木村榮一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ待ちに待っていた本。
手に入れた瞬間、うわー装丁素敵だな、と。
ざっくり言うと、
・あるシチュエーションに落ち込んだ人物を描写するシニカルでブラックなユーモアに満ちたコント。
・いまや失われた人や時代への愛惜。
の2種類。
私が求めていたのはもちろん後者。
だがほどよく前者もありバラエティ豊かで、決して詩的小説だけではないという作家の多面性を感じることのできる、いい一冊。
あと、当事者以外の息子娘世代が、上の世代を思うという形式も、短編らしい一ひねりでいいスパイス。
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◇読者へ
◇Ⅰ『僻遠の地にて』1995の短篇集 7篇
■冷蔵庫の中の七面鳥の死体 ……シニカルの極致。
■自滅的なド -
Posted by ブクログ
ボルヘスの講演集、1978年ベルグラーノ大学にて。
□ 「書物」
情報とは、何か或る即物的な目的に従属しその目的に奉仕することだけが求められる手段としての知識でしかない。しかし書物は、単に情報を伝達する媒体なのではなく、それ自体として独立した意義をもつ存在なのだということ。単なる媒体以上である本の存在理由、それは本の「物質」性、その「物質」としての存在感、の内に在る何かではないか。以下は、「物質」としての本の魅力を表現した最も詩的で美しい文句であると思う。
「私は今でも目が見えるようなふりをして、本を買い込み、家じゅうを本で埋め尽くしています。先だっても、一九六六年版のブロックハウスの