ヴィクトール・E・フランクルのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
息子へ)
この本を君に紹介すべきか悩んだ。
お父さんがこれまで読んだ本の中で最も衝撃的で、生きるということを考えずにはいられなかったから。
でも、紹介したいと思う。
この本からしか学べないことだし、経験して学ぶ内容ではないからだ。誰も2度と経験してほしくないと祈る内容だから。
本書の原本のタイトルは「心理学者、強制収容所を体験する」だ。第2次世界大戦中、ナチスドイツがユダヤ人を迫害した。強制収容所で強制労働を強いて、人を人して扱わなかった。そこを生き延びた心理学者が、学者の立場で、人間心理を分析するというのが本書の内容だ。
人としての尊厳を完全に奪われた状態。
究極の状態で、人は何を思うか? -
Posted by ブクログ
ネタバレ重厚すぎて自分などが感想を書けるような本ではないが…。
10年以上前から読みたいし読むべきと思いつつ積読になっておりようやく読めて本当によかった。
この話を書くにあたって自分の両親や妻を亡くした悲しみに触れずにいられることがあるのか…。
私が筆を執ったらそのことばかりになると思う。
国外逃亡のチャンスを蹴っていたという事実も衝撃的だった。あんな目に遭ったら例え親族を置いて行くことになったとしてもその選択を取らなかったことを私なら一生悔やんでしまうと思う。
早くからこの分野で頭角を現していた様だが、ただ優秀なだけではない。只者ではない…。
最後の最後まで狭い隙間を運良くすり抜ける様に生き残ってい -
Posted by ブクログ
まず感じたのは、これはナチスだから、ユダヤ人だからという特別な話ではなく、人類すべてに共通する問題なのではないかということです。
私たちホモ・サピエンスは、状況次第で誰もが加害者にも被害者にもなり得る存在なのだと強く感じました。
もちろん、強制収容所のような極限の状況とは比べられませんが、日常生活の中でも、知らず知らずのうちに誰かを傷つける加害者になったり、反対に傷つけられる被害者になったりすることはあると思います。
だからこそ、そのような状況に直面したときに、それをどう受け止め、どのような意味を見いだし、どう生きるかは自分自身の選択なのだと思いました。
どのような立場に置かれても、人 -
Posted by ブクログ
やっっと、読めた
「わたしたちが生きることからなにを期待するかではなく、生きることがわたしたちからなにを期待しているか」と問う必要がある。
読む前からこの部分は知っていたけど、やっぱりこの逆転させた問いが一番心に残る
極限状態でも自分を見失わず収容所での人の心理を分析できる精神力を保てていることが凄い。
自分の生きる意味、苦しむこと、死ぬこと、幸せとは、、、いろいろ考えさせられた
フランクルのように絶望の先にさらに失意があったとしても、自分を奮い立たせられることは簡単ではない、でもそれくらいの強靭な精神力を持って生きれたらと思う
1周だけだとまだ噛み砕けてない部分もあるのでこれは何回でも読 -
Posted by ブクログ
久しぶりの再読。
何度読んでも胸を打たれる。静かに深く深く感動する。
強制収容所での自身の体験やそこでの人間観察を元に、生きる意味や人間の在り方について書かれている。
著者はフロイトやアドラーとも交流があり、精神科医として高名であった。
そんなフランクルでさえも、ひとたび収容所に入れられてしまうとこれまでの功績はおろか、名前も家族も毛髪まで全てを奪い取られ、代わりに119104という被収容者番号が与えられ、無機的な存在として扱われた。
飢餓や睡眠不足、過酷な労働の中で、暴力や侮辱を受け続け、死と隣り合わせ、運命を弄ばれる日々。身体的にも精神的にもえぐりとられていくなか、人間の尊厳を保った人 -
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ある特殊な状況下においての人間心理について
そんなふうにどこかで思っていた本。
だけど読み終わって感じたのは
特殊な状況下だからこそわかりやすくなった
人が生きることについての本だった。
私は三十代で不安症になり、外側に安寧を求めても、求めても、求めても、終わりはなかった。
結局、本当の安寧は、外側ではなく内側にあるのだとわかった。まだまだもがく日々である。
強制収容所という地獄のような状況下においても人間の尊厳を失わなかった人、幸せですとまさか言えた人がいたことを知れて本当に嬉しかった。
また、カポーのような存在も。差別、被差別、被害者、加害者といったカテゴリーの線引きを超えた人間性につい -
Posted by ブクログ
何度読んでも、人間の強さと、この状況を生んだ酷く脆い人間の弱さに、考えさせられる。
フランクルさんが行き着いた人生の意味。私たちは、人生からの問いに、正しい行為によって答える存在。意味を問われているのはこちらなんだ。
そして、苦悩の中にも一回的な運命を見なければならない。苦悩も幸福も、経験する当人から奪えるものは何もないから。
あとがきまで読んでフランクルさんの主張を理解したつもりになるけど、巻末の収容所の写真を見て、何も理解できてない気持ちになる。
でも、そんな経験をした人間がなお、誰かのためにこの本を残してくれたこと。出版社の序「知ることは超えることであるということを信じたい」とい -
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Posted by ブクログ
ネタバレ夜と霧
面白かった、という感想はこの手のものにはそぐわないかもしれないが、強い葛藤と、そのうえで人間であろうとする思いは、時には少年誌の名作以上に強く輝く、そのドラマがとても感動的だった。
体験記録、という銘からは想像できないほどに前向きで、面白かった。
P12
警備兵の数が増大された そして 特別償却室はその年の終わりまでには完成しそうにもなかったので新来者たちは急増のガス室で寝かすにかけられ 穴の中で焼却されねばならなかった。
こういう部分を文章にされると ハプニングに対応しながら業務を遂行しているような部分が想起される ヒューマンエラーなどの当たり前の人間の日常の延長線にあるよう -
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Posted by ブクログ
強制収容所での経験を心理学の立場から解明しようと書かれた本。元被収容者の特異で心理学的に見てまったく新しい人生観への理解を助けることが眼目だというが…
被収容者の心の反応は三段階、つまり収容される段階、まさに収容所生活そのものの段階、そして出所ないし開放の段階に分類されるが、第一段階は収容ショックが自身の体験と共に語られる。恩赦妄想、つまり助かるのではないかと言う幻想は見ぐるみをはがされ鞭で打たれる中で潰えていき、その一方で裸の体以外に失うものはないという、やけくそのユーモアが込み上げる。
収容ショックにある者にとって、出口のない死の危険と隣り合わせの状況におけるさまざまな" -
Posted by ブクログ
グロ・残酷描写には耐性がある方だと思っていたけど、「解説」で書かれる虐殺には、さすがにすごく心が重くなった。もはや銃殺のが楽なんじゃないかと思ってしまうほどの、ひどい虐待に人体実験、あまたの屈辱。
そんな生活の中で、作者はそれでも「自己維持のための闘いにおける心の武器」である「すてばちなユーモア」で「自分に対し、また他人に対し陽気になろうと無理に努めた」人たちを見る。
「愛する人間の精神的な像を想像して、自らを充たす」。
「われわれの戦いの見込みのないことは戦いの意味や尊厳を少しも傷つけるものでない」と語る。
苦しみの中でも生き抜く方法を伝える書として、この本より説得力があるものはないんじ -