けーしんのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレまだ幕末の因縁を残したままという時代設定ならではのお話だったなと。
雪姫の過去や彼女を置いて行った青年の最後の言葉の意味も、時代背景を考えれば飲み込みやすい。
また、事件の真相全てを世間的には明らかにせず、現代では恐らく通じない手でまとめてしまうのも、この時代設定だからこそ。
木村の分かりにくい性格にイライラしつつも、佳代ちゃんののんびりした性格に雪姫と一緒に救われたり、天然さん相手だから全然アタックが通じていない周くんを猛烈に応援したくなったり。
事件の謎解きも、キャラたちのやり取りも楽しいお話だった。
佳代ちゃんの夢、叶うといいなあ。 -
Posted by ブクログ
クラスに馴染めずにいることに諦念を持っている主人公の守が、長く片想い中の綾が大人の都合で引っ越すことを知り、綾とクラスメイトの何人かが仲間に加わり、せめて綾の誕生日まではとキャンプ決行。
事件に巻き込まれて、廃工場に立て籠もり、大人たちを相手に徹底抗戦。その後ネットでそれぞれが秘めていた秘密を暴かれて皆の気持ちがバラバラになって追い詰められるが、そこから巻き返しが叶うところは結構爽快。
個人的には、大人に対する反抗心が強かった学生のときに読んだらきっと素直にすごく楽しめたのかなという印象。
今読むと、子どもたちの勝手な行動は苦い気持ちになる部分もあるし、大人は大人での事情があるのも分かるし、、 -
Posted by ブクログ
ネタバレ今作はあまり好きになれなかった。
二年間宙と遥はメールやスカイプを通して付き合いを続けていたわけで、遙のソフトボールの試合に合わせてサプライズ企画なんかするほど、宙は遙を大切に思っていたはず。
なのに、、無関係な女の子(明日菜)を連れてくる神経。
明日菜もまた思わせぶりに、自分の方が宙のことをよく知っている風を匂わせる辺り、とても感じが悪い。
小学生時代の宙の家庭環境、学校での様子を知ることができたのはよかったけど、どうもうまく本筋と結びつかない。
おちおち家で勉強もできないくらい宙の両親の仲が悪いのなら、お父さんだけアメリカに行けばよかったのでは?
宙と大智、明日菜と大智の関係は分かる