遠山明子のレビュー一覧
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ドイツの作家さんのタイムトラベルファンタジー。16歳の現代っこが、思いがけずタイムトラベラーになってしまう。タイムトラベラーの遺伝子をもつ家系に生まれてたり、幽霊がみえたり、もともと不思議なことには耐性があるグウェンドリンだけど、タイムトラベラーたちの秘密結社のめんどくさいあれやこれやに巻き込まれてしまう。
ティーンエイジャーが主人公だけあって、わりとにぎやかに物語がころがっていく。ライトでコミカルだけど、タイムトラベルの設定や構造はわりとしっかりしているからそれだけじゃない。
まだ第一部のこの巻では明かされない謎も多くて、これからどうなっていくのかが気になってしょうがない。三部作いっきに読んでしまいたい。 -
Posted by ブクログ
18世紀フランスのジェヴォーダン地方で実際に起きた謎の獣による連続惨殺事件を扱った作品。
ルイ15世の指示により謎の獣を捕獲するべくジェヴォーダンへ向かう銃士らに同行する博物学者の卵トマ。
ジェヴォーダンの獣事件は当然ながら当時のフランスのひとびとを恐怖に陥れた。見たこともない獣に女子供が何人も惨殺されては恐怖しかないだろう。
しかし、残念なことに都であるパリから遠く離れた田舎であり、国王他主要なひとびとの命に関わる問題ではないために、それらしき獣を捕獲した後は、事件は解決したとして幕引きを図ってしまう。
こういうところは現代でも変わらないのではないだろうか。
首都のような被害が国家の存亡に関わる場所での事件なら徹底的に解決するだろうが、地方で首都からは見えなく実害がないようなことについては無かったことにする。
地方は国の歪みが最も寄る場所だ。
「ジェヴォーダンの獣」というヴァン・サン・カッセルも出演した映画を観ており、その原作かと読んでみたのだが、事件と若い博物学者が事件を解決するという設定は同じだが、物語としては全く別物だった。
映画でヴァン・サン・カッセルの演じた役は本作では余り登場しない。
時代がルイ15世の頃で物語の中心人物トマはパリに暮らしているため、ルイ15世の寵姫となる未来のデュ・バリー夫人であるジャンヌも登場する。
事件自体には関わりはないが、トマの友人として魅力溢れるジャンヌという女性として描かれている。歴史ではマリー・アントワネットの敵役のような位置になりがちなデュ・バリー夫人も、きっと天国で悦んでいるだろう。
カトリック教会の司教がジェヴォーダンの獣事件の犠牲者について、彼らの不幸は彼らの罪から生じているといったことを教書で述べていることは、非常に残念なことだと感じた。
年端もいかない子供たちに、獣によって蹂躙されることも止むを得ない程の罪があるわけがない。被害者と被害者遺族の哀しみに背を向け泥をかけるような発言だと思う。
物語はゴシックミステリーとして大変面白く仕上がっており、登場人物も魅力のあるひとが多い。特に女性は強く、生きることに真摯でとても好感が持てる。
ジェヴォーダンの獣事件は不幸にも未解決の謎として終わってしまったが、本作はトマの恋も幸福な終わり方をしており読後感も良い一冊だった。 -
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3部作、第2弾!
ルーシーとポールが偶然見てしまった最悪のシーンから始まる。
一方、時間消化の為に飛んだ先で、24歳の祖父と出ったグウェン。
ルーシーとポールとも面識がある様だったので、二人が逃亡した謎を
解明すべく知恵を絞る。
モントローズ卿(おじいちゃん)と、教会で生き続けたガーゴイルの
セメリウスが癒しです。
ギデオンに対する感情が暴走するグウェンだったが、ギデオンが
時間消化中に誰かに襲われたことで態度が急変する。
サンジェルマン伯爵曰く、ギデオンはグウェンに恋をさせて
支配しようとした?シャーロットと同じように??
うわぁ~!!最低!
