遠山明子のレビュー一覧

  • アルプスの少女ハイジ

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    私の中の『ハイジ』のイメージは長いブランコ、ヨーロヨーロヨーロレイヒ♪というアニメ主題歌、家庭教師のト○イくらいしかなくて、よく考えたら全然知らないな、ということで本書を手にとってみました。

    読書中常に眼前に拡がっていたのはアルムの山の素晴らしい景色。スイスには行った事なんて無いですが、日に照り映える山々、美しく輝く草花や雪原、周りを歩き回るかわいい山羊の群れ。とにもかくにも風景描写が素晴らしくて素晴らしくて、読み終えてからアルムの景色を画像検索してみたらイメージ通り、いや、ひょっとしたら本書で描かれる風景の方が勝っているかもしれない、それくらいに素敵な描写が沢山なので心身が洗われるような読

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    2024年10月11日
  • アルプスの少女ハイジ

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    ハイジの他者を思いやる気持ち
    自分のことより他者の痛み・苦しみに心を寄せる行動に
    感動します。

    そんなハイジの周りには自然と人が集まってきます。
    ハイジの純粋さに惹かれるのだと思います。
    私も好きになりました。

    ペーターがクララに嫉妬する気持ちもよくわかります。
    アニメを観た人も是非手に取ってみてください。

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    2023年05月06日
  • 紅玉は終わりにして始まり

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    サンジョルディの日に向けて、中学生の娘に贈る本を探していてたどり着いた。

    タイムトラベルを題材としたファンタジーだが、恋愛小説としての要素の方も強いかも。ロンドンが舞台だがドイツの作品で、本国ではミリオンセラーだそうだ。

    登場人物も多く、タイムトラベルにまつわる設定が複雑なので、何度か読み返すこともあったものの、基本的には女子高生らしい軽快な一人称の文章に乗ってテンポよくストーリーが進んでいくので、どんどん読み進めてしまった。

    脳内で映像化されるような描写も多く、普段本を読まない子でも、いつのまにか世界に入リこめてしまうのではないだろうか(実際に映画化もされているようなので、いずれ観てみ

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    2023年04月23日
  • アルプスの少女ハイジ

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    ネタバレ

    【アニメにはない宗教的なメッセージ】

    多くの方に親しまれているアニメ版のハイジは素晴らしい作品です。しかしながら、原作から削られてしまった部分にも、素晴らしい要素が盛り込まれています。それが宗教的な教えの部分です。

    原作では、アニメ版以上にクララのおばあさんが重要な役割を果たしています。アルムへ帰りたいハイジに対し、クララのおばあさんが「神さまに何もかもお話しすること」を教えます。

    それ以後、神さまに家へ帰れるようにお祈りするハイジですが、祈りはかなわず、お祈りすることをやめてしまいます。そんなハイジに、おばあさんは再び語りかけます。

    神さまは、わたしたちが願ったことでも、ためにならな

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    2022年10月22日
  • 愛の一家 あるドイツの冬物語

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    音楽家の父と優し母そして7人の子供の物語。個性豊かな兄弟姉妹が繰り広げる騒動と成長を軸にした作品。文章も簡潔で終始楽しい雰囲気なので子供は勿論児童文学や家庭小説が好きな大人にもオススメの1冊です。

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    2022年07月30日
  • 黄色の扉は永遠の階 第三の夢の書

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    ネタバレ

    三冊目までほぼ一気読み。シークレーシーが誰なんだかという謎を早く解きたかったから。それにヘンリーとちゃんと幸せになってほしかった。読んでる私まですっかりオトメ。
    随所にクスッと笑えるネタも満載。

    こんな読書体験も貴重です。
    常日頃読んでいる本と真逆(?)な可愛すぎるLOVEファンタジー。

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    2019年05月17日
  • 緑の扉は夢の入口 第一の夢の書

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    ネタバレ

    明るくポップでミステリアスな、女の子のための女の子による女の子のファンタジー!
    と、手放しで褒められないのがこのケルスティン・ギア。

    容赦なく女の子の痛いところやキュンどころを突いてきます。
    これも3冊。早く読み終えたい!

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    2019年05月12日
  • 比類なき翠玉 下

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    ネタバレ

    時間旅行者の系譜第三作・下巻

    最後の最後まで読んで、ええーっ、と声を出してしまった。あの人がグウェンドリンの弟なの? それってあり? ……ありなんでしょうね。ただ、ある人物を救えたのなら、おじいちゃんも救えるのでは……? と思ってしまったけど、それを言ったらキリがないよね。なにより、おじいちゃんがそれを望まないか。

    ということで、久々にハマった海外ファンタジーでした。作者のケルスティン・ギアさんが素晴らしいのはもちろんだけど、遠山明子さんの訳もまた素晴らしく良かった! 遠山さんの訳なら次の『夢の書』三部作も読んでみたいなあ。絶対面白そう。

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    2019年02月20日
  • 比類なき翠玉 上

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    ネタバレ

    時間旅行者の系譜第三作・上巻

    二巻まで読んでハマって、早く三巻を読みたい読みたいと言いつつ、なんだかんだで手にするまで半年くらい空いてしまった……(反省)。

    マーガレット・ティルニーもまたいい味出してるなあ。わたしの中のイメージは『ハリー・ポッター』のマクゴナガル先生だった。

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    2019年02月20日
  • 青玉は光り輝く

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    ネタバレ

    時間旅行者の系譜第二作

    今作から登場のセメリウス、モントローズ卿(おじいちゃん)の存在が物語をさらに面白くしている。

    相変わらず主人公目線だとシャーロットがすごくいけすかない奴に見えるけど、彼女のこれまでの人生を思うと、可哀そうな気もしてくる。(だからといって嘘を言っちゃあだめですよ!)
    グウェンドリンとギデオンの関係もせっかくうまくいきそうだったのに、伯爵のせいでこじれてしまった。

    謎はほとんど次作に持ち越し。ということで次も読むしかない!

