紫式部のレビュー一覧
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出た! 平安朝こじらせ女!!
溢れる才知、輝く美貌、そしてむやみに高いプライド。
一体どういう扱いなら、この人満足するんだろう、と思ってしまう。
町の小路の女への「命はあらせて、わが思うふやうに、おりかへし物を思うはせばや、と思いひしを、さやうに(兼家の愛を失う)なりもていき、果ては、産みののしりし...続きを読むPosted by ブクログ -
読書録「ビギナーズ・クラシックス徒然草」4
編・出版 角川書店
p210より引用
“ 何事も、自分の外に向かってあれこれ求
めてはならない。自分に目を向けて、自分が
やるべきことに全力を注げばよいのだ。”
目次から抜粋引用
“自己発見の道へ
旅は心のシャワー
独善の悲哀
利に群がる蟻人間...続きを読むPosted by ブクログ -
平安文学の最高峰、枕草子。
古典作品なので、読みづらいのではないかと思いましたが、軽やかな現代訳と解説のおかげで楽しく読むことができました。
平安貴族の暮らしは、もっと堅っ苦しいものだと思っていました。でもこの1冊を読むと、それが自分の思い込みであることを気づかせてくれます。
人々は生き生きとし、...続きを読むPosted by ブクログ -
大宅世継と、夏山繁樹という二人の語り手についての解説から始まる。
世継の名前はいかにもな感じがしていたけれど、皇統を語る役回りであり、光孝天皇后斑子女王に仕えていた設定もそのことと関わっているという説明に納得。
夏山繁樹は、歌語「夏山の繁き」からきている、その時々の繁栄を表す名であり、ゆえに藤原忠平...続きを読むPosted by ブクログ -
元禄文化期に活躍した松尾芭蕉が、1689年5月に江戸深川を出発し、東北・北陸を巡る約2,400km、約150日間の旅を経て、美濃大垣を再び発つまでを描いた、日本の古典における代表的な紀行作品。芭蕉がこの旅で訪れた国は、武蔵、下野、岩代、陸前、陸中、出羽、越後、越中、加賀、越前、美濃である。
本作品は...続きを読むPosted by ブクログ -
現代語訳のおかげでやっと源氏物語の概要を知りましたが、やはりたらしですね、光源氏。源氏が死んだあとのひとたちの話は何となく尻切れトンボでしたが、実際現実なんてこんなものでしょとも思えます。Posted by ブクログ
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概要は平家の繁栄から落ちぶれていくまでを描かれた話くらいしか知らなかったので、いざ読んでみるとなるほど、こうして平家から源氏へと移っていったんだと現代訳があるのでとてもわかりやすく読めました。古典が苦手なので、現代訳だけ読んでしまいましたが、二回目は原文も一緒に読んでみようかなと思っています。Posted by ブクログ
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「竹取物語」が平安時代に書かれた物語で
当時の体制をかなり痛烈に風刺したものであるということは
この本にくわしく解説されている
しかし、というか、だからこそというか
その中心人物であるかぐや姫の残していった不死薬は
みかどの意思によって焼かれてしまうのだった
これをどう捉えるかが、個人的な解釈の分か...続きを読むPosted by ブクログ -
時の流れは恐ろしい。
同じ日本に暮らす人が書いたものなのに、現代語を読まないと意味がわからない。
これはその時代のドレンド仕様書で、彼女は粋だと思うさまざまな事が書かれている。反面彼女が粋ではないと感じた事や身分の低いものに対してはかなり手厳しい。
人の悪口が楽しいと言ったり、男の人を言葉でやり...続きを読むPosted by ブクログ -
松尾芭蕉の名と有名な俳句は知りつつも、しっかり読んだことがなかった「おくのほそ道」です。
わかりやすく解説されているので、読むのに苦労はありませんでした。
俳句を詠み始めた身として、松尾芭蕉は読んでおかないと、と思いました。Posted by ブクログ -
芭蕉がどのようにして句を読みながら旅を続けていったか、解説がついているのでとてもわかりやすく読めました。曾良さんがついてきてくれるおかげで孤独な旅も楽しくなっているのもわかり、別れのときや何かあるときはすべてを句が物語っていてどこまでも俳諧人であったと感じさせます。Posted by ブクログ
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古文を平易に解説してくれるシリーズで読破。俳句でしか知らなかった作品たちだったが、紀行文として楽しめて、しかもその表現力の豊かさに驚いた。特に松島の描写なんかはすごく美しい。知るはずのない江戸時代の風景、人々の息遣いが感じられる。 「月日は百代の過客にして、行きかう年もまた旅人なり。」古文で必ず暗記...続きを読むPosted by ブクログ
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かな文字の練習教材として常に携帯中。
読んでいて切に思うのが、
・・・・暗い。
7、8割の和歌が、惚れた腫れたの千々に乱れる心と嫉妬。いつの世も恋とは身を焦がすものなのですね。歌を認めた当時、この歌人はおいくつだったのかしら、などと微笑ましく思を馳せつつ筆を走らせ書に勤しみ。残り2、3割の心...続きを読むPosted by ブクログ -
教科書で読んであとは日本昔話で流れを知っていただけでここまでしっかりと読んだのは初めてでした。改めて最後まで読んでみると意外な部分がちょこちょこあって面白く読めました。おじいさん意外に興奮すると暴言吐いたり、かぐや姫は最後帝に気持ちが揺らいでたり、罪で下界に降りていたなどなど。昔の話なのに芯がしっか...続きを読むPosted by ブクログ
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源氏物語はだいたいどのようなものか分かっているが、枕草子のことをまったくといっていいほど知らなかったので読んでみた。
とても面白かった。
1000年前も現在も人の心理は変わっていないんだなぁととても感慨深かった。
そして清少納言がすごく人間らしく好きだと思った。
ある子供が清少納言の物を壊して...続きを読むPosted by ブクログ -
季節毎に読み返したい一冊。ビギナーズ・クラシックスはコラムや解説があり予備知識にも触れられるので、歴史や古典をそんなに勉強してこなかったひとでも楽しめます。
毎年繰り返される自然の営みを、不思議に思い、喜び、悲しむ。昔のひとの繊細な感性や想像力に触れると、当たり前だと思っていた風景がすこし違って見...続きを読むPosted by ブクログ -
現代語訳と原文付き。
『枕草子』で描かれるのは、華やかな貴族文化、美しい自然の描写、鋭い人間観察など・・・五感を駆使して自然を味わうような描き方がいいなーと思いますね。
この段が好きです。
ただ過ぎに過ぐるもの。帆かけたる舟。人の齢。春、夏、秋、冬。Posted by ブクログ -
角川ソフィア文庫のビギナーズ・クラシックスは、古典文学の原文と訳文が共に掲載されているところがいちばんのお気に入り。訳文を読んでいると、「ここって原文ではどう書かれているのかな?」と気になることがよくある。やっぱり訳文は訳文であって、理解しやすさのために原文を親切丁寧に噛み砕いてみせるから、どうした...続きを読むPosted by ブクログ
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有名すぎて近づきがたかった、或いは知ったつもりになっていた。こうしてわかりやすく解説してくれて、芭蕉も身近な人となった。このビギナーズシリーズは私にとってとても役に立つ。学生時代にあったならば、読書も人生ももっと楽しめただろう。Posted by ブクログ