由佐美加子のレビュー一覧
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ネタバレ中土井僚さんの「U理論入門」が刺さったので、提唱者オットー・シャーマー氏のこの本に手が伸びた。
しかしこんなに宗教、自己啓発、スピリチュアル、有機野菜信者の色を放っていたとは。。。一般的な日本人にっては、「オペラ風の映画」くらい違和感というか、拒否感を反射的に身にまとってしまうんですよね。これがまさに本書の第一段階「ダウンローディング」になるわけで、なかなか読み手を試してくる本です。
「7つの習慣」も何年も本棚で埃かぶっていたんですよね、同じ理由で。でも家族ができて、この概念を共有しようと一念発起して精読を重ねる度に新しい発見があり、さらにいつしか心の清涼剤的な落ち着きが得られるようになっ -
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第1版より、だいぶ薄くなった印象の第2版。
ページ数では、605ページが、585ページと20ページくらいの減少だが、紙質が変わったせいもあるのか、それ以上にコンパクトになった印象。
あと、30ページくらいの前書きが追加されているので、本文は、50ページほどコンパクトになったことになる。
コンパクトになったのは、第3部のプレゼンシングの部分。第1版を読んだときは、第2部まではなんとか読めるが、第3部になって、だんだん読むのが面倒になったことを思い出した。
ページ数が減ったからといって、内容が薄まるはずもないわけだが、なんだか、第1版に比べると、ずっとわかりやすくなった印象。
それは、第 -
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原題は「Power and Love」
力とは「自己実現の衝動」、愛とは「統一の衝動」のこと。
著者は、南アフリカの民族闘争やグアテマラの内戦など、
根深い問題の解決を図るプロジェクトのファシリテーターとして活躍。
これらのプロジェクトで、愛のない力や、力のない愛による挫折を
たびたび経験し、力と愛の両方を使いこなすことが必要だと痛感。
力と愛のバランスという観点から、再び自分の経験をふりかえる。
仕事における些細な変化でも、ついつい強制力に頼ったり、
逆に協調を重視して全然進まなかったり、そういうことは多い。
力と愛のどちらが優位になっているかを意識する、というのは
変化がなかなかうま -
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半分スピリチュアルが入っているなと感じたが、それなりに納得いったメンタルモデルの本。
4つのメンタルモデルをもって色々と説明している。
4つで良いかはさておき、部下がどういうメンタルモデルをしているかを当てはめながら、認知に上手くアプローチしたいな、と。
内容で自分と考えにシックリきたのは、全ての原因は外側ではなく自らの内側にあり、自分が変わらぬ限り周囲は変わらないと言及している点。
昔から、自分の認知以外世界を知る術なんて無い(他人が本当に同じものを同じ風に見ているか証明しようが無い)と思っていたので、自身が世界をどう捉えているか何を受け止め何から逃げているか。
こういうのを見ていかない -
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ネタバレ愛なき力は暴力であり、力なき愛は無力である。
両方ともバランスを持っていることが大切。
翻訳した本であることと、内容の難しさが相まって、私の読解力ではなかなか理解ができなかった。
気になったポイント
「愛の反対派力ではなく、両者を成功させることは大変難しい(が、できたらすごい)」
「これから先の未来はどう何るんだろう。良い、話し合おうじゃないか」
「力のあるものとないものの争いから手をひくということは、力のあるものを味方するということであり、中立ではない」
「プロジェクトの準備
エクササイズの目的をはっきりさせ、共有する。
適任で熱心な主催者を集める。
チームの基本原則と作業方法を慎重 -
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・人間は自分自身の命にとって最善の方向に向かって必ず動き出す
・メンタルモデルの痛みとはこういう世界が本当はあるはずだという欲求の裏返し
統合していると
・出会うべき人とは自然と縁ができる。同じ周波数を持っている人同士は引き合う感じで出会えるし、周波数の合わない人とは出会わない。
・探さなくても繋がっていく。一緒にいて居心地がいいな、何だか違和感があるな、という感覚でわかる。自分の意識が大きく変わる時は付き合う人が総入れ替えになったりする。
・進化に応じたフィールドはある。植木は成長に応じて植え替えをしないといけない。フィールドに応じた進化の上限、幅はありそう
愛なしモデル
・無条件に愛さ -
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そこに至った経緯やその内容も異なりますが、無意識が人間をコントロールしているとの説を提唱している二人、「受動意識仮説」の前野隆司氏と「ザ・メンタルモデル」の由佐美加子氏の対談。対談と言いつつも前野隆司氏が由佐美加子氏から話を聞きだしていて、ほぼ由佐美加子氏の説が説明されている印象。メンタルモデルについては、人間の行動を突き動かしている無意識の自動化されたシステムを生存適合OSとするのは納得できます。しかしながらそれが、人々の奥底にある痛みから作られた信念(メンタルモデル)、価値なしモデル、愛なしモデル、独りぼっちモデル、欠陥欠損モデルの四つに大別するのはコンサルのための都合の良いフレームワーク
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ネタバレ自覚なしに痛みを回避するために行う行動により人は生きにくい。受け入れて先に進むためには、自身が属するメンタルモデル(4つある)を知り、それぞれに定められた進化するための行動を経て、目指す世界に行く。筆者(由佐美加子、天外伺朗)らはそれを「テクノロジー」と呼んでいる。
人は生まれ落ちると養育者に100%頼って生を開始する。生存戦略として養育者の関心を惹かざるをえない。しかしながらそれを達成できない時にいくつかの反応パターンがある。これが4つのメンタルもでるのそれぞれの特徴となっているのだろう。
「私には価値がない」…成果を成すことで関心を獲得
「私は愛されていない」…他者からもらえず自分