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    2018年05月17日
  • 紅玉は終わりにして始まり

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    時間旅行者の系譜第一作

    先に映画を観たら原作も読みたくなってしまって(ミーハー)。

    翻訳ものなので、もしも訳が合わなかったら……と保険で一作目だけ買ったけれど、失敗だった。これは三部作すべて読みたい。読んでいる間、ずっとワクワクしていた。こんな感覚は久々。

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    2018年04月25日
  • 獣の記憶

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    過去の未解決事件の中でも18世紀フランスで起きたジェヴォーダンの獣事件は好きなモチーフだ。狼のような未知の獣に100人以上の女、子供が惨殺された。この事件に博物学者の卵トマが挑む、スロヴェニアが生んだ歴史ミステリ&ロマンスの傑作。犯人は本当に狼か未知の生物か、それとも狼男なのか。トマはジェヴォーダンの領主の城で獣に襲われたが生き延びた貴族の娘イザベルに出会う。立場が違うからこそ焦れったいまでに静かに燃え上がる2人のロマンスは鉄板。犯人(獣)の正体も恋の行方もどうなるのか、ページをめくる手が止まらない。どんな結末を用意してるのかと思ったら裏の裏をかく予想外の結末。読後も興奮して眠れず今朝

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    2022年06月07日
  • 比類なき翠玉 下

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    終わってしまった~
    物語はここまでだけどワールドは続いていく感じが大好きです♪♪

    わりとさらっともろもろの設定を回収して、でも人間関係とかはちょっと放ってある感じが若干物足りないけどそれはそれでありかなと。その辺りがワールド感を出しているのでしょうか。
    でも、おいらちゃんにはでっかくなって暴れてほしかったなー☆

    このシリーズでいいな!と思ったのはレスリーの扱い。不思議な能力を持つタイムトラベラーがヒロイン&ヒーローなんだけど、知恵袋は別の子がちゃんと担ってて、きちんと生きてて恋までしているのが、やっぱりいい!脇が生き生きしてるのは重要なことだなぁと、改めて。

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    2016年06月02日
  • 比類なき翠玉 上

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    三巻で終わりとは!
    つい最近ハマったから完結まであっという間でした!実際にオンタイムで追いかけていたとしたらかなり焦れただろうなぁ~

    濃密で作り込まれたタイムトラベルならではの伏線張りまくりな展開に頭の中が大混乱。
    上巻は、まだまだこれからという感じです。時空入り乱れての、恋と大冒険の世界にもう少し浸っていたい…

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    2016年06月02日
  • 青玉は光り輝く

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    キャラも世界観も把握できてるし読みやすいして、夢中で一気読みしてしまいました。次が5月にならないと出ないのがつらい!!
    訳者あとがきに紹介されてる映画も気になるし、ファン作品も気になる。ドイツ語読めないのがつらい!!!

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    2016年04月16日
  • 愛の一家 あるドイツの冬物語

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    百年前のドイツの、つましくも仲のよい一家のお話。面白かった!
    家族のほか登場人物が皆生き生きしていて楽しい。
    大家族だから当然お金はないんだけど、誇り高い感じでよかった。
    この頃のドイツとかイギリスとかの児童文学は面白いなあ。面白いものだけが生きのこっているのかもしれないけど。

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    2012年03月10日
  • 愛の一家 あるドイツの冬物語

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    音楽教師の父と優しい母、そしてにぎやかな7人の子どもたち。ペフリング一家はいろんな騒動にまきこまれますが、いつでも家族で助け合って乗り越えていきます。ユーモアたっぷりのこの一家と同じ屋根の下で暮らしてみたくなる名作です。
    ドイツで出版されたのは1907年。古めかしいところもたくさんあります。女の子と男の子に求められることが明確に異なることとか、今読むとひっかかるところも。でも、子育ての見本となる部分も多く、大人にも読んでほしい1冊。

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    2012年02月12日
  • 黄色の扉は永遠の階 第三の夢の書

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    シリーズ3部作ラスト。
    YA向け作品なのだろうけれど物凄く楽しかった。
    夢の世界を行き来するという設定が
    堪らなく魅力的だし
    登場人物たちもとてもキュートで大好きになってしまった。
    私はミアがお気に入り。

    私も登場人物たちと共に夢の世界へと入り込んだし
    久し振りにファンタジーの中へと浸る事が出来て大満足な気持ち。

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    2022年11月04日
  • アルプスの少女ハイジ

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    TVの学習塾コマーシャルに『ハイジ』のアニメが、なぜ使われるのか?
    長年不思議だったけど、わかった!
    まさに「ハイジの修行時代と遍歴時代」だからね。

    子供の頃に読んだときは、物語の展開が面白くて印象的だったけど、(例えば「夢遊病」とかクララが歩けるようになるあたり)
    今回じっくり読むとまさに成長物語、学習物語、それがなかなか面白く巧みに描かれていて、(​ヨハンナ・シュピリもそれを意識して書いたという。)
    なおかつ、アルプスの情景も素晴らしいから、観光したくなるし。

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    2022年08月06日
  • 黄色の扉は永遠の階 第三の夢の書

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    夢の廊下があって、条件を揃えれば廊下の扉から人の夢に入り込めるという面白い設定の三部作の最終巻。

    三冊とも比較的長いので読むのはそれなりに大変だけど、その甲斐はある内容。

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    2022年07月07日