ヴィクトール・E・フランクルのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ歴史書であり、心理学書であるのでしょうか。
"ユダヤ人""ヒトラー""アウシュビッツ強制収容所"
なんとなく知っているぐらいの感覚の人は絶対に読むべき。
どんな仕打ちを受けたのか
それは簡単に説明することはできないし、してはいけないと思うので割愛。
ぜひ作品を読むなり、歴史を勉強するなりして知ってほしい。
収容所では全ての人は番号で整理され、呼ばれる。
人格や、性別、肩書き、個人が培ってきた功績なんて一切関係なくなるし
誰もが同じ、ただのユダヤ人。
それ以上でもそれ以下でもない。
労働させられ、生活を極限まで絞られて、暴力で支配 -
Posted by ブクログ
まず、収容所の恐ろしさに戦慄した。
そんな狭い地獄では度重なる小さな絶望こそが、
彼らをより大きく苦しめたのだろう。
序盤でドストエフスキーの
「人間はなにごとにも慣れる存在だ」という言葉が
引用されており、そんな過酷な状態にも
慣れてしまえる人間の強靭さを、
私は途方もなく残酷だと感じた。
それは彼らの身を守ったのかもしれないが。
そんな苦しい日々の中で、苦悩を守り、
苦しみ尽くすこと。
生きることから与えられる意味ではなく、
「生きることが自分に何を期待しているのか」
を考えること。
未来に自身のかけがえのなさを見出すこと。
果たして自分にはそれが極限状態で出来るだろうか。
否、出来な -
Posted by ブクログ
恥ずかしながら読むまで小説だと思っていた。
強制収容所で過ごした心理学者の体験記。
非常に酷い辛い状況で目を背けたくなるが、本書の主題はそこではなく、苦しい状況の中で人間はどう変化するのか?どう在ることができるのか?という人間性に迫る点だった。
数多あるノンフィクションの中で、ここまで「人間を人間たらしめること」という生きる本質に迫るものは中々ないのではないかという気がする。
ノンフィクションやルポルタージュはある事件や組織の取材を通して一つのテーマに光を当てるものが多い。しかし、ここまで人間の本質の真ん中を「実体験」として描く作品となったのは、やはり極限状態の中で独自の眼差しを持ち続けた -
Posted by ブクログ
ネタバレ自分が評価をすること自体おこがましいと感じますが、★5とすることで最大限の敬意を表したいと思います。
これが人間ができる所業なのかと(読後にはフランクル氏の言葉に納得させられました)、理不尽という言葉ではとても片付けられない惨状に、苦しくなり涙が止まらなくなることもありながら、それでも向き合いたいと、自分が何を得られるのか?という思いで読みすすめました。
読後数日経ちますが、まだ言葉にすることのできない感情が多いです
自分の知っている言葉で表すことで、そこで止まってしまうような気もするからです
非人道的な扱いをうける中の極限状態でも仲間を想う心に深く感動し、高潔な魂や人間の可能性に感銘 -
Posted by ブクログ
ネタバレ・P109「精神の自由」「運命ー賜物」
極限的な生存環境下では、感情がすり減り、精神が減退し、原始的な「生き延びる」という欲求しか残されない。では人間の魂は結局、偶発的に与えられた環境条件や制約に依るしかないのか。
筆者は必ずしもそうではないと言う。被収容者の中にも思いやりを持ち続けた者がいた。この経験を挙げながら、人間はそれぞれ、このような状況下でも自らの尊厳を守るかどうか、決断を下せるのだと説く。
収容所で人間の内なる自由を手放さず、振る舞いや苦しみや死によって示した人々は、ドストエフスキーの言う「苦悩に値する」人間として生きた結果、その生に意義を与えた。
「まっとうに苦しむことは、それ -
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Posted by ブクログ
やっとこの作品と向き合う気持ちが出来たので、ゆっくりと読ませていただいた。
ユダヤ人収容所での苛烈極まる日々を描いた作品。
1.ユーモアは自分を失わない為の魂武器である。
ほんの数秒間でも周囲から距離を取り状況に打ちひしがれないために人間という存在に備わっているなにか。
震災の後、お笑いを届けに行く芸人さんの苦悩に寄り添える言葉だと思う
2.強制収容所に人間を入れて全てを奪う事が出来るがたった一つ与えられた環境で、いかに振る舞うかという人間としての最後の自由だけは奪えない。
全てを数字で管理され徹底的に自己を奪われたなか、本当のアイデンティティとは何かを見出した一文。頭が下がる思い -
Posted by ブクログ
「どんな状況、環境においても人の心だけは、犯せないこと。人間は常に決定する(できる)存在であること」「なぜ生きるかを知っている者は、どこように生きることにも耐える」