彩図社文芸部のレビュー一覧

  • 文豪たちの悪口本

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    文豪と呼ばれる方々の罵詈雑言、大集合!
    ・はじめに
    一、太宰治の章 二、中原中也の章
    三、無頼派×志賀直哉の章 四、夏目漱石の章
    五、菊地寛×文藝時代の章 六、永井荷風×菊池寛の章
    七、宮武外骨の章 八、谷崎潤一郎×佐藤春夫の章
    出典一覧・主要参考文献有り。

    なんと大らかな時代であったことよ。
    現代ならばSNSでの炎上であろうことよ。
    友人や対人で直接罵詈雑言をがなる文豪。
    日記や手紙で赤裸々に綴る文豪。
    文豪VS文豪となれば、理路整然と論じて中に致命傷を
    与えるような言葉をぶち込んでくる。
    それを作品として発表しちゃうんだからなぁ~。
    それを掲載する出版業界も大らか過ぎるし~。
    でも、坂口

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    2025年09月19日
  • 文豪たちが書いた 恋の名作短編集

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    喜怒哀楽が激しく、駆け引きやら三角関係やらのややこしい現代の恋愛小説とは違い、内なる想いの静かなときめきという感じの作品が多かった。中でも一番気に入ったのは田山花袋の『わすれ水』。ときめきと切なさを感じる良い作品で、他の作品も読んでみたいなと思いました。

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    2025年05月11日
  • 文豪たちの悪口本

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    昔『文豪の悪態 皮肉・怒り・嘆きのスゴイ語彙力』という本を読んで、「あまり悪態出てこないな」と感想を抱いたことがあったけど、こっちはガッツリ悪態ばかりだった。今って、こんなに著名な知識人が公の場で口悪く罵ることってあまり無いと思っているのだけど、この文豪の時代、明治から昭和初期にかけては本当にすごい、何というか荒削りなエネルギーに溢れている。エネルギーは荒っぽいのだけど、表現は文学的に洗練されていたりもするからそのギャップが面白い。

    中原中也、シンプルにガラが悪い。バンカラ感が強い。
    太宰治の志賀直哉へのキレっぷり、めちゃくちゃ筆がのってて面白い。とてもこの後すぐ自殺する人とは思えんエネルギ

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    2025年05月06日
  • 文豪たちの悪口本

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    結構しっかり悪口だった。それが文芸誌に掲載されたりしている。作家の日記もあって本当に悪口だらけ。びっくりした。本の内容に文句をつけているところもあって、読んで見たいなと思ってしまった。

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    2025年04月04日
  • 名言 中原中也

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    長谷川泰子『ゆきてかへりぬ』再読の勢いで、こちらも再読。
    中也のアイデンティティの上澄みを掬った感じだけど、これはこれで良し?

    散る海棠を共に見た小林へ茶店で放った「あゝ、ボーヨー、ボーヨー」が、やはり好きだ。

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    2025年02月25日
  • 文豪たちが書いた 笑う名作短編集

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    笑う短編集と書いてあるけれど。ゲラゲラ笑うものではない。
    人間の浅はかさ、愚かさを描いたものでした。
    知っているものもありましたが楽しく読みました。

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    2025年02月12日
  • 文豪たちの悪口本

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    文豪なので、言葉のチョイスが的確すぎる。
    でも、イメージが崩れる。本のイメージが崩れてしまうので、読まない方がよかったかも。
    中原中也さん、、、イメージでは優しそうな感じなのに、口が悪すぎる。。
    出てくる文豪の中で1番残念だった。。

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    2025年01月04日
  • 文豪たちの悪口本

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    ここまで悪辣に人の悪口を言えること、それを雑誌などに投稿してしまえる人柄や時代に驚きつつ楽しむ。悪口ならまだかわいいもので「刺す」なんて今の時代ならやばいレベル。でも、その言葉の使い方や言い回しが今にはないものでどこか親しみを覚えるし悪口なのに文学的に感じるのが不思議。太宰の女性へのだらしなさは虚弱も影響があるのか、それでも残念な最期。中原中也の自由で破天荒で人に絡む性格の悪さすら面白い。谷崎潤一郎と佐藤春夫が1人の女性を巡って書簡で言い合いにも驚かされる。物書きはプライドが高いなぁと端々に滲み出ている。

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    2024年10月29日
  • 文豪たちが書いた 食の名作短編集

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    牧野富太郎さんの「バナナは皮を食う」の話が良かった。
    各々どれも、文豪だけあって文章がうまくて読みやすい。明治など時代の雰囲気も感じられて、おもしろかった。

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    2024年06月17日
  • 大作家でも口はすべる

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    戦前の作家群についてはつまみ読みするには文体が重い。
    気になる個人については探ろうとする気も起きるが、引用メインのこういった羅列だと飛ばし気味になる。

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    2024年04月14日
  • 文豪たちの悪口本

