けーしんのレビュー一覧
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ネタバレ父親の仕事の関係でアメリカに行ってしまった宙の代わりに、数学で世界を救う「数学屋さん」を引き継いだ遥。
数学苦手の中二の少女が、夏休みの間中難しい数学の本を読んだって、それほど理解できるものかなあと思いつつ、自分でできることをコツコツと…うんうん唸りながらこなしていく遥は、本当にいい子だ。
今回は学校祭というイベントと、不登校の少女を助けるという二つの大きな柱がメイン。
ひとりでできなければ、周りの力を借りればいい。
いま役に立つとは限らないけれど、いつかは役に立つかもしれないものがあったっていい。
生きていく意味なんて分からないから、みんな手探りで生きている。その手探りが面白いから人は笑 -
Posted by ブクログ
ネタバレ数学苦手な私にも、きっと楽しく読めるでしょうとお勧めされた本。
多分中高生向きの本だと思うのですが、ごめんなさい、やっぱり数式の辺りは全然頭に入ってきませんでした。
でも、「数学で世界を救う」と大真面目に言う宙には好感を持ちました。
私も虚数が何の役に立つ?などと学生時代に言ったものですが(ほかにも言ったと思うけど、すっかり忘れました)、数学に限らず、学問は生活の役に立ってこそ、と思います。
生活の役に立つことから始めて、最終的には世界を救う。
いいじゃありませんか。
けれど、やっぱり机上の論理ではいかんともしがたいものもあります。
台形のグラウンドを、野球(男子)用とソフトボール(女子) -
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ネタバレ前作を読み終えてから随分間が空いてしまったので、登場人物や前作のエピソードをかなり忘れていました。けれど、読みながら記憶が少しずつ呼び覚まされてきたので、中盤以降は「これ誰?」みたいな状況はほぼなくなっていました。
今回は神之内宙が不在な中で数学屋を続ける天野遥が主人公。最初は「マジで数学屋できるの?」と懐疑的でしたが、前作から随分成長して数学が達者になっていて何とかこなせている感じ。人によっては都合が良いと思うかもですが、自分は宙への思いの強さや、前作で数学の面白さに魅せられて生じたモチベーションの高さからの行動、そしてその結果だということで納得しています。
ただ、それでも前作からの経 -
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ネタバレアメリカへと旅立ってしまった宙の後を継いで数学屋さん店長代理を務める遥だったが、元々は数学なんて縁のないただの中学2年生。
それでも宙がいなくても、なんとか数学屋を続けようと努力する。
文化祭の出し物を決めるのに模擬店か舞台かを、使える数値を使って円満解決。数学屋の面目躍如だ。
そんな店長代理の遥に相談が舞い込む。不登校になってしまった幼馴染を、どうにかできないだろうか?
困ったときには店長に頼む。スカイプで宙に助けを求め、返ってきたメールには謎の数式が。
恋愛不等式に続く、心の漸化式。文化祭で数学屋が日本とアメリカをつないで活躍する。
さて、数学屋さんの二巻です。前回の -
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少年が始めた数学で物事を解決しようとする「数学屋」のお話し
使われてる数学レベルはそんなに難しくない
2次方程式・不等式や台形の中線公式とか囚人のジレンマとか
中学生という設定なので、その辺の層でも十分に理解可能
この少年のすごいところは数学を実学に当てはめる発想だよね
まぁ、ファシリテーションスキルはないので、その辺は相棒が担っているという構図も妥当
あと、何でもかんでも数学で解決できるわけでもないという事も何となく描かれていると思う
実際問題、数学で解決できない事の方が世の中には多いしね
最後のところは最初の説明の部分が伏線になっていてよい -
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神坂一さんの書き下ろし作品で、しかも初の妖怪物である。
それだけに期待度は高かったのだけど、ちょっと緩かったかな、というのが正直な感想である。特に主人公の心情変化がスムーズでなくて、物語を追うのにやや苦労した印象だ。
ノリの軽さとテンポの良さはさすがの一言だけど、稀綱とマキの心情が見えづらくて、話が流れていってしまった。
その辺と、あと思ったよりかは妖怪が出てこなかったので、それも加味して星三つ半相当と判断した。
昨今は妖怪物が(例のウォッチに限らず)盛況の体を見せているが、その流れの中に埋没してしまいそうで、神坂さんのファンとしては残念なところである。 -
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