雪富千晶紀のレビュー一覧

  • 死と呪いの島で、僕らは

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    てんこ盛りホラー/ミステリー

    椰々子が聞く神からの予言だけが物語とどう絡んでいたのかだけ謎。
    聞けるだけ?

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    2017年09月02日
  • 死と呪いの島で、僕らは

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    ミステリーは大好きだけど、怖がりなのでホラーは苦手。
    それでも一気読みするくらい面白かった。
    もちろんグロテスクな部分はあるけれど、主人公とヒロインが真っ直ぐで中和される。
    ゾクゾクしてハラハラして、でも読後感の良いエンターテイメント。
    半端な季節に読んでしまったけれど夏に読みたかった。

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    2017年01月20日
  • 死と呪いの島で、僕らは

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    離島を舞台にした、かなり盛りだくさんな青春ホラー。章ごとに都市伝説的内容だったり島の伝承的な内容だったりとテーマが異なる事件を扱っているが、それらが島の大きな異変の正体へとつながっていく展開にわくわくした。予想外にスケールが大きくなり派手な展開となるが、風呂敷をしっかりと畳んだ手腕は見事。
    初めの方、特に顔取りとヨットの話は好みで怖さもあったのですが、後半にいくにつれてなんでもありにしてしまい緊迫感はあるものの怖くはなかったのが少し残念。
    空回りしつつもがんばってる主人公には好感がもてた。ざっと読み返してみると、友人はかなり重要なポジションだと思うのに若干影が薄く、理不尽かつ不憫。

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    2016年11月08日
  • 死と呪いの島で、僕らは

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    エンタテインメントとして面白いんだが、
    ちょっと「あれもこれも詰め込みすぎ感」あり。
    作者のサービス精神はもの凄いが、
    もう少し交通整理できてるとさらに良いか。

    出だしは横溝正史風「田舎の因習話」かと思うと、
    青春小説風だったり、ホラーだったり、
    もちろんミステリ要素もあったり。

    「で、結局どんな話?」と聞かれた時に、
    「こうだ」と答えられる「どんとした印象」がない。
    これが若干読後感の「弱み」ではないかと。
    ミスリードも、私には先が読めたし。

    が、読んでる間は、けっこうなドキドキワクワク感(^ ^
    繰り返すが、読んで面白い本ではあるので、
    批評家の目を捨てて読めば純粋に楽しめます(^

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    2016年10月25日
  • 死と呪いの島で、僕らは

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    ネタバレ

    日本の離島のオカルト話が、東洋の法力vs西洋の呪い対決にまで広がって一気読み。
    楽しめたけど、あんな大惨事に度々見舞われるのに「こういう島だから仕方ない」で済ます島の人たちに唖然。嘘でしょ!?自分だったら即引っ越しますけどw
    親を慕う子ども双方の気持ちがせつなかったなぁ。
    途中途中に挟まれたクライマックスのヒントの断片を辿りながら、もう一度読み返したい。

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    2016年10月24日
  • 死と呪いの島で、僕らは

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    ネタバレ

    最初は何も考えずに文庫本の表紙が良かったので買ったのだが・・・まさかホラーとは思わなかった。ただし、普通のホラーとは違う、清々しいホラーというかミステリーというか、・・・かと言ってかなりグロイ所もあり、ラストではまさにゾンビが海から島に這い出てきたりで、何でも有りという感じでした。

    内容的には6つの章に分れており、それぞれの章に伝記的ミステリー、民俗学的ミステリー、呪いのミステリー等々とかなりグロテスクな描写が多々あるが、前述したように清々しさを感じるのは、この小説の主人公「杜弥」と「椰々子」の恋心が描かれていたからだろうと思う。

    ある人に言わせればちょっと詰め込みすぎと言われているが・・

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    2016年10月09日
  • 死と呪いの島で、僕らは