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    今ならSNS上での中傷合戦という感じでしょうか。
    そして志賀直哉と菊池寛の嫌われっぷりは中々凄い。
    曲者揃いの文豪達だからさもありなんと言う気がするけれども、現在のSNS上の罵詈雑言の応酬と違って、話し言葉ではなくちゃんと文章での応酬であるため、やはり文筆家なんだなぁと。

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    2024年03月21日
  • 大作家でも口はすべる

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    先日読んだ「菊池寛」の話からの流れで。
    学生時代に大好きだった太宰の逸話や夏目漱石、芥川と、少し意地悪なこぼれ話に主力を置いている。読んでいると今のSNS社会と変わらないと思うが、当時は一部識者のみの参加だが今ならどんなだろうか

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    2024年03月03日
  • 文豪たちが書いた 笑う名作短編集

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    正直それほど笑う局面は無かったが滑稽さや悲哀さを描いたような作品多数
    昔の作品ばかりなのでその辺の読み辛さも少々

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    2024年02月29日
  • 文豪たちの悪口本

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    文豪なのに悪口はシンプルなものもあって、面白かった。
    作品しか知らず、個人的に意外な組み合わせで仲が悪くておどろいた

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    2024年02月25日
  • 文豪たちの嘘つき本

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    ネタバレ

    何とレビュー数の少ないことか。先日悪口本を読んだので、今度は嘘について。居留守を使う人が多かったというのは面白かった。会社をさぼってばかりの石川啄木とか。太宰治のを嘘と言っていいものか。全然好きになれないわ、こんな人。

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    2023年10月13日
  • 文豪たちの悪口本

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    昭和初期の文豪と言われた作家たち。みんな怒っていたんだな。文章による喧嘩。文章力があるために、売り言葉も買い言葉もまあ激しく強烈である。今のようにSNSなどない時代、それぞれがホームグラウンドの雑誌に悪口を寄稿して発表するという。書いているうちに怒りが増幅しているのではないかと思える。読んでるこちらは面白いのだが。
    太宰治や中原中也はかなり絡むタイプだったのだと思う。悪口が、現代から見てもかなり低俗であるのも笑えてしまった。
    文藝春秋を作った菊池寛は、周囲に喧嘩を売りまくっていたようだ。永井荷風、怒ってますね。
    谷崎潤一郎と佐藤春夫が女を巡って喧嘩していたのは有名だが、その時に交わされた書簡が

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    2023年09月23日
  • 文豪たちの悪口本

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    ネタバレ

    これもアメトーーク読書芸人で知った本。文豪の本をほとんど読んだことがなく、歴史的なことも知らないので、そういう諸々を知っていれば、もっと面白く読めたかなとは思う。菊池寛と永井荷風のとこは読み飛ばしちゃった。今、目次のとこ、菊池寛の池→地になってるのを発見。あんなに名前の漢字を間違われるのに文句を言ってたのに、ここ間違えるかね。わざとなのか?坂口安吾「不良少年とキリスト(より)」が一番ぐっときた。太宰治が自殺したのを受けて書いたもの。『いつでも、死ねる。そんな、つまらんことをやるな。いつでも出来ることなんか、やるもんじゃないよ。』ちょうど引きこもりと自殺念慮の本を読んだ後だったし。坂口安吾は読ん

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    2023年08月29日
  • 文豪たちの悪口本

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    電車の中で読んでいて、太宰の川端に対する「刺す」で吹いた。
    みなさま「私は正しい。私は許されてしかるべき。だが、あんたは間違っている。断罪されるべきだから謝れ」と客観的視点というものは遥か彼方へうっちゃっておられる。それくらいの神経でなければ、文豪にはなれないのだろう。
    端から見ている分には面白いが、身近にはいて欲しくない人々である。

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    2023年08月26日
  • 文豪たちが書いた「酒」の名作短編集

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    短編の集め方がとても良かった!基本的にはお酒に関する失敗談が多いけど、岡本かの子の短編はパリの食に関するお話でそれはそれで面白かった。
    だいたい文豪は酒に振り回されてる。
    福沢諭吉の全裸エピソードや窃盗エピソードは笑った。こういう人がお札になってるなんて勇気をもらえた。
    個人的には宮本百合子の人間観察が好きで、「あのような禿でも、あのような恋愛が出来る!」発言は失礼過ぎて笑ってしまった。

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    2023年07月29日
  • 文豪たちの悪口本

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    何だ、おめえは。
    青鯖が空に浮かんだような顔をしやがって。

    中原中也面白かったなあ。本当に破天荒な人だったんだろうなと思いました。
    二日酔いの時の「千人の天使がバスケットボールをする」という言葉もとても好きなのですが。

    文豪たちのことを身近に、人間味があるように感じられて面白かったです。
    佐藤春夫とお千代さん結局結婚するんかい!!

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    2023年07月21日