是非ともグウェンには、ギデオンをぶっ飛ばしてもらいたい。
ギッタギタに傷つけてもらいたい! -
購入済み
数か月前にYouTubeで無料配信していて、有名児童文学作品でなく原作者もあまり存じない方ですが、検索したら原作電子書籍化されていて、割引で安かったので購入。読んだ感想、ウィリーはアニメオリジナルでフィリップは出番少なく微妙に名前違っていた。やはりアニメ化で設定等の補強は大事ですね。
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Posted by ブクログ
3部作、第1弾。
初めましての作家さん。
メインキャラは、グウェンドリンとギデオン。
タイムトラベラーとしての遺伝子?なるものは生まれた日によって
決まるので、一族の中では、いとこのシャーロットのはずだった。
しかし、グウェンドリンが突然のタイムトラベルを繰り返したため、
母親に打ち明けた途端、事態は想像もしない方向に動き出した。
監視団にクロノグラフ、フィレンツェ同盟、そして数々の謎・・・
タイムトラベル前の衣装の着付けシーンがお気に入りです。
また、ギデオンが、超絶美形設定で、グウェンドリンが
いかにもな初恋乙女心全開で翻弄されてくれるので、
別の意味でキュンキュンします(^◇^;)
今更ですが、映画化されているらしいので探してみます。 -
Posted by ブクログ
古典新訳文庫の刊行作品はほぼ購入しているのだが、うれしいことの一つはいわゆる有名児童文学作品を新訳で出してくれていること。本書ハイジについても、児童書で読んだこともなければアニメ版も見ていないので、今回読んでやっとあらすじが分かった。
第一部は「ハイジの修業時代と遍歴時代」と題され(ゲーテの作品名が連想される)、母親と死に別れ母の姉の世話を受けてきたハイジが、周りから偏屈との評判を受けている祖父に預けられるところから始まる。素直で、山や花々の自然を愛し、山羊とも仲良くなるハイジは、おじいさんと心を通じ合わせ、また山羊番のペーターやそのおばあさんとも親しくなっていく。
アルプスの大自然の中で伸び伸びと育つハイジであったが、叔母の仲介で車椅子生活をしているお嬢様の遊び相手としてフランクフルトのお屋敷に行くことになる。そのお嬢様がクララ、父親がゼーゼマン氏。慣れないお屋敷生活にいろいろな失敗をしていたハイジであったが、空も花も見ることのできない窮屈な生活に圧し潰されていく。心配したゼーゼマン氏によりアルプスに送り返されたハイジは、元の生活に戻って健康を取り戻し、みんなと明るい生活を送ることができるようになった。ここまでが第一部。
第二部は「ハイジは習ったことを役立てる」。今度は、フランクフルトからゼーゼマン氏の友人のお医者さん、クララとおばあさん、そしてゼーゼマン氏と、ハイジのところを訪れる。その間には、ハイジを取られたように嫉妬心を感じたペーターの悪事などもあるが、クライマックス的にはクララが自分で歩けるようになった出来事を経て、ハッピーエンドへ。
アルプスとフランクフルトが対比的に描かれていて、それだけアルプスの下での生活がハイジにとって自然であったことが強調される。
また、ペーターのおばあさん、そしてクララのおばあさんとの会話により、ハイジが神様を理解し、感謝するところなどは、たぶん作者にとっては大きなテーマだったのだろうなと感じさせられた。
本書では、ルドルフ・ミュンガーの挿絵が多数収録されているが、アニメ版の丸っこくていかにも”かわいい”ハイジの顔かたちとの違いを見ることも面白いと思う。
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Posted by ブクログ
ネタバレある日突然、高校のカフェテラスでめまいにおそわれた「あたし」グウェンドリンは、過去へタイムトラベルしてしまった。タイムトラベルの力を持っているのは、いとこのシャーロットのはずだったのに…
謎の秘密結社の目的を果たすため、超ハンサムなギデオンとコンビを組んで過去の時代に送り込まれることになったあたし。
好きでタイムトラベルしてるんじゃないし、何もかも謎だらけ!
書店で平積みになってたのを見て、ジャケ買い…ではなくジャケ読み。
ケルスティン・ギア、全く知らず初読み。
タイムトラベルの仕掛けに特殊な一族の血を要するあたりはちょっとホラーファンタジーっぽく、色々な時代の衣装を整えるくだりはコスプレ体験のわくわく感、その上文句なしのイケメンとのラブストーリーとてんこ盛り。
「あたし」と翻訳されるようなティーンエイジャーの活躍する翻訳物は、くるくる飛び跳ねるような心理描写と、ときに無鉄砲なやんちゃっぷりに乗ってしまうまではやや疲れるが、ここを超えると面白くなってくることが多い。
まぁ、とにかく完結まで読んでみよう。
一回登録してから、文庫本で読んだのに単行本で登録していたことに気づいて登録し直したため、続きの3冊より後に登録という変なことになってしまった。
うーん、本棚の並び順を変えたいなぁ。