ヴィクトール・E・フランクルのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
キャリアコンサルタントの勉強をしていて、「人生の意味を求めること」の重要性を言った著者に共感し、それが強制収容所からの生還を経てつくられていったものだと知り手に取りました。
冒頭にある解説を5ページ読んだ時点で「こんな世界を2度と作ってはいけない」と感じられるほど、これまで見聞きしたどんなフィクションよりも凄惨な事態。淡々と事実を書いてあるからこそ感じる恐怖がありました。
なぜそんなことが起き得たのか。体験記を読み進め、フランクルの日々を追体験してゆくと、理解できてしまうような気がするのもまた怖かった。
極限の状況で私たちが頼るべきものは何なのか、私たちを救い得るものは何なのか、フラン -
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Posted by ブクログ
ホロコーストの記録、実際に収容された心理学者による記録
イスラエルのガザ地区を殲滅するかのような攻撃、イランへの過剰防御と思うような攻撃。新たな戦争の根源たる思想の片鱗を見た
戦争、ナチスが起こした人類史上残酷かつ理不尽な人種差別
その内実と心理的動きを知ることは知的好奇心からみて大変充実した内容だった
家畜以下の扱いを受ける人、それを行うSSの監視員またはカポー地獄のような状態のなか、どのように生きるのかそして生きてきたのか
生きる"意味"を探すのではなく"意味"によって生かされているまたは生きることに問われているという文章が深く印象的で、正しく理解し -
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ネタバレ夜と霧
面白かった、という感想はこの手のものにはそぐわないかもしれないが、強い葛藤と、そのうえで人間であろうとする思いは、時には少年誌の名作以上に強く輝く、そのドラマがとても感動的だった。
体験記録、という銘からは想像できないほどに前向きで、面白かった。
P12
警備兵の数が増大された そして 特別償却室はその年の終わりまでには完成しそうにもなかったので新来者たちは急増のガス室で寝かすにかけられ 穴の中で焼却されねばならなかった。
こういう部分を文章にされると ハプニングに対応しながら業務を遂行しているような部分が想起される ヒューマンエラーなどの当たり前の人間の日常の延長線にあるよう -
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想像を絶する非人道的な暮らし、しかも終わりがいつになるかわからない、そんな生活の1部を知ることができた。きっと、この本には書ききれないほどの辛さがあったのではないか。しかし、その中でも愛する人の眼差しが精神を守ってくれていたという文面には少し救いがあった。人は絶望の中でもなんとか救いをみつけて生きていく、それが失われると心身ともに死に近づいていくものなのだろう。
終戦により開放されたあとの暮らしも興味深かった。もとの暮らし、考え方、性格に戻ることはもう出来ないレベルで尊厳を破壊された人が多いのだろうなと思う。二度とこのようなことは繰り返してはいけないなと感じた -
Posted by ブクログ
戦争の恐ろしさ・人間の恐ろしさがひしひしと伝わってきた。過酷な想像も絶する日常においての人間の心理的・身体的状況や変化を文面で想像するだけでも異常な状況で生きていたなんて惨すぎると思った。
その中での人間のあり方心の持ち方を読めて今の私たちは本当にすごくありがたいと思う。
生きる意味を教えてくれる素晴らしい一冊だ。
人生において生きるとは何かという漠然とした問いではなく、今現在の苦悩や問題や問いに向き合って答えを出して進んでいくのが生きると言うことなんだと本当に思えた。コペルニクス的転回という言葉の意味を知れて、自分の中に生かせることが出来て嬉しい。
後世に読み継がれる必要のある一冊だと本当に -
Posted by ブクログ
著者フランクルは、ウィーン生まれのユダヤ人で、大学時代にアドラー、フロイトに師事した精神医学者。著者自身の強制収容所生活を通して、被収容者の精神変容について、精神医学の見地から考察、解説している。
壮絶な体験をしているはずなのに、とても静かなトーンで淡々と書かれている。別の著者が書いた「アウシュビッツは終わらない、これが人間か」を読んでアウシュビッツの強制収容所生活について前知識があったので、過酷な体験の詳細について最小限に抑えられているのが対照的だと感じた。
壮絶な体験自体ではなく、その体験が人間の内面にどのような影響を与えたのかに焦点を当て、精神医学の観点から静かに語っているのが印象的だっ -
Posted by ブクログ
この本と20代のうちに出会えてよかったと
心から思いました。
フランクルが経験した強制収容所での生活、
その悲惨さはテレビのドキュメンタリーや
たまに流れてくるYouTubeで見聞きしたことは
ありましたが、もっとリアルな、
人間らしい生活、考え、他者との関わりに触れた話は他にないのではと思います。
そして、心理学者のフランクルだからこそ、
自身の感情、他者の感情をまっすぐに伝え、
我々読者の胸を打ってくれたと思っています。
この話はユダヤ人の強制収容所が前提にあるものの、今を平和にのほほんと生きる私に、生きるとは何かをダイレクトに問う(もしくは人生にどう問われているのかを考える)作品で -