彩図社文芸部のレビュー一覧

  • 文豪たちの悪口本

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    太宰治、夏目漱石、中原中也など、いろんな文豪から発せられた悪口を、寄せ集めた1冊。
    卓越した表現力と語彙力を振り回し、とことん相手を貶す。
    その鋭い感性に、どこか爽快さまで感じさせられる。
    キレている時は感情が先走り、ありきたりで汎用性の高い言葉ばかりがでてきてしまいがちだが、文豪たちの表現力をもってすれば、突飛だけどどこか的確な比喩、相手にひしひしと恐怖を与えられるような機知に富んだ皮肉のオンパレード。
    第三者が見ると、優れた言葉を持つ者同士の異次元なやりとりが、愉快で笑える。
    でも言われる側としては、ひとたまりもないんだろうな…。

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    2024年11月30日
  • 文豪たちが書いた 殺しの名作短編集

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    文豪たちの描く、様々な「殺し」を楽しめる良質なアンソロジーです。短編ながら、読み応えのあるものばかりで楽しかったです。

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    2024年11月06日
  • 文豪たちの悪口本

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    『何だ、おめえは。青鯖が空に浮かんだような顔しやがって,,』こんなことを言ったのは中原中也です。この本を読むまでは中原中也のことも知らなかったのに、今は大好きです。何でそんな発言をしたんだ?と思うこともありますが、とても面白かったです。SOY

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    2024年08月30日
  • 文豪たちの悪口本

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    作家様のそれぞれの悪口を
    中央揃えで余白をたっぷりのこして
    配置したページが良いです。

    口頭の悪口はもちろん
    書き言葉である手紙や日記も良いです。

    私は
    SNSでこのような悪口の表現を
    見たことがありません。
    絵文字も顔文字も一切なし、
    日本語しか頼れない。

    普通、悪口は自分が関係無くても
    聞きたくない不快なものですが
    なぜかこの本は笑いが起きます。


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    2024年08月20日
  • 文豪たちの悪口本

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    尋常ではない文豪達 文豪のねちっこさや陰キャラ度合いが半端ないことを知らしめてくれる興味深い1冊
    本人には言わず日記に愚痴り続けるその根性、他で役立てたらいいのに。。。

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    2025年12月02日
  • 名言 中原中也

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    中原中也が好きならぜひ読んでほしい。
    一言一言が心にじんわりくる。そしてときどき、クスっと笑える。
    中也の寂しさ、嬉しさ、憤りが伝わってきます。

    中也は本当に愛おしい詩人だ。

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    2011年02月13日
  • 文豪たちが書いた 食の名作短編集

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    タイトル通り、文豪たちの「食」(または飲み物)に関して書かれたものを集めた短編集。統一されたテーマでありながらも各々抱く感想、視点などがまるで違っており、最後まで退屈せずに読めた。驚いたのは林芙美子の筆による「トマトサンドイッチのパンにはピーナッツバターを塗ると良い」という一節。本当に美味しいのだろうか? また1番食欲をそそられたのは古川緑波のエッセイであった。

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    2025年10月15日
  • 文豪たちが書いた 殺しの名作短編集

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    彩図社文芸部・編『文豪たちが書いた 殺しの名作短編集』彩図社。

    11人の文豪たちの『殺人』を描いた名作を集めたアンソロジー。税抜で750円で、このボリュームは今の時代では非常に嬉しい。

    たまには、こうした文豪たちの古い小説を読むのも悪くはない。古い小説と言っても、現代の世相に相通ずる物があるから、なお面白い。


    久生十蘭『彼を殺したが……』。海なのか、湖なのか、最初のうちは場所は語られないが、最後に沼だったことが解る。船上の主人公と水の中に落ちて、藻掻く男。どういう状況だったのか描かれることはないが、主人公は男を見殺しにすることを選択する。その選択は女性を奪われた怨みなのか、男の才能への

