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日常の食事は、ご飯と具だくさんの味噌汁で充分。あれば漬物を添えましょう。無理のない生活のリズムを作り、心身ともに健康であるために「一汁一菜」という生き方をはじめてみませんか――。料理研究家・土井善晴による根源的かつ画期的な提言は、家庭料理に革命をもたらした。一汁一菜の実践法を紹介しながら、食文化の変遷、日本人の心について考察する。著者撮影の食卓風景も数多く掲載。(解説・養老孟司)
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Posted by ブクログ
今年のベスト本かもしれない。食に対する価値観が変わった本。毎日の自炊ってとても大切で、尊い行為なんだな。 ご飯と味噌汁とあれば漬物だけでいい、しっかりと自分の手で食事を毎日紡いでいこうと思えた。
本書を読んでまず驚いたのは、「ただの食事」と思っていたものが、暮らしそのもの、生き方そのものとこんなに深くつながっていたのか、ということでした。土井先生が紹介する、家庭料理を作ってきたお母さんたちの「救われた」という声や、さまざまなシーンで料理に関わってきた人たちの価値観が変わっていく様子に、「料理...続きを読むの捉え方が変わると、暮らしの向きも変わるんだ」と実感させられました。 一汁一菜は、流行りの“丁寧な暮らし”のファッション的なムーブメントではなく、日本の「晴れと褻」の感覚や、民藝、縄文文化までさかのぼるような、文化の根っこの部分から提示されている暮らしの哲学だと感じました。足し算・掛け算で「何品も作らなきゃ」と力んでいた自分に対して、「味噌汁に旬の野菜や少しの肉を入れて、きちんとご飯を炊けば、それで十分」という引き算の提案は、とても優しく、しかし芯の通ったメッセージでした。 結婚してから、自分が作りたいもの・食べさせたいものに意識が向きすぎて、結局コンビニや外食に頼ってしまう日も多くありました。作り手の顔が見えない食事から同じように栄養を摂るのか、それとも味噌汁一つでも、自分や家族のために台所に立つのか。その違いは、健康面だけでなく、暮らしへの肯定感にもつながるのだと教えられました。 また、ここ数十年のファストフードやチェーン店化の広がりと、糖質・脂質の過剰摂取といった現代の食事情への視点も興味深かったです。ジャンクフードの「その場の快楽」も知っている30代半ばだからこそ、日々の軸足は一汁一菜のような、心身ともに心地よい食に置きたいと思うようになりました。 料理が苦手な人や、毎日のごはん作りに疲れている人はもちろん、「自分にとっての心地よい暮らしとは何か」を考えたい人にもすすめたい一冊です。いい食事を通して、いい人生を少しずつ編み直していく。その入り口に、この本は静かに、けれど確かに立っていると感じました。
無理におかずを作ろうとしたり、バランスを色々考えたりせずに、とりあえず味噌汁にしてしまえばいいんだ。季節のものをもっと味わってみよう。味だけじゃなくて食感や匂いも楽しんでみよう。食事に対する考え方が変わった。
土井善晴先生が一汁一菜に辿り着くルーツを日本の歴史から紐解いてご説明されていました。 また一汁一菜というシンプルなスタイルでありながらも無限の可能性があり、深みがあるのだと学んだ。
「作る人が食べる人のことを考えている。料理することは、すでに愛している。食べる人はすでに愛されています。」 著者と同じ世代なので、昭和30~40年代の家庭での放課後の子どもの遊びや生活、家族で食べる食事のしつけなど懐かしく、そうそう同じだったなあと思った。この時代が著者の食を考える原点なんだろうな...続きを読む。何にも考えずにただ食べるだけの毎日を送ってきた私には、上記の文章が心にしみた。 おいしいものが大好きな私だが、脳が喜ぶ食事だけではなく、一つ一つの細胞が喜ぶ食事にシフトチェンジしようと思った。
実家にあって、パラパラめくるだけで幸せな気分になれた。 自炊するようになって思い出したので自分でも購入。とてもためになる…… わたしの料理バイブルです。
食に関して考えさせられる一冊であるが、難しい文章ではありません。 ひとつひとつの考えが端的にまとめられ、ちょっとずつ読み進められました。 内容はタイトルの通り。 無理せず気持ち良く『料理』や『食事』をしましょうという話。 素敵だなと思ったのが、『食事』は「食べる」だけではなく、「食べる」ことは『食事...続きを読む』という営みの中にあるということ。 すなわち、相手を想い買い物をする、調理する事から始まり、それを頂く、最後に片付けを行って、良い食事とするという流れに感動しました。 どう暮らすかが大切だということを考えさせられ、日頃の生活を大事にしていこうと思えました。
食を通して日本の歴史、文化、風習など日本人としての生き方までも考えさせられました。 きりりとそして穏やかに生活しなくてはと思わされた1冊でした。 また何処かのタイミングで読み返したいなと思いました。
この本を読み始めた理由は、友人が「土井善晴先生を尊敬している」と言ったからだ。その人は立ち居振る舞いがきれいで、考えも深く、その様に少し憧れもあって、彼女が言うなら私も土井善晴先生について知りたいと思った。 また、長らく料理に苦手意識を持っていたが、一人暮らしを15年してきて最近やっと日々の料理に抵...続きを読む抗がなくなったところだった。節約と健康のために本腰入れて料理をするようになり、そのスタイルは母が作るものを真似たものだ。 それで慣れてきて、今は淡々と料理を進められるようになった。 良いタイミングに読んだ気がする。 そもそも「美味しいものが食べたい!」という欲求があまりない。だから、食に拘りがある人に比べて、私は味音痴なんだなあとか、貧乏舌なんだなあとか…引け目というか、食について詳しくないです、偏差値は50以下ですという気持ちがあった。 けれどこの本を読んだらしっくりきた。日々の食事に対して私が求めるのは美味しさではなく、「日常である」ことのように思う。特別は嬉しいけど疲れる、本当に時々でいい。本を読んで、どうやらそれでいいらしいと安心した。引け目を感じる必要はなく、この感性で続けていけばよいと肯定してもらった気がした。 お味噌汁は実家で食べるものが一番美味しいと思う。味というか、気持ちがホッとする。本を読んで今のところ、自分1人で食べる時には、この「ホッ」があまり出せていない。本をヒントに少し工夫をしてみようか。 最後の方に書かれていた「一汁一菜は念仏だ」がとてもわかりやすかった。日々の実践を通して浄化されていく、そういうものが生活に欲しいと思う。 今までさんざ食を蔑ろにしてきたので、このタイミングでちゃんと向き合ってみようか。
読みながら、優しいと易しいとやさしいの違いについて考える。書き綴られる言葉は優しく、ただ姿勢は凛として妥協がなく、読んだだけで同じ生き方ができるかというとそう易しくもないのかなという遠さを感じる。でも、食卓にあがるものは、まぎれもなくやさしさ。すぐに全てを実践できるわけではないけれど、読む前と後で何...続きを読むか変わればいいな。 なお、やさしいの使い分けは本に書いてあったことではなく、きちんと辞書で調べたわけでもなく、単なる私の感想です あしからず。
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