嬉野君のレビュー一覧
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七百年ぶりに目覚めたユースタスは、恋人の砂鉄のことだけ忘れていた。不安を抱えたまま、一行は次に夏草の眠る東北東を目指すが、その途上で『血の伯爵夫人』の城に誘い込まれ・・・!?アレクサンドリアと呼ばれる人物はいったい誰なのか、蒼眼に追われながら一行は旅を続け夏草の木を探していく。
1巻でユースタスが砂鉄の記憶を失っていて衝撃の展開だったんですが、意外と一番冷静に受け止めていたのが砂鉄で、まあこの二人ならお互いが生きているというだけで乗り越えられるくらいの修羅場はくぐりぬけたきたもんね、と納得はできるものの、ユースタスから距離を保ちつつも守り続ける砂鉄の心境を思うとやりきれない・・・。頼むよ早く -
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女だけが暮らす絶海の孤島・犬蛇の島で育った桜。彼女が15歳になったある日、島にいわくありげな二人の男が降り立った。男の一人は桜を見つけると、満面の笑顔でこう言ったーー「迎えに来たよ、桜」。三月と砂鉄と名乗る彼らは桜の父親の仲間で、自分も知らない自分の過去を知っているらしい。まだ見ぬ世界をその目で見るため、彼らとともに島を出ることにした桜だが・・・?今度の主人公は錆丸と金星の娘・桜。大人気「金星特急」続篇スタート!!
ずっとずっと待っていました!普段は単行本派ですが、連載スタートしたときはあまりの嬉しさに雑誌も買ってしまった。しかもよくある世界観だけ同じで登場人物は違う、とかではなく、比較的み -
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エリオットは人の強い思念を『声』として聞くことができる。12歳のある日、エリオットは人でごった返す空港で爆弾魔らしき男の「殺す」という『声』を聞いた。そのとき初対面の彼の能力を信じ、犯行を未然に食い止めてくれたのが、琥珀―のちにエリオットが珊瑚と名乗って加入することになる「宝飾店」のリーダーだった。熱帯の無法都市・燭銀街で護衛業を営む琥珀・翡翠・珊瑚の運命的な出会いと、彼らが遭遇する事件を描く、人気コミック「熱帯デラシネ宝飾店」前日譚小説。
もう最高すぎる。宝飾店のメンバーの過去は本編読んでてすごい気になってたんですよ。琥珀と珊瑚の出会い、もうほんとに運命的だったんだな~~。小さい頃から賢く -
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大統領暗殺を狙うカイ、カイのテロ行為を煽る冬基、二人の企みを止めたい桃。必死でイタリアの修学旅行から抜け出して真礼とともにテジェニスタンにやってきた桃だが・・・?三ッ野家の壮大な兄妹喧嘩の行方は!?
面白かった!!もう続きが死ぬほど気になるのに読み終えたくなかったこのジレンマ・・・もうほんと盛大な兄妹喧嘩だったけど妹の独り勝ち最高すぎか!みな幸せになれよ!!従兄妹だったのかあ、血縁関係はないって冬基に騙されたのでびっくりした。過去は悲しいけど、ふたりが出会えて良かった。そして最後のシーンでカイお兄ちゃんと呼ばれて笑みを浮かべるとかこっちが溶けるしかない・・・ごちそうさまです//
白鎖の教官と -
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冬基の母・薫が亡くなった理由が彼女の残した日記により明らかになる。それが原因でカイは三ツ野家に戻ってこなくなり、冬基とカイの不和は決定的に。もはや対決は避けられないのか?二人の兄と同じ食卓を囲みたい桃は、自分の家族を守るため戦うことを決意する。舞台は日本を離れ、ヨーロッパ、そして中央アジアへ――。美味しいご飯と名画と謎。シネマティック・ミステリー緊迫の第3巻。
カイがかつて自分の家族を殺された過去があってその復讐のためにテジェニスタンの大統領を狙っていることは2巻で明らかになりましたが、まさかの冬基が応援する側につくとは・・・。ずっと妨害するつもりだと思ってた。でも母親の死で恨んでるカイが犯 -
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殺さなければならない相手がいるらしいカイ。カイの秘密を暴こうとする冬基。二人の兄に仲良くしてほしい桃だが、桃を狙う人物もいるらしい。あるドイツ人監督の墓が暴かれ頭蓋骨だけが盗まれる事件を発端に、外人墓地でさまよう不気味な男が目撃されるようになる。噂に怯える桃だったが、ある日自宅が襲撃され侵入者が?!その正体は・・・。そして兄の冬基が誘拐される事件が起こり、不安に慄く桃。書下ろし「日本で一番有名な脚」を収録。
少しだけ三ッ野家の事情が明かされ、すごいインパクトでおじいさん登場。カイについてはまだまだ謎だらけで、でも桃に対しては心を開きつつあるのがほんともう///秘密を抱えた男っていいよね。てか -
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育ての祖父が急逝し、彼の映画館を取り戻すため高校へ進学するのを諦めて働くつもりでいた桃。怪しげな店でアルバイトという名目でやってきた桃だが、そこで売り飛ばされかける。そこへ兄と名乗る二人の男が現れて助けてくれたことで、新しい家族ができる。甘い顔立ちながら会社を運営する冬基、無口でほとんど話さないカイとの共同生活が始まり、喜びを感じる桃だったが・・・。
ようやく嬉野先生の長編が読めてとても嬉しい。金星特急と同じように謎に包まれた設定にわくわくします。気になりながらもページをめくる手が止まらない。二人の兄はいったい何者なのか。特に血のつながりがないカイがどう変わっていくのか。まだ1巻なのでこれか -
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本編と描き下ろし、それぞれ三つに分かれ疾走していく(+2?)相変わらず面白かったですが、金星特急自体の存在が薄く感じられた。主人公に都合のよい展開なので、あまりハラハラ出来なくなったせいか。でも錆丸の性格は好きです。
砂鉄がダウンし、ユースタスが超頑張ったのには、他の登場人物と一緒に驚きました。
私も本好きの人見知りなので、夏草に共感した。2年待った新刊なんて甘い!私は10年以上待っているぜ。
過去話がたくさんあり、人間の人格形成には、元々の性格+幼い頃の育った環境が影響するのだなと改めて思った。自分の子供時代も思い出して懐かしくなりました。 -
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謎の美女が登場しました。女の子が集められている??野郎ばかりの旅立ったので、今巻は華やかでよかった。関西弁はどこ地方なんだろう。
殿下は嫌いなタイプそうだったが、案外思考や好みが似ていた。今民俗学の本を読んでるので、すごく共感した(小麦粉と宗教の関係が気になるなど←)バベルの塔の話は面白いです。傭兵って弱いイメージがあるがね。
ユースタスや無名が好きです。真面目な苦労人キャラが好きです。
伏線はあったけど、錆丸の体質にはちょっとガッカリです。弱小主人公って好きだったんだけどな。
ユースタスが可憐な乙女にしか見えなくてヤバイ。すごく可愛いです。見た目はプリンスだが、プリン姫ですね。砂鉄は最初好き