嬉野君のレビュー一覧
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WEB連載で既に読んでいるので、かなりしんどい展開なのはわかっていたけど…これ、かなり加筆されている??1行2行とかのレベルじゃなく、がっつり新エピソードが足されているような…。さらに過酷な展開になっていて、さすが予測不能なシリーズだけある。
ユースタスは辻褄が合わなくても気づけない催眠状態のようになっているらしく、前々からの私の疑問は一応は解決。砂鉄が暗号使うの七百年ぶりってはっきり言ってたよ、気付いてー!と思っていたら、もはやそれどころじゃなくなってしまった。
使者のヤレドは登場時のエピソードが不快だったから、出番が増えてて戸惑いしかない。今後活躍しそうな気がするなぁ…やだなぁ。
桜に新し -
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ネタバレ【収録作品】黒猫の魔法料理/黒猫邸のクリスマス/黒猫と花見/黒猫、海を渡る
律は返還不要の奨学金を受けて大学院まで進み、就職。その奨学金をくれた相手に夕食に招待される。そこにいたのは、20代の「竜弥」と名乗る男性で、律に奨学金をくれた財団の理事である老女・文絵の夫だという。そして、文絵は自分も20代で、二人は新婚だと思いこんでいた。
謎解きが好きな夫に話してくれと、文絵に促されて、律は中学時代、いじめに仕返しした話と、親友の不思議な行動について話す。
しばらくして再び招かれ、もう一人の客の話を聞く。彼の恩人がある画家の画集を息子から贈られた。一緒に見た夫は嫌ったが、自分は気に入って飽かず -
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新宿コマ劇場が妖怪の砦になっているというのがユニークな設定だ。グーグルマップで見ても、ぼんやりしていて、いわば治外法権の領域で、警察も手が出せない。九州の五島列島の久賀島の網元のお姫様の花が父親の反対を振り切って叔父周蔵周蔵の誘いに乗り、なんと妖怪の日本語教師になって仕舞うのだ。弟の直人もついてくる。初級日本語教室の妖怪たちはいい人柄のように見えたが、その日からたちまちとんでもないことが起こり始める。砦の頂上を目指して登っていくことになるが、奇想天外なことが待ち受けている。花姉弟、父母、妖怪たち、みんななかなか個性豊かで面白かった。結局、叔父周蔵がとんでもないやつだったのだ。
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Posted by ブクログ
地味リケジョの律を夕食に迎えたのは、和服イケメンの竜弥とほんわか老女の文絵。謎めいた話を聞き出す竜弥と、五十年前から時が止まっている文絵が交わす会話はまるで夫婦!?見つめるだけで料理をおいしくする不思議な黒猫・フミエも怪しい。おいしさと切なさに溢れるほっこり系ミステリ。
嬉野先生はこういうファンタジーなのかミステリなのか迷うような作風なんですね。結局文絵が律と今村を呼び出して会ったのは、彼女自身が竜弥の秘密を知っていて責めているということを本人(というか実際は佐田)に伝えるためだった。本当にショックだったんだろうし言えなかったのも分かるけど、そこまでしても最後には許すのかと思ってしまった。私 -
Posted by ブクログ
「歌舞伎町に行って日本語教師になる」。親の猛反対を押し切って田舎から東京・新宿に来た女子大生・花。唯一のアテは謎の祖父・周蔵じいさんだ。住所を辿って行き着いた場所は新宿コマ劇場跡地、いまは「歌舞伎砦」という異名で知られるひび割れたコンクリートの魔窟だった。ぶんぶんうなる歌舞伎砦の中へ、猫耳の外人ホストに案内される花。砦は魑魅魍魎たちの巣窟で、海外から歌舞伎砦に流れ着いてきた各国の妖怪だらけだった。そして花を待ち受けていた語学クラスは、とんでもない事件が頻発して妖怪達の妖術合戦と化し、教室は大混乱。砦の秘密をさぐり、花は砦の主の元を目指す!
ファンタジー混じりの、だけど金星特急とは違い日本を舞