ヴィクトール・E・フランクルのレビュー一覧

  • 夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録

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    精神の自由
    何人も過酷な状況下に置かれても、精神は自由であること。その自由が失われる時、人は死に向かい、そして死ぬのだと学びました。
    移送された直後の選別や解放された後に失った感情との向き合い方など体験した者にしか知り得ない地獄なのだと思いました。

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    2025年01月28日
  • 夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録

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    人間的自由が全て剥奪され、(歴史上多分)命の価値が1番軽く扱われるという、特異な環境にいる人たちが、何を想い、どう行動したのか、そこから我々は何を学べるのか、というのが主題。この極限まで人間の尊厳をStrip downされた人が行き着く「生」の意味は洗練されていて、脳天に食らう感覚があった

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    2025年01月25日
  • 夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録

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    フランクルから直接話を聞いているような感覚の読書体験であり、それだけフランクルの感傷的な文章に引き込まれた。

    目を背けたいような残酷な状況に陥った時に、人間は2種類に分けられると述べられている。
    乗り越えられるものと破綻するもの。
    精神の自由な王国を築いたり、未来への希望を想像することで乗り越えることができるという。

    そのためには自分の人生をどう生きたいかという主体性を持って生活していかなければならないと考えさせられた。さもなければ予想外の苦難に遭遇したときに飲み込まれてしまうだろう。

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    2025年01月17日
  • 夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録

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    人間の美しさを信じようと思える作品。
    壮絶な体験をした筆者が綴る文章は、一つ一つが大変重く、耳を傾けなければと自然に思わせる尊厳があるように感じた。

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    2025年01月11日
  • 夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録

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    人間の想像だけでつくる小説では描写不可能だろうなというほどの、想像を絶する状況と環境と事実。
    あの状況下においても、生きることを諦めなかった著者の精神力とこの思い出すだけでも絶望の淵にたたされそうになる体験を活字にしてくれた著書の勇気と行動力に感謝しなきゃいけないな、と思いながら読んだ。

    こういうことを繰り返さないためにも、全員が読まなきゃいけないのかもしれない。

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    2024年12月01日
  • 夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録

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    人間の尊厳 「そのことで涙が枯れるほど泣いたからですよ… 」 Gustav Mahler「大地の歌」 
    言葉にならない

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    2024年11月30日
  • 夜と霧 新版

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    心理学者で精神科医であったヴィクトール・E・フランクルが自ら体験したアウシュヴィッツ強制収容所での生活を記録した作品。
    フランクルはウィーン大学で医学を学び、1941年には同じ病院で働いていた看護婦と結婚、順風満帆な暮らしを営んでいたが1942年、ユダヤ人であるという理由からナチスに捕らえられアウシュヴィッツに送られた。彼は、まさに地獄のような収容所生活を耐え抜き、1945年4月の戦争終結によって解放されるが、妻や両親は収容所で命を奪われていたという辛い知らせを受ける。
    そんな失意のどん底の状況にありながら、並外れた精神力で強制収容所の体験を精力的に綴ったのが本書である。
    劣悪な生活環境や過酷

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    2025年10月07日
  • 夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録

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    ネタバレ

    夕焼けに心を打たれ、ひどい空腹の中劇を観る。
    ブルジョア的暮らしを手放し、収容所に入ったことを感謝した女性
    地上には2種類の人間が存在し、どのグループに所属するかは関係ない
    人間の生命は常に如何なる事情の元でも意味を持つこと、
    収容所の外に思い描いていた夢の暮らしはなかった

    アウシュビッツからの生還者の本で、ほとんどの人間は2週間かそこらで死に、生き残るのはほんのわずかの人間だけだと言っていた。

    厳しい環境で自分を見失わなかった人は思考によって自己を守り、感性さえ磨いた。

    だが、そんな人はほとんどいないことは明白。

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    2024年07月19日
  • 夜と霧 新版

    A

    購入済み

    「苦しむことはなにかをなしとげること」
    はたして自分がその境遇になったときに
    そのように境地に達することはできるのだろうか。
    解放されずに殺されてしまった人々は、どう思うだろうか。
    結論を出せるような問題ではないが
    自分にはない視点を得られた。

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    2024年04月10日
  • 夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録

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    この本については知っていたけど読むのに勇気が要りそうで数年かけてやっと読むことに決定。それこそ、何度も著者フランクルについて話を聞くことがあり、たまたま見たオンデマンドで、またフランクルだったから私は呼ばれていると感じたのだ。
    アウシュビッツ、強制収容所について読むのは怖かったというのが読む前の私。読後、高揚感に包まれた。ナチスの中でもサディスト傾向の強い者が監視員に選ばれ虐待を楽しむ。絶望の中で人はどうなっていくのか。自身も収容所に入れられ、精神科医として人が極限状態に置かれるとどう壊れていくのかを観察していたフランクル。
    まず初めになくすのが感情なのだ。私は子ども時代を思い出した。いちいち

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    2024年02月16日
  • 夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録

