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その道40年、集大成にして入門の書。
私たちの一番身近にある「料理」。生きていくうえで欠かせないからこそ、毎日の食事を作ることにプレッシャーや負担を感じてしまう。しかし、料理の「そもそも」を知り、暮らしの意義と構造を知ることができれば、要領よく、力を抜いて「ちゃんとできる」ようになる。日本人は料理を、どのように捉えてきたのか。古来より受け継がれてきた美意識や自然観、西洋との比較などを通して私たちと料理との関係性をひもとく。料理を通して見えてくる「持続可能なしあわせ」「心地よく生きていくための道筋」とは何か。NHK「きょうの料理」でもおなじみの著者が、いまの日本の料理のあり方を考え抜いた末に提示する、料理と暮らしの新しいきほん。
Posted by ブクログ 2023年01月15日
料理がつらいと常々思っていた。
家族の好物に合わせれば、自分の胃腸の調子が悪くなり、腹が張り、屁が臭くなり、便秘になり、私の機嫌が悪くなる。
逆に自分の胃腸に合わせれば、家族の箸が止まる。
なんで食べてくれないの〜!と、そっちはそっちで私の気分が悪くなる。
自分で調味料を混ぜた麻婆豆腐より、レト...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年06月13日
土井先生の言葉が優しい。厳しくも鋭くもあるのに優しい。一生懸命生活しようと思えた。
読みやすい親しみやすいこの本の中で、一汁一菜はもちろん、人類の進化や細胞、地球のことにも触れている。料理のことだけじゃないのがすごい。土井先生、たくさんの本を読んでこられたのだなあ。
簡単な料理をゆっくり作って、ゆっ...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年01月13日
料理を負担にしてはいけない。でも力は抜いても手は抜くな、というメッセージを受け取って、早速一汁一菜を試してみた。
これまでおかずを3~5種類出していたが、メインディッシュはもちろん他のおかずも作らないというのは意外と勇気が必要だった。これまで品数を多く用意するのに手一杯で、器の選び方、盛り付け方など...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年08月08日
【感想】
レシピ本を買うときはどんなときだろうか。
普通の目玉焼きを作るためにわざわざレシピを確認しようという人は少ない。おそらくだが、レシピ本を手に取る人の多くは、「今の自分では作れない、もっとおいしい料理を作りたい」という気持ちがあるのではないだろうか。
その「よりおいしい食事を」に待ったをか...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年05月15日
土井先生ほんと好き。
料理する人の味方だよねえ。
ということで、土井先生の一汁一菜の考えをもとに、ご飯、味噌汁、サラダ、納豆生活始めてみた(もはや一汁一菜じゃないけどスルーして)。
まずはなんと言っても楽。あと、味噌汁の汎用性すごい。何入れてもいい。豆腐や油揚げ、わかめはもちろん、ちくわとか餃子と...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年04月09日
「くらしのための料理学」、読みました。このNHK出版の「学びのきほん」シリーズ、いずれも珠玉ですが、また素晴らしい一冊が加わりました。
おいしさは思いがけないご褒美、「整える」こと、「ふつう」はいつもと違う、移ろうことなどなど、ハッとする言葉が散りばめられていて、これは料理学といいますか、哲学の書だ...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年03月25日
土井先生の博識さに驚いてしまった……
料理という信仰の話。
「信仰」というと現代日本に生きる私たちはドキッとして身構えてしまうけど、カルト宗教とかそういうのではなく……。
自然があって、人間はそれをいただく。
その淡いにあるのが料理。
料理は人間が世界(自然とか、他者とか)と向き合うための、...続きを読む
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