藤田貴美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレグラスハート、完結編。
高校生の頃、このシリーズの一作目が出版されたような記憶がある。
若木未生の作品の中で一番好きなシリーズ。
それから10年以上が経過して、グラスハートが完結したことを知った。
読み始めて、ああ、藤谷先生だ、高岡尚だ、坂本くんだ、朱音ちゃんだと嬉しくなった。
完結編の手前の巻で、結構まぁ泥沼だったよな、とか思い出しつつページを繰る。
テンブランクが解散――じゃなくて、休止か。
休止というのは、ショックだった。
自分が、このバンドのことが好きだったんだと再認識する。
そういえば、このシリーズをコバルトで読んでいるとき、実際にCDが聴きたいな、と思っていたっけ。
色恋よ -
Posted by ブクログ
若木未生さんは、私は、彼女の代表作の「ハイスクールオーラバスターシリーズ」が苦手で、作品の人気がピークだった頃もどうしても馴染めなくって、「この作家さんとは、私、相性が悪いのかな」と思っていたのです。
その後、この「グラスハートシリーズ」がコバルトに連載され、たまたま読んでみたら、これなら私にも、おもしろさがわかる! となりまして、作品が中断するまで、文庫も全部も買って、お話の続きが書かれることを心のどこかでずっと待っていたのでした。
テンブランク、本当に十年の空白(テンブランク)だったよ。というくらい待たされた気がします。
テンブランクとは、作中での主人公たちのバンドの名前です。
天才音楽家 -
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Posted by ブクログ
コバルトで書かれていた頃、リアルタイムに読んでました。やっぱり面白い。昔は、音楽に対する純粋さにあこがれて読んでいたけれど、大人になった今は"その場で響く音"だけではどうにもならない人間の複雑な感情の方にいっそうの面白みを感じます。
あの頃の自分には、繊細すぎて複雑すぎて読み取れなかったことが、今の自分が読み返してみたら少しは読み取れるようになってました。この本の表現は、言葉はまっすぐなのにどこか回りくどくて、センシティブな印象。でも、本当の人の感情ってそういう曖昧なものなのかも。
昔から思ってはいましたが、この人の書く文章ってコバルトで出すには繊細で複雑すぎるなぁ…と -