土井善晴のレビュー一覧
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すごい。もはや哲学の域。
実家を出て料理を始めて28年。この間、基本の料理、カリスマ主婦の料理、時短料理、ズボラ料理、本格料理、世界の料理、⚪︎⚪︎幼稚園の人気メニュー、絵本に出てくる料理。。。ヨシケイ、オイシックス、家事代行。。。色々なものを試したけれど、決して満たされることはなかった。料理はいつもプレッシャーだった。
特に、子どもを持ってからの料理は大変だったし、末っ子が食べ盛りになった今も大変。あぁ、私は孤独に責任を負って、自分自身は食べることを楽しめずに、辛かったのだなと振り返る。
目の前の素材としっかり向き合って、命をいただく。生きていくことの基本かなと。
金言 料理は南無阿 -
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食に関して考えさせられる一冊であるが、難しい文章ではありません。
ひとつひとつの考えが端的にまとめられ、ちょっとずつ読み進められました。
内容はタイトルの通り。
無理せず気持ち良く『料理』や『食事』をしましょうという話。
素敵だなと思ったのが、『食事』は「食べる」だけではなく、「食べる」ことは『食事』という営みの中にあるということ。
すなわち、相手を想い買い物をする、調理する事から始まり、それを頂く、最後に片付けを行って、良い食事とするという流れに感動しました。
どう暮らすかが大切だということを考えさせられ、日頃の生活を大事にしていこうと思えました。 -
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この本を読み始めた理由は、友人が「土井善晴先生を尊敬している」と言ったからだ。その人は立ち居振る舞いがきれいで、考えも深く、その様に少し憧れもあって、彼女が言うなら私も土井善晴先生について知りたいと思った。
また、長らく料理に苦手意識を持っていたが、一人暮らしを15年してきて最近やっと日々の料理に抵抗がなくなったところだった。節約と健康のために本腰入れて料理をするようになり、そのスタイルは母が作るものを真似たものだ。
それで慣れてきて、今は淡々と料理を進められるようになった。
良いタイミングに読んだ気がする。
そもそも「美味しいものが食べたい!」という欲求があまりない。だから、食に拘りがある -
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先日読んで素晴らしかった「一汁一菜で良いという提案」の後に書かれた、そこに至るまでの料理家・土井善晴さんの経験や哲学をつづった本。本書も同様に良かった。
有名な料理家の土井勝さんの息子で、子どものころから料理を志すのが当然と考えて育った。フランス料理を学ぶためにスイスやフランスへ修行に行き、帰国し日本料理の道に進む。そこでは繊細な調和のとれた美しさや旬より早い食材が良いとされた。
テレビの料理番組に出演し、父の料理学校の後を継ぎ、町おこしレストランのコンセプトづくりやレシピ書き、調理指導など、さまざまな仕事をして感性を磨いてきた。その中で気づいたことが印象的である。例えば、
「食事とは、自分で -
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これほどパンチ力のある本はない。これが感想だった。
ニューヨークにいて、ここまで食料を無駄にし、捨てている国はないだろう。夜仕事から帰る道すがら、凄まじい量の残飯とホームレスを見る。残飯を減らすという努力は、経済合理性の中でしか正当化されない。誰もが、寄付すればいい、お金を出せばいい、という方向性で考える。これは悪いことではなく、むしろ日本を大きく凌駕して経済発展した所以でもある。6年滞在した中国でも多めに頼んで残す文化はあるが、食材を余すところなく食べる食習慣や、チャーハンのように残り物を美味しく調理する手法もある。
さて、本書の凄さは、もちろん連載という型にハマっているため、いまいち -
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土井先生の本、好きだあ。なんてぜいたくな旅。素敵すぎる。取材なのだからスケジュールがとんでもなかったりしたのかもしれませんが、いいなあ!と思ってしまう旅先ばかり。山菜そばおいしそう。山椒やっぱり憧れだ。赤福!本葛もすごい。国産レモンありがたい。うちのレモンもたくさん実がなるといいな。お茶ゆっくり味わいたい。鰹節は職人技の結晶なのだな。長崎また行きたい。本当に、おいしいもんには理由があるのですね。末永く繋いでゆかれますように。いい本なのに、誤植というのかそういうのが多いのが残念。土井先生の本になんてことを。1583年は天保11年ではなくて天正11年だし、他にも気になったとこがあったような…でもカ
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料理がつらいと常々思っていた。
家族の好物に合わせれば、自分の胃腸の調子が悪くなり、腹が張り、屁が臭くなり、便秘になり、私の機嫌が悪くなる。
逆に自分の胃腸に合わせれば、家族の箸が止まる。
なんで食べてくれないの〜!と、そっちはそっちで私の気分が悪くなる。
自分で調味料を混ぜた麻婆豆腐より、レトルト方が喜ばれるし、ちゃんとしてない気がして達成感がない。
旦那は、平日のなんもない日にステーキを食おうとする。
外食に行くと、食べたいものよりコスパを考えるようになってしまった。
なんか、料理を作る、料理を食べることについて、色々モヤモヤしてたのだ。
この本を読み、ケハレの考え方を知り、ちょっ