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    2025年09月10日
  • 文豪たちが書いた 恋の名作短編集

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    名作系に苦手意識を持っていたので、短編集で入ってみた!いろんな人の物語読めて面白かった!
    他のも読んでみたいなと気になる作家さんも見つけられて良かった^^

    太宰治や芥川龍之介はやっぱり読みやすいんだな、、スイスイ読めた!
    芥川龍之介の舞踏会は、読み終わったあとにどういう意味?と気になって解説を調べてしまった。

    久坂葉子の入梅も素敵だった。姉妹がお互いを想う気持ちが伝わってくる。
    久生十蘭の春雪も主人公と同じ気持ちで「どういうこと?」ってなってどんどん読み進められたな。

    横光利一の春は馬車に乗ってが一番印象に残った。
    病気の辛さを感じる。決して我慢できるものではないのに、「もう寝て頂戴な。

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    2025年05月12日
  • 文豪たちが書いた 殺しの名作短編集

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    殺そうとする人間が、どのように殺していくのかを集めた短編集といった趣きかな。
    切り付けて殺したと思っていた相手は、腕を吊るようなことにはなっていたけど普通に生きていた。本人は睡眠薬を200錠も飲んで死んでしまったのに…
    この話は珍しく殺そうと思ってないのに結果殺したみたいになってしまった話だが、後の短編はどれも明確に殺そうと思って殺した話。
    どれも面白くて、一日で読み終えてしまった。

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    2025年03月31日
  • 文豪たちが書いた 食の名作短編集

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    読破できなかったが
    明治とか大正とかの時代
    食事に対する執着というか
    知性や上品さから漏れ出ちゃう意地汚さというか
    コーヒーひとつとっても
    他に代え難い特別な飲み物だったりとか
    それが文豪によって緻密に描写されてて
    もうちょっと私も食事をじっくり大事に味わおうとか思ったりなどした
    複雑な飾られた緻密な料理じゃなくて
    もっと食材に近いもの
    「うなぎ」「牡蠣」「おにぎり」とかを
    気になったのは「パンの内側にピーナッツバターを塗ってトマトを挟む」

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    2025年01月31日
  • 文豪たちの悪口本

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    ネタバレ

    太宰のねちっこさがこれでもかと伝わってきて、思わず笑ってしまいました。
    夏目漱石はもっとこう、穏やかな人というイメージがありましたから奥様に対してこんな酷いこと言うのか!という驚きと同時に時代風景を感じます。
    坂口安吾の< 不良少年とキリスト > を読んで思わずちょっと泣けてしまったのは自分のことながら驚きました。
    自殺は、学問じゃないよ。という言葉が胸にずん、と重たく沈みました。

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    2025年01月23日
  • 文豪たちの悪口本

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    現代なら炎上案件?
    学校で習った、とっても偉いお方々にこういう面もあったのね、となんだかほっこりします。

    しかし、もう亡くなっているとはいえ、手紙がこうやってさらされるなんて…。

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    2024年04月29日
  • 文豪たちの悪口本

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    文豪版BEEF。昔の作家は本当に仲が悪い。笑
    しかも文才があるので、その愚痴、喧嘩をも作品にしてしまう力がある。
    個人的には中原中也の悪口がストレートな物言いかつユーモアがあって好きでした。

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    2024年01月29日
  • 文豪たちの嘘つき本

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    「嘘」をテーマにした文豪本。第一章が「太宰治の嘘」で太宰全振りなのに、第二章「中原中也たちの嘘」にまた太宰出てきて笑った。嘘つきMVP、太宰治。

    思ったより解説が少なかったので、もう少し解説があったら嬉しかったかも。でも、あまり詳しくない作家に触れる機会になって良かった。

    全体的に、「金」と「酒」。芥川の嘘なんかは可愛いし、嘘つきと呼ばれたくない漱石も可愛い。でもやっぱり太宰や啄木の嘘は、周囲の人が何と言おうと「迷惑な嘘やな」と思う。啄木の日記とか、ダメ人間すぎて、どんなに「心中では嘘をつく気は云々」って言われても、なあ?
    柳田國男の嘘についてのエッセイは面白かった。面白い嘘をつくという技

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    2023年12月30日
  • 文豪たちの悪口本

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    太宰治の志賀直哉に対する文句がガチで煽りまくってて読んでてハラハラしたw

    中也の話も有名エピかもしれませんが、毎回笑う!!