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    ネタバレ

    クローズドサークルミステリと青春恋愛とゾンビアクションと因習が全部詰め込まれた見どころたくさんの小説。
    ただのホラーと括れない程盛りだくさんのジャンルが詰まってます。
    出てくる主要な登場人物の見目がいいからアニメ化や漫画化しやすそうだな。

    なんかあんまり解せなかった所は、ある一定の周期でゾンビに襲われる島であるって分かってても町民がそこを出ようとしない事。確実に少なくない人数の死者が出るって分かってるんだし、命が大事ならそこまでこの島に固執しなくていいと思う。

    あと最終決戦でゾンビの群れに島が襲われる時に、物理攻撃が効くって分かったんだから、今後のためにも神社での祈祷や封印も大事だけど村長

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    2025年11月12日
  • 新釈 小泉八雲『怪談』

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    小泉八雲の怪談を現代版に置き換えて創作した短編小説集。
    「ゆきおんな」、「ろくろ首」、「水飴を買う女」、「耳無し芳一」、「のっぺらぼう」を題材に、それぞれ、現在の世界で起きた奇談という形で、語られる。
    いずれも、それなりにのめり込めるストーリーに仕上げられているが、結局は超常現象の世界。
    ひまつぶしにはいい。

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    2025年11月02日
  • 新釈 小泉八雲『怪談』

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    ネタバレ

    【収録作品】
    プロローグ
    白い吐息 新釈「ゆきおんな」
    デラシネの頭骨 新釈「ろくろ首」
    マイ・ファミリー 新釈「水飴を買う女」
    午前零時の講演会 新釈「耳なし芳一」
    『贖罪』という名の人形 新釈「狢(のっぺらぼう)」
    エピローグ

    現代に蘇る『怪談』。
    「白い吐息」 因果応報。哀しい。
    「デラシネの頭骨」 これは怖い。身体の乗っ取り。
    「マイ・ファミリー」 これも怖い。心の乗っ取り。
    「午前零時の講演会」 因果応報。オチに納得。
    「『贖罪』という名の人形」 哀しい。

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    2025年09月28日
  • ホワイトデス

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    凶暴な鮫達が瀬戸内海に留まり、次々と犠牲者が出る。漁師、学者、海洋生物保護団体等、様々な者たちの思惑が交錯する中、事態は刻々と悪化していく。
    前作が一本の映画だとしたら、今作はさながら連続ドラマシリーズといった趣。スケール大幅アップ、スプラッター度もマシマシ!

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    2025年09月06日
  • 新釈 小泉八雲『怪談』

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    雪富千晶紀さんの作品、初読みです。2025年初作家44人目です。
    小泉八雲の『怪談』ちゃんと読んでみたいなぁと思っていました。好きな小説(准教授高槻彰の推察)や漫画(虚構推理)に出てきて大まかにあらすじはわかってるけどちゃんと読んだことなかったので。
    でもこれは違いました(笑)新釈ですもんね〜。小泉八雲の雪女や耳なし芳一やのっぺらぼうをベースに現代版にして、全く違う話になっていました。
    怪談というほど怖くなかった。読みやすくサラサラと読める話ではありました。

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    2025年08月18日
  • 死と呪いの島で、僕らは

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    ボーイミーツガール青春ホラー。
    沈没船が主人公の住む島に漂着するイントロは凄く興味を惹きつけられた。
    だんだん大風呂敷が広がるにつれ、この作品どんな結末を迎えるのか不安を感じてきたが、なんか無理矢理終わった(笑)ちょっと都合よすぎないかね…

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    2025年03月21日
  • 死と呪いの島で、僕らは

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    離島での和風ホラーかと思いきや、最後はブードゥー教まで絡めて壮大なスケールの物語だった。架空の地名や風習などが多く、設定に入り込むまで時間がかかったけど最後は一気読みできた。

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    2024年09月03日
  • 死と呪いの島で、僕らは

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    ミステリ要素もあり、ホラーでもあり、青春小説でもあった。
    テンポもよく、広げた話を最後にまとめていた。
    面白かった。


