外、シンプルだな、と気付ける
    ヒトの定義とは何

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    2017年06月16日
  • ニンジャスレイヤー第3部-1 秘密結社アマクダリ・セクト

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    久しぶりに買いました。間飛んでるけどさほど気にならず。
    ヤモト=サンちょっと切なげなところもありつつカワイイヤッター
    だけで生きていけるわ私。

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    2015年05月31日
  • ニンジャスレイヤー第1部 ネオサイタマ炎上2

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    物語に引かれたのはこっちの方が強い。スワン・ソング・サング・バイ・ア・フェイデッド・クロウ。この一話を読んだだけで、この本の元はとれたと感じた。どんな人間にも意味がある。そして何かを伝えるそんな物語に弱いのだ。終わりも良い。託された新たなニンジャに幸あれ。

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    2015年06月25日
  • ニンジャスレイヤー第1部 ネオサイタマ炎上1

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    巷でうわさのアイエエエエ!ニンジャ!ニンジャナンデ!?です。
    記念すべき一巻の話の最初が「これまでのあらすじ」・・・
    どうやら時系列バラバラの一話簡潔みたいです。それでも読者そっちのけで話がぐんぐん進んでいく勢いはすごいです。

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    2014年10月14日
  • ニンジャスレイヤー第1部 ネオサイタマ炎上3

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    この巻は「アトロシティ・イン・ネオサイタマシティ」と「ストレンジャー・ストレンジャー・ザン・フィクション」のどちらも甲乙つけがたい。
    アトロシティ、は荒唐無稽なキャラクターであるヤクザ天狗が好き勝手に暴れまわる話なようでいて、タロやヤマヒロが到底敵わない理不尽に立ち向かう話であることに気づく。
    一見話が破綻しているようで一フレーズごとに周到な計算で組み立てられた話なのだ。
    彼らの足掻きは無駄だったのか?そうではない。藁にすがってジタバタ足掻いて起こした波紋が巡り巡ってヒーローを動かす結果になったのだ。

    ストレンジャー、はヒーロー物にお約束の負けイベント。だが本格的な集団戦であり、アンダーカー

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    2014年08月10日
  • ニンジャスレイヤー第1部 ネオサイタマ炎上4

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    アクションゲームのラストステージめいて、ニンジャスレイヤーが戦う、戦う、戦う!これまで戦って来た敵も再登場し、ボスラッシュめいて息つく暇なく戦い続ける。文章でこんな疾走感を得られるとは全く信じ難いほどだ。
    鋭い社会風刺も相変わらずで、胸焼けしそうなバトルの連続に清涼感を与えてくれる。
    シックスゲイツの連戦は笑わせながらも、これまでのフジキドの戦いが無駄ではなかったとしみじみさせてもくれました。さあ、次はキョートだ!

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    2014年08月10日
  • ニンジャスレイヤー第1部 ネオサイタマ炎上2

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    この巻でのお気に入りは「ア・カインド・オブ・サツバツ・ナイト」
    初見ではそこまで印象には残らないかもしれないが、読めば読むほど深みが分かる。
    悪の組織の戦闘員がヒーローに倒される、それだけの予定調和な、本来なら触れられるまでもない、タイトルの通りのごくありふれた夜。
    それだけにレオパルドが最後に残したハイクは重いものがある。彼は看板の文字を繋げただけのハイクと爆発四散痕以外の何かを残すことが出来たのだろうか。
    もはやこれは新たな文学と言っていいだろう。

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    2014年08月10日
  • ニンジャスレイヤー第1部 ネオサイタマ炎上1

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    サイバーパンクニンジャ活劇、ニンジャスレイヤー。これが何かというのはとても一言では表せないが、本筋は家族を殺された男が悪の親玉に復讐するという単純な話。
    その単純な筋にこれでもかというほど多様な味付けをして出来上がった作品と言えるだろう。
    サイバーパンクやアメコミの影響はもちろん、毎回個性的な怪人(ニンジャ)がでてきて死ぬと爆発四散するという特撮ヒーロー的お約束、繰り返される天丼にギャグ漫画的要素もうかがえる。
    そのようなハチャメチャな世界観でも整合性を保って上手く日常感を表しているのは凄いし、そのような鬱屈した世界の中でも爽快感は決して失ってはいないのだ。
    自分がこれ以上何を言ってもニンジャ

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    2013年10月04日
  • ニンジャスレイヤー第1部 ネオサイタマ炎上1

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    巷で噂のニンジャスレイヤー=サンの冒険はずっと気になっていた。

    単行本の分厚さに躊躇していたが、今回イヤー!とキヨミズ・プラットフォームから飛び降りるつもりで買ってみたら大正解だった。

    ツイッターに投稿された時とはストーリーの順序が変えられているようで、第一話にあらすじがあった時点でこれは普通の小説ではないことを実感した。でもまあ、基本ノリで読んでいくものだと思ってたので特に気にせず一気に読み進んでしまった。

    140文字以下の短文が並んでるだけだが、登場人物とか誰が喋ってるのかとか案外分からなくならないものなんだな。

    そしてやはり忍殺語は大変ワザマエである。
    独特の忍殺語だけじゃなく、

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    2013年10月02日
  • ニンジャスレイヤー第1部 ネオサイタマ炎上3

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    分かってやってるに違いない、絶妙な違和感で統一された日本で繰り広げられるニンジャ同士の構想。twitter小説ならではのスピード感、意外と王道なストーリー、そして各エピソードが時系列バラバラで、つい読み返したくなるのも中毒性高し(-_-)

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    2013年04月05日
  • ニンジャスレイヤー第1部 ネオサイタマ炎上1

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    ツイッターで話題のニンジャスレイヤーを書籍に纏めた1冊。
    破茶目茶な文章表現とは裏腹に、内容はいたって真面目。
    熱きニンジャソウルに触れれば、ニンジャの魅力にハマること間違いなし。
    ツイッターならただでは読めますが、やはり紙で読みたいので私的にはコチラが好きです。
    ただ、難点を上げるなら時系列になっていない点。
    あくまでツイッターで掲載された順になっており、ストーリーのタイムラインには沿っていません。
    そこが少々読みにくいかも。

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    2013年02月16日
  • ニンジャスレイヤー第1部 ネオサイタマ炎上3

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    「ニンジャスレイヤーって、プロレタリアート文学ですよね」

     私ではなく、ツイッターのフォロワーさん(書店員)がおっしゃった一言なのだけど、これってなかなか正鵠を射ているのでは。

     忍殺語、世界設定、絶妙な言葉選び……というのは三巻目ともなると新鮮味も薄れて「もうあきた」となってしまいがちなのだけれども、このシリーズがまだそこまでいってしまってない。
     その理由は、魅力的な主人公にはそれ以上に魅力的な悪役が必要とされるのと同様、超人的なニンジャやテンサイ級ハッカー達と並び立つ、まったく普通の一般人……否、「マケグミ」達のイキザマが、最底辺の生活をしていてもなおその中に残って一瞬の輝きをを放つ

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    2013年02月11日