彩図社文芸部のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
日本人なら知らない人はいない文豪たちなんだから、そりゃすごい内容だろうにと思っていたらホントそうだった笑
いちいち可笑しい、よくぞこんなのばかり拾ってきおったな。イキってみたり、ネチネチしてみたり、正義感ぶっとばしたり、情に訴えようとしたりとにかく忙しそうな文豪たち大集合。
思えば私も10代の頃、太宰先生を読み耽って悦に入ってたようだが、こんなねっちょねちょ野郎とは(気づけ)。川端先生は立派なおかただと思っていたが騙されていた→読んだことないけど。ノーベル賞取られましたよね?読まないと!
と、本人のあからさまなキャラを垣間見てしまった今、どんな素晴らしい作品でも笑ってしまいそう。文豪は癖 -
Posted by ブクログ
このコンセプト面白い。
世界の著名人バージョン見てみたいなあ。
人の悪口言ったり書いたりするのって、人に読まれる前提で書かれた小説より、ずっと人格が出ると思う。
この中で一番好ましく思ったのは、中原中也かな。
悪態がサッパリしてて。
表紙にも書いてある太宰治に向かって放った
「何だ、おめえは。青鯖が空に浮かんだような顔しやがって。」がお気に入り。
どんな顔だったか太宰に再現してもらいたいぐらい。中原中也の本読んだとこないけど読んでみたいと思った。
その次が、谷崎潤一郎。女好きの屑ではあるけど、あまり卑屈でなく冷静で、態度が一貫してていっそ清々しいわ。細雪は普通に面白く読んだから、こういう人が書 -
Posted by ブクログ
悪口を言い合う文豪たち。
捉え方や考え方はそれぞれなので、放っておけばいいのに、小さいなと思ってちょっと笑ってしまう。が、、人間くささが見えて、なかなか面白い。
お互いの印象などを話す座談会での発言が興味深い。
太宰治、中原中也、織田作之助の座談会で、自分たちをデフォルメと言うところもいい。
ネガティブな自信家の太宰治。
好きだけど、志賀直哉に対する悪口が過ぎる。笑
黙ってられないんだな。他者評価をすごく気にするタイプ。生きづらさを痛烈に感じる。
坂口安吾は太宰治の良き理解者であった。
やっぱり惹かれる。
谷崎潤一郎と佐藤春夫の手紙のやりとり。女性をめぐる自分たちの正義の押し付け合い。