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どうすれば私たちは変われるのだろう?
リーダーシップ、組織開発、マネジメント、コーチングなど、多分野で関心が高まるほんとうに有効な「変化の起こし方」とは? 伝説のチェンジ・エージェントからのメッセージ。
だれも一人では何もできない。あらゆる問題のカギは、人と人の「関わり方」にある。――家庭でも、職場でも、社会でも、私たちは、さまざまな問題に直面する。それは一つの正解がある問題ではないし、一人で解決できるものでもない。最善の道を見出したいなら、まず自分自身の「人との関わり方」を問い直そう。本書は、南アフリカの民族和解をはじめ数々の社会変革を導いてきたアダム・カヘン氏が、人と人の関係性を大きく変え、ともに望ましい未来をつくりだす方法を語った一冊。「力」と「愛」のバランスというシンプルかつ奥深い視点から、一人ひとりが実践できる「未来の変え方」が見えてくる。
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Posted by ブクログ
南アフリカの民主化にむけて大きな力となった伝説のワークショップを担当したファシリテーターの新著。
しばしば、対立概念でとらえられる力と愛であるが、それは補完的なものである。愛のない力、力のない愛では、いずれも社会変革は失敗する。これらは、二者択一の概念ではなく、ディレンマ、つまり両立させるべきであるが、なかなか両立が難しい問題である。で、解決策としては、歩くように、愛→力→愛→力といったぐあいに、交互に進んで行くことが大切というメッセージである。
言われてみれば、当たり前のことだけど、なかなかこれをストレートに言った人は、すくなくともファシリテーションとかやっている人では、少ないと思う。
特に、「学習する組織」とか、ホールシステムアプローチとか、やっている人は、基本的には、性善説なので、こうした「力」に言及することは少ない気がする。
善意に基づくプロセス重視の取り組みをやっても、なんだか、それだけではうまくいかないなー、と思っていたので、とてもスッキリした。
もちろん、この本は、そういうファシリテーション哲学だけでなくて、さまざまな事例が紹介されているわけで、そこがすごく面白い。
こういう本では、感動的な成功事例ばかりが紹介されるのだが、カヘンさんのこの本では、ここまで書いていいの?というとこまで、失敗事例を書いている。それも、自分のファシリテーターとしての未熟さがもたらした失敗例もあり、こころを打たれる。
この誠実さというか、率直さが、本当に素晴らしい。
そのうち翻訳でるだろうけど、それほど厚い本じゃないし、英語もわりと平易なので、ファシリテーションやっている人は、読んでみる価値があるのではないだろうか。
Posted by ブクログ
原書のタイトルが『Power and Love』といって、冒頭のキング牧師の引用が、この本のすべてを語ります。
愛なき力は暴力であり、力なき愛は無力である。
ーキング牧師
よくこの対決を日常の至る所で目にします。感情論に訴えて具体的な解決策が見いだせなかったり、やったら強引に物事を進めようとして、関係者の気持ちを無視してみたり、さもすると、ナイーブな感情論というくくりの『愛』と、ギラギラした出世欲丸出しの自我としての『力』の対決の構図になりがちですが、本書はまったく新しいコンセプトを提示します。
愛と力は二者択一する選択肢なのではなく、そのバランスを保つことが重要だと。
そう考えたのは始めてだったし、必ずどちらかの傾向が強い人同士の闘いという構図を見慣れてきたので、まさかバランスを取ることが重要、それも個人の中でと言われると結構ハッとします。
その他には、
・誰もひとりでは何もできない。あらゆる問題の鍵は、人と人の関係にある。
・他者と共感しあうだけでは不十分だ。他者とともに成長しなければならない。
・何か問題があるときは、自分自身もその問題の一部である
・ものごとを力と愛という枠組みでみると、新しい視野が開けてくる
そして一番ぐっときたのは
・リーダーシップとは未来を創造することである
そもそも内容自体が抽象的なのと、具体例を示すケーススタディが、かなり高度な政治的な問題が多かったりするので、なかなか親近感が沸かなかったりと、若干本の内容と距離を保つのが難しい内容ですが、飛ばして読み進めても、上記のような力強い言葉が、必ず目に入ってくるので、諦めず最後までページをめくり続ける価値はばっちりあります。
スキルとしての「マネージメント」にとどまらない、真のリーダーシップとは何ぞやという、かなり骨太な内容です。それを愛というナイーブな文脈で語る切り口は、他には出会ったことがなく、かなりインスピレーションが湧く内容となりました!!
Posted by ブクログ
原題は「Power and Love」
力とは「自己実現の衝動」、愛とは「統一の衝動」のこと。
著者は、南アフリカの民族闘争やグアテマラの内戦など、
根深い問題の解決を図るプロジェクトのファシリテーターとして活躍。
これらのプロジェクトで、愛のない力や、力のない愛による挫折を
たびたび経験し、力と愛の両方を使いこなすことが必要だと痛感。
力と愛のバランスという観点から、再び自分の経験をふりかえる。
仕事における些細な変化でも、ついつい強制力に頼ったり、
逆に協調を重視して全然進まなかったり、そういうことは多い。
力と愛のどちらが優位になっているかを意識する、というのは
変化がなかなかうまく行かないときに使えそう。
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