    東京都の果ての美しい島。高校生の椰々子は、"呪われた美少女"として島民に疎まれている。そんな彼女に、島の有力者の息子・杜弥は、密かに片想い中。しかし彼女が禍々しい予言を聞いて以来、島に怪異が続発し…。
    ※本書は二〇一四年十月に小社より刊行された単行本『死呪の島』を加筆・修正の上、改題し文庫化したものが底本です。

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    2024年03月24日
  • ブルシャーク

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    ネタバレ

    サメホラー(サスペンス?)としては本格的。
    語り口がたびたび変わって、文脈を追うのに若干戸惑いあり。主人公の成長も盛り込んだで居て盛りだくさん。
    アメリカのゴルフ場の池にも20年近く居たとの記事を見て、あり得ることかと感じた。環境汚染の絡みが伏線なのか、警鐘なのか、ちょっとはっきりしなかった印象。

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    2023年09月26日
  • ブルシャーク

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    ネタバレ

    よくぞ書いてくださったサメ小説!
    プロローグとエピローグのカメ視点、大会までのカウントダウン期間中に見え隠れする巨大オオメジロザメの影や風変わりな海洋生物学者の渋川まりを始め彼女に協力してサメ巨大化の謎を探っていく学者陣、落ちぶれたトライアスロンの元花形選手等の登場人物が個性豊かで只の生物パニックで終わらせないドラマがある。
    サメとの決着が一番サメの大きさを実感できてガクブル、そのホラーな状況に息を呑むしかなかったな。
    想定内だった終わりも不気味なサメホラーの新たな幕開けを予感させる描写で続きが楽しみ。

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    2023年02月26日
  • ALIVE 10人の漂流者

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    ネタバレ

    最初から生存者は一人とわかっていて、その様子から始まる。その人物をラスト近くまで勘違いしていた。
    途中に何度も訪れる危機。
    マダガスカル沖でエンジントラブルをきっかけに、日本人観光客7人とボート運営者1人、運転手2人の計10人を乗せた観光ボートの漂流。
    最初はすぐに助けが来ると思っていたものの、誰からも見つけられない場所に漂流してしまったため、みんながどんどん衰弱していく。
    継人(けいと)はたまたま、無気力な大学生で海洋生物を研究していて将来に行き詰まっていた。そんなときマダガスカルという生物的に魅力ある島のクルーズに出かける。漂流したところで、継人の知識が役にたってくる。食べられるもの、ここ

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    2022年08月11日
  • ALIVE 10人の漂流者

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    抜けるような青空と、透明度の高いコバルトブルーの海。
    異国の海で遭難した彼らを待ち受ける、想像を絶する恐怖と苦しみ。
    生き残るのは果たして。

    過去作とはまた違った趣を感じた。
    なんらかの伝承が語られたり、もっと分かりやすい怪異に遭遇するのかと期待したが、今回はバミューダトライアングルのような超自然的怪異のお話。

    不可思議な状況という大前提の謎に加え、ステージが変わるごとに新しい謎を次々投じられハラハラ感が続くが、納得感のある回答を得られるため一気読みしてしまう。

    個人的にはまた伝記ホラーの新作が読みたい。

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    2022年07月17日
  • ALIVE 10人の漂流者

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    怖くて恐ろしくて、何ページか飛ばして読んだ…

    船が座礁して流されて遭難してって話ではあったけど読むのが辛かった。

    親友だと思ってた幼馴染は、他人から見ると自分に対してマウントを取る嫌なやつだった。
    これを知ってしまったのもショックだ。

    こんなことが起きませんよーにと思ってしまう本。
    船には怖くて乗れない…
    海外も行けない…

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    2022年06月22日
  • ALIVE 10人の漂流者

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    遭難モノだからサスペンス系かと思ったら、展開が急カーブ過ぎて転げ落ちそうになった。
    ロビンソンクルーソーとかガリバー旅行記だと思えば抵抗薄れるかも。
    陰キャが万能過ぎて共感しづらいけど、どんどん先が読みたくなる不思議なパワーはある!

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    2022年06月10日