土井善晴のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
話題になっていて目に留まり、料理するのは負担なので、一汁一菜でいいなら「料理しなきゃ」というプレッシャーから解放されるのではないかと期待して読んでみた。
有名料理人の息子として生まれた著者の、生い立ちやこれまでの仕事のことなどがかなりの部分を占めている。料理人ではない、一般の家族や自分のために料理(家庭料理)する人はそんなに頑張らなくていいという内容。
話題になっていた頃にニュースで目にした気がして、亡くなったのかと思っていたら存命で、何か勘違いしていたようだった。
著者の今までの人生の歩みが書かれている。料理店のプロデュースなどはとても興味を惹かれた。ほとんどいい思い出として書かれている -
Posted by ブクログ
『一汁一菜でよいという提案』から5年。毎日、毎食の食卓で、必ずお味噌汁を楽しむ土井善晴さん・光さん父娘に、暮らしを楽しむお味噌汁のレシピを教わりました。本書は、一人暮らしを支える自立の味噌汁、家族の味噌汁、組み合わせる味噌汁、季節の味噌汁、スペシャルな味噌汁&味噌料理の5章構成。
レシピ本だけど、堅苦しくない感じがする。お味噌汁の自由さに驚く。確かに煮込みうどんとかもお味噌汁から派生したと考えればいいのか。昨今、料理をする人が少なくなっていることに危機感を覚えている土井さんなりの、若者への応援なのかなと思います。どの写真もおいしそうで自分もやってみたくなる。 -
Posted by ブクログ
土井さんの思想が汲み取れず、
ついていけない部分もあるけれど、
半分くらいは沁みる文章もあった。
「料理するとは、自分を大切にすることであり、それが、生きていく自信になり、自立することにつながる。」
私はもともと料理に苦手意識があったからこそ、
当時と比べて料理が好きと言える今の自分は
何故か逞しく、生きることに誠実になったと思う。
ちゃんとしたいときも
ちゃんとしたいけどできないときもあるから、
土井さんに「一汁一菜でよい」
と言ってもらえるのはホッとするよね。
まだまだこの世には知らない世界があるな。
料理の熱が高いうちにいろいろこだわってみようかな。 -
Posted by ブクログ
料理とは何なのか。料理のルーツから、和食のあり方など日本人が料理をどのように扱ってきたか、これからどのように考えると良いかという提案がサクッと読める分量•文体で書かれた一冊。
一汁一菜を押し付けられるのでは、という先入観があったけれど、「一汁一菜をベースに考える」という提案なのが良かった。プラスすることが悪いわけではないというのは取り入れやすい考え方。どうしても主食を中心に献立を考えることに毎日大変さ面倒臭さを感じていたけれど、ご飯と汁物をベースにして考えるととてもやりやすい。分かってたようで目から鱗だった。
毎日毎日やってくる料理時間を大切に考えられるようになる思想書という感じ。サクッと読め