雪富千晶紀のレビュー一覧

  • 新釈 小泉八雲『怪談』

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    ネタバレ

    雪富千晶紀氏の作品は読み易く奇想天外で今回も八雲氏の現代版怪談でそれを八雲氏の夢で終わるという話のもって行き方に引き込まれてしまう。集中して一気読みをしてしまった。

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    2025年09月06日
  • ホワイトデス

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    「ブルシャーク」から1年半後。
    今度は瀬戸内海に巨大ホホジロサメが閉じ込められ、残虐の限りを尽くす。
    怪しげな環境保護団体でボランティアをする大学生、息子を亡くし復讐にもえる漁師、フラグたちまくりなサメ観光船、、、と500ページ弱に渡り読み応え抜群。
    前回大活躍だった渋川まり先生が、今回もすごい活躍をします。他にもあの人もこの人も登場したけど、もうちょっと矢代さんについて知りたかった!
    次は津軽海峡に現れてくれないかぁ、、

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    2025年07月31日
  • ブルシャーク

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    これは面白い。サメ映画はよく聞くがサメ小説である。しかも王道のモンスターホラーにパニックものの要素、さらにはヒューマンドラマにも焦点を当てつつ物語がまるで脱線していない。導入部で「巨大な正体不明の何かがいる」と提示された瞬間から最後、読み終えるまで手を止められなかった。あの出現シーンは「怪獣映画かよ」とワクワクした。たまらない一冊だ。

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    2025年03月04日
  • ホワイトデス

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    「ブルシャーク」から一年半後。瀬戸内海に巨大な三匹のホホジロザメが現れ、暴虐の限りを繰り広げる。しかし彼らは快適とも思えない瀬戸内海から一向に出て行く気配がなく、そのあまりの巨大さに対処する側も二の足を踏む状態。息子を殺された漁師、海洋生物保護を訴える女学生、サメ動画で稼ぎたいユーチューバーなどさまざまな人たちを巻き込んで語られる、「読むサメ映画」第二弾です。
    またしても巨大ザメ、しかも三匹、さらに尋常じゃない身体能力と知性を持つというとんでもない存在です。事態に苦慮した漁師たちが次々対抗しようとするものの、これは勝てない。横たわってこちらを見てくる描写とか、あまりに怖すぎるし。そしてあの状況

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    2024年09月15日
  • ホワイトデス

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    これには参った。死ぬほど面白い!
    ある漁師の失踪に始まり、パニックが静かに広がる様がこれでもかと描かれている。
    海外の動物保護団体や怪しい人物たちが絡んでくる様も娯楽の王道といったところで裏切らないし、凄まじいのはクライマックスの海での死闘である。手に汗握るとはこの事だ。
    力技のエンターテインメントを堪能せよ!

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    2024年01月11日
  • ブルシャーク

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    ネタバレ

    面白かったです。サメ小説として星5をつけます。
    理由はこれだけサメに向き合った(向き合いすぎた)作品はなかなかないんじゃないか、と感じたから。

    この作品、富士山周辺の湖でのトライアスロン大会当日でのサメ大暴れまで、サメがなかなか出てこないんですが、まさにそこからは圧巻と言っていい描写。準備したものが効果なく、絶望を感じるパニック展開なんです。
    そしてそこに至るまで、いかにサメが大きくなるか、ややSF的解説や被害者視点のホラー描写を積み重ねていく。まさにサメと対決するための準備を積み上げて最後に至る感じなのです。
    ところがそのために、トライアスロン大会やスポンサーでついた企業との対決軸が弱く、

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    2023年08月17日
  • ブルシャーク

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    雪富千晶紀『ブルシャーク』光文社文庫。

    まさか日本人作家による本格的『鮫小説』が読める日が来るとは夢にも思わなかった。

    中学生の時に映画館で初めて観た洋画が『ジョーズ』である。その後、早川書房から刊行されたピーター・ベンチリーの原作も読んだ。以来、自分にとって鮫は、羆と並ぶ動物界の恐怖の象徴である。

    さて本作であるが、トライアスロン大会が迫る富士山麓の来常湖にオオメジロザメが現れるという設定だ。

    『ジョーズ』の既視感は完全には払拭出来ていないが、非常に面白い。

    問題のサメがなかなか姿を見せない点、サメが居るにも関わらず、危険を犯してイベントを強行しようという点、2メートル級のアリゲー

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    2023年02月17日
  • ALIVE 10人の漂流者

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    遭難は唐突に始まった───


    エンジントラブルをきっかけに始まった観光ボートの漂流

    からの

    不気味さを感じる幽霊船への乗船

    からの

    直径70メートルぐらいの無人島への上陸

    からの

    葦で作った船での無人島から脱出

    からの

    再漂流


    そして───



    食料無し、飲み水無し、仲間は死に、助けもこない、そして次から次へと襲ってくるトラブル、、、

    絶対極限サバイバル───

    もし、あなたがこの状況ならどーする!?

    ん?

    私?

    私ならそりゃ間違いなくピーーでピーーのピーーでしょ!

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    2025年08月07日
  • ブルシャーク

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    小説ならではのドキドキ感
    サメの生態に関しても知ってたこと、知らないこと両方あって面白かった。
    続刊あるらしいのでそっちも買う予定。

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    2024年01月31日
  • ホワイトデス

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    ネタバレ

    面白かったです。
    人が襲撃されるシーンが程よく散りばめられているので飽きないし、登場人物たちのそれぞれの物語も楽しめた。
    主人公の湊子は前半はイラつく女ですが、私は後半からは応援できました。まぁ多少イライラは残りますが。
    黒幕が逃げおおせるラストはたいてい続編があるので、期待しております。
    それにしても照屋はもちろん、漁師さんたちが気の毒でならない。サメも。
    序盤のモールス信号は、シャチのネロがルナに送ったもの……ということかな?

