あらすじ
人生における悩みのトップ2は「お金」と「人間関係」だといっても過言ではないくらい、お金は現代を生きる人間にとって大きなテーマになっています。
インフレやエネルギーの高騰によって、ますます不安が増幅する今の社会。
貯蓄や投資に関するたくさんのハウツー本や、ネットの情報でお金の増やし方が指南されていても、お金の悩みは解決されないどころか、ますます深刻化しているのではないでしょうか。
本書は、数千人の不都合な現実に関わる中で、人間の無意識にある世界を構造化することで可視化し、気づきを通して現実の事象は自然に変化する、という手法「ザ・メンタルモデル」を開発した著者が、お金に関わる無意識の働きの扱い方について書き下ろしたものです。
何かを“する”ことでお金の悩みを解決するのではなく、自分の内側にある恐れや無自覚にある思い込みに“気づく”ことが現実に起こる体験を変える、という観点から自分のお金の扱い方を捉えたときに、見えてくるものとは…?
人の安心や幸せは、所有するお金の量で決まるのではなく、「受け取り」「与える」つながりの中にいることにどれだけ意識的になれるかにかかっている、という新しい意識への転換を問いかける一冊。
【著者プロフィール】
由佐美加子 (ゆさ・みかこ)
合同会社CCC (Co-Creation Creators) 代表、株式会社LLT パートナー。
ザ・メンタルモデル開発者。
野村総合研究所、リクルートで勤務した後、グローバル企業の人事部マネジャーを経て現職。
10年にわたり、年間250日以上ファシリテーターとして場に立った経験と、1000人以上の個人セッションから見出した、「HMT」と名づける無意識下にある内面世界を紐解くための技術を体系化。
さまざまな切り口で経営者、企業のエグゼクティブや管理職、一般向けに分かち合い、個人と社会の意識の変容をもたらす活動をしている。
また、新しい人間観を元にした親子向けの会員制コミュニティ、じぶん共創塾を主催。
著書に、『無意識がわかれば人生が変わる』(前野隆司氏との共著、ワニ・プラス)、『ザ・メンタルモデル』(天外伺朗氏との共著、内外出版社)、『ザ・メンタルモデル ワークブック』(中村伸也氏との共著、オオルリ社)、訳書として『U理論』(英治出版)がある。
発行:ワニ・プラス
発売:ワニブックス
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
お金が欲しい、とか固執している感覚、これでは開いていない感覚でいくらお金があっても充実感を得られない。与える、繋がりと喜びの感覚で使う、循環する。この感覚はフローであり世界や社会と繋がっている感覚、安心感を感じられる。
自分を肯定し、ワンネスの感覚に居座る、喜びとお金が直結して幸せになっていくために必要な感覚なのではないか。
スピリチュアル要素もあるが、きっと個人で仕事している人には特にわかりやすい感覚なはず。
お金があっても喜びや満たされている感覚がないと虚しい、愛の感覚があればお金もまわる。
つながり不足と満たされない感覚、お金がないことは同義かもしれない。
数年前に一読のみだが、改めて読み直したくなった。
Posted by ブクログ
投資法やマネー術とは全く違う。「宇宙銀行」や「私は愛されている」といったワードに最初は怖気付いてしまったけれど、お金への向き合い方について新しい視点で書かれている良書だと思う。
お金の使い方はその人を表すともいう。つまりお金への価値観は人生観とも言える。本書は人生観からお金にアプローチしている点で、参考にしたい観点に溢れてた。
つまり心が満たされていない、自分が満たされていないと、お金を使っても空虚なままだということ。自分を満たすことができて初めて、豊かな使い方ができて、そこからさらに自分を満たすことができる。その繰り返し。
1st STEPの自分の満たし方も、よく言われるセルフケアとか、プチ贅沢で自分を労わるとかではなくて、自分と世界、人生を丸ごと受け入れたなかに自分があるという、壮大な感じ。でも、あながち間違いではないなと思う。まず自分を全面的に肯定できていないといけなくて、多くの人がここでつまずいて苦しんでいる。「私は世界をこう見る」「こう生きる」と決める。強引に思えるけど、実は今の時代に必要な心持ちなのかもしれない。
理解できないなあとか、スピリチュアルっぽいなあと思う部分は置いておいて、色々考えさせられる一冊だった。
自分の中の思い込みや善悪のジャッジ、外部からの抑圧、こうあらなければならないという縛りを自覚して、「自分は何をしたいのか?何をしている時が心から楽しいと思えているのか」に目を向けて、それに向かって生きる。そういうメッセージとして受け取りました。
自分はどこでつまずいているのか、セルフチェックしていきたい。