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    目をそむけたくなる、でも決して忘れてはならない人類として最悪の歴史。
    アウシュビッツで何が行われていたか、読めば読むほどとにかく悲しくて痛々しい。
    地獄とはここのことだ。

    この地獄の中で、沢山の人間が別々の思いを抱きながら過ごした。
    一筋の希望を信じたもの、全てを投げ出した者。
    何をするにも気の持ちよう、なんて軽々しい言葉で言うのは失礼だが、結局はそういう事なんだと思う。

    心の持ち方について考えさせられる。
    自分がこの状況になったら、何を心に持ちながら耐えていくのだろう。

    印象に残ったこと
    ・刑務所内ではヒゲを剃り、健康なふりをしろと教えられる。不健康だと判断されたらガス室に送られるから

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    2024年01月30日
  • 夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録

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    【概要】
    第二次世界大戦中のナチス・ドイツによるホロコースト体験記録。ユダヤ人の心理学者であり、絶滅収容所に収容されながらも生還した著者が、その体験を心理学的観点からまとめた一冊。

    【感想】
    2023年に読んだ本の中で最も心に残った本です。
    手にとって良かったと心から思える一冊でした。
    理由は2つあります。
    1つは、ホロコーストの具体的な内容を知ることができたからです。内容を読んでいると現実味が無いほど残虐ですが、80年前には確かに人が人に対して行っていたことなのです。人間は時にそういう行為をしてしまう生き物なのだと知ることができました。
    もう1つは、困難に立ち向かう心の持ち方を学ぶことがで

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    2024年01月10日
  • 夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録

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     アウシュビッツに収容されたユダヤ人医師の記録。
     前半は戦争裁判からわかったアウシュビッツで何が行われたのかの記録。後半は収容された医師とその周囲の人々の心理の変化が克明に綴られている。
     ナチスや看守による、胸が悪くなるような残酷さと醜い行動に言葉がない。
     もともと粗暴でサディスティックで無教養な底辺の人々を看守に雇っているのも理由のひとつだ。けれど、全員が全員そうではない。高い教育を受け、信心深く、心の優しい(と周囲から評される)人物が、目を疑うような残酷なことを平然と行っている。
     戦争がなく、アウシュビッツがなければ、人間とは思えない振る舞いをするとは思えない。そんな人たちがなぜそ

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    2023年12月03日
  • 夜と霧 新版

    購入済み

    興味深い

    あらすじと名言を聞いただけで読みたいと感じ、購入しました。固い表現ばかりに見えますが内容がとても興味深く、何周も読みたいと思いました。

    #タメになる #切ない #深い

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    2023年12月01日
  • 夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録

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    ある精神科医の強制収容所体験記。

    もう20年以上の課題図書だった「夜と霧」、やっと読みました。これは、人間の尊厳を考察し、問うたまさに名著でした。もっと早く読んでおけばよかった。
    なかなか手を伸ばせなかった理由は、アウシュヴィッツ強制収容所に収監されたことを書いた本だ、ということを知っていたからです。ホロコーストに関してはあまりに多くの著作があるので、あえて追体験したいとは思えなかったわけですが、これはそうした悲惨さと不条理を表現したものとは一線を画した本ですね。
    原題が「ある精神科医の強制収容所体験記」みたいなとぼけた感じなので、本当はそっちの方がよかったんじゃないかと思います(でも「夜と

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    2023年08月15日
  • 夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録

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    絶滅収容所での出来事が主なので、かなり残酷な描写や目を背けたくなる資料も多く出てきます。
    ですが読後は何故か生きる事への希望が湧いてきます。

    人はどんな状況に置かれても、自分の態度だけは選ぶ事が出来る。

    恐ろしい程の説得力のある内容で、一生忘れられない生き方の指針となりました。
    今何らかの理由で生きる事が苦しい方、もしかするとどんな啓発本よりも何かを掴めるかも知れません。

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    2023年06月19日
  • 夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録

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    読み手が試される 戦争やホラー、猟奇殺人の話を上回る気分の悪さ。当時のアウシュビッツ収容所とその周囲の人たちも含めた話。人体実験もやってるのだけど、それらをできるメンタルどうなってるんだろ。

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    2025年12月02日
  • 夜と霧 新版

    購入済み

    名著

    著者の実際の体験から得られた言葉には計り知れないほどの説得力があった。凄惨な場面についての表現も多く含むため読むのが辛くなることもあるが、読了して多くのことが学べたと思う。現代に生きるすべての人に読んでほしい一冊。

    #深い #感動する #タメになる

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    2022年05月31日
  • 夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録

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    強制収容所で起こった事実を、実際に収容されていた心理学者の視点で語られた本。
    愛に存在は関係ない、運命に身を任せるということなどから、人間とは何かを考察するきっかけになる。

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    2023年12月26日
  • 夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録

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    ネタバレ

    「嫌われる勇気」のアドラーの弟子とも言われるヴィクトールEフランクル氏のアウシュヴィッツ収監から解放までの当事者としての視点と精神科医としての視点で記された記録。どんな悲劇の只中においても人間としての尊厳を失わず、生ききった偉人の魂の軌跡に触れたくて手に取った。

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    2021年06月28日