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    2023年10月19日
  • ホワイトデス

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    一件の感想も投稿されていないとは驚き(発行されてまだ3ヶ月とは言え)。チープな装画がマイナスになっているように思います(装画担当のケッソク・ヒデキさん、ごめんなさい)。

    私のようなサメ映画好きでなくても楽しめるエンタメ作品だと思います。テーマは、Animal Welfareかと思いきや、パニック、ミステリー、最新生化学などがてんこ盛りのエンタメ大作です(サメものに欠かせないビキニ美女も登場)。蛸に始まり、蛸で終わるところも良かったし、検証されなかった「放線胞子虫が魚類に寄生して体組織にシストを形成して行動に影響を与える」説が不気味なラストに繋がるところも見事でした。そして、サメものなんでスプ

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    2023年07月28日
  • ブルシャーク

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    サメ小説という新たな分野を開拓した意欲作。
    モンスターパニック映画さながらの描写、展開で是非ハリウッドで映像化してほしい。
    ノーアサイラム!

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    2023年06月07日
  • ブルシャーク

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    富士の裾野、三島市の本屋での出会い。
    出会った場所が場所だけに、気になって即購入。表紙もインパクト大!
    ブルシャークは本当にいるのかどうなのか!?
    真打ち登場までしっかりハラハラドキドキさせられました。
    文字だからこそ、過去に見たサメ映画の記憶も相まって、ものすごく怖い映像が頭の中にながれて来る感じ。もう一気読み。
    主人公矢代と渋川のコンビもいい。

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    2023年03月04日
  • ブルシャーク

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    帯に「富士山麓の湖に巨大なサメが!?」って書いてあるから「エエッ!?富士山麓の湖に巨大なサメが!?」と思って衝動買いするじゃん、すげえわ、読むサメ映画だったわ。
    寧ろ映像ではここまで無理ではというほどのお召し上がりっぷりと、消えていく人々・姿を見せないサメへの恐怖と、そもそもなぜあんな内陸部にサメが、しかも巨大化したのかという謎解き、迫るトライアスロン大会、登場人物各々の葛藤、ぜんぶまるっと平らげられる小説でした!

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    2023年02月23日
  • レスト・イン・ピース 6番目の殺人鬼

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    ネタバレ

    そこそこ面白かったー
    犯人はまあやっぱりって感じでサイコパス系なやつかと思った通りやった。
    読んでる時は実はみんな生きてましたってのがびっくりしたけど、さすがにちょっと有り得ないよなーと読後思った。

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    2023年01月22日
  • 死と呪いの島で、僕らは

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    これも、個人的・ホラー特集の一環。色々読んだけど、押しなべて並だった中、本作は気に入った方。オカルト寄りだけど、ミステリ作品としてもかなり楽しめる仕様になっているのがポイント高し。

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    2019年09月02日
  • レスト・イン・ピース 6番目の殺人鬼

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    中学時代のクラスメイトが次々に謎の死を遂げていく。それはかつて訪れた、殺人犯のテーマパークともいえる「殺人館」にまつわる呪いなのか。はらはらどきどきが止まらないホラーミステリです。
    こういうのでは、死が訪れるまでに呪いの正体を突き止めるタイムリミットサスペンスという筋書きが常道だけれど。それにしても読んでいて妙にわけのわからない気味の悪さを感じていました。なーんかよくわからないけれど、すっきりしないものがずっと付きまとうような……と思っていたら。最後まで読んでその正体はこれだったのか!と。
    かなり邪悪なのだけれど、一方から見れば素晴らしい団結の物語とも言えます(とんでもない大仕掛けやってくれた

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    2018年11月24日
  • 死と呪いの島で、僕らは

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    ネタバレ

    舞台は伊豆諸島の東端の須栄島。何故か島民から村八分の扱いを受けている椰々子という女子高生孤独。そんな彼女のことが気になっている同級生の杜弥。この二人が物語の主人公。
    昔話で語られていた〈顔取り〉〈大師火〉〈鋤持の神〉〈補陀落渡海〉などという怪異が次々と起こるこの島っていったい・・・?
    そして、島に「災い」をもたらしている元凶は誰なのか?もしくは何なのか?その謎が解き明かされる過程にはらはらするあたりは、綾辻行人さんの『Another』のような雰囲気を感じました。
    陰惨なシーンもありますが、結末は青春ホラーという趣です。

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    2017年12月10日
  • 死と呪いの島で、僕らは

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    てんこ盛りホラー/ミステリー

    椰々子が聞く神からの予言だけが物語とどう絡んでいたのかだけ謎。
    聞けるだけ?

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    2017年09月02日
  • 死と呪いの島で、僕らは

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    ミステリーは大好きだけど、怖がりなのでホラーは苦手。
    それでも一気読みするくらい面白かった。
    もちろんグロテスクな部分はあるけれど、主人公とヒロインが真っ直ぐで中和される。
    ゾクゾクしてハラハラして、でも読後感の良いエンターテイメント。
    半端な季節に読んでしまったけれど夏に読みたかった。

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    2017年01月20日