    坂口安吾→太宰治
    《死に近きころの太宰は、フツカヨイ的でありすぎた》
    ”フツカヨイ的”とは中二病とか厭世的とか…
    ”赤面逆上的”とは黒歴史…
    安吾は太宰のことが好きなの?嫌いなの?…いや好きなんだよね??
    太宰の自殺直後の安吾の文章がかなり胸にきた…

    織田作之助の章も好きでした


    芥川龍之介と夏目先生のエピソードはたった数年の話なのに
    どれを知っても興味深い。おもしろい。

    最終章の有名な谷崎潤一郎VS佐藤春夫は、これこそ事実は小説よりも奇なりですね
    結末が分かっ

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    2023年10月31日
  • 文豪たちが書いた 笑う名作短編集

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    こういうアンソロジーのシリーズがあったとは。
    太宰治や芥川龍之介など、名だたる文豪の「笑える」短編を集めたもの。
    芥川が書いた「桃太郎」があると聞いたら、読みたくなるでしょ。
    いやー、さすが芥川w
    あの「桃太郎」がそうなるとは。
    犬が怖いあまりに色々考えすぎて犬に好かれるようになる太宰治w
    「ストレイドッグ」では、虎になつかれてたっけw
    乱歩に夢野久作、小川未明と豪華ラインナップだけど、「笑い」は素直にわははと笑うものはなかったな。

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    2023年03月30日
  • 文豪たちが書いた 笑う名作短編集

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    彩図社文芸部『文豪たちが書いた 笑う名作短編集』彩図社。

    11人の文豪による13作品の『笑える話』を収録したアンソロジー。

    『笑える話』というよりは寓話めいた『皮肉な話』が多い。昔の小説はこうした類いの話が多かったように思う。

    江戸川乱歩『算盤が恋を語る話』。既読。江戸川乱歩の作品にはしばしば暗号が扱われるが、算盤を使った暗号というのは面白い。暗号と偶然が起こした勘違い。今時は算盤などなかなかお目に掛からないが。★★★★★

    小川未明『殿さまの茶わん』。寓話のような話。殿様に献上するために陶器作りの名人が精魂込めて焼き上げた薄手の軽い茶碗。しかし……★★★★★

    太宰治『畜犬談』。既読。

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    2022年07月31日
  • 文豪たちの悪口本

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    「はじめに」には、
    『随筆、日記、手紙、友人や家族の証言から、文豪たちの人となりがわかるような文章やフレーズを選びました』
    と書かれている。

    ちょっと待ってーーーーー!
    何かの意図を持って面白いところを抜き出して切り貼りされてたりしたら、それで「人となり」なんか判断される文豪は気の毒、とちょっと思いましたが・・・

    読み終わって、自分が今まで作品を読んだことのある文豪に対してもない文豪に対しても、何か先入観を抱えてしまったのではないかと気がかりです。

    ・太宰の、芥川賞への執念は有名。
    作品はいくつか読んでいるから、彼のぐちぐちウジウジにはもう慣れている。
    いつもの太宰。
    ・中原中也の罵詈雑

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    2021年09月25日
  • 文豪たちが書いた 恋の名作短編集

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    素晴らしいですね。
    夢と浪漫があります。
    失恋している時にこの本を買いました。
    恋の傷に染みますね。
    短編なので初心者にも読みやすいです。
    オススメは芥川のお辞儀です。主人公の奥出さが、なんだか僕を見ているみたいで…。

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    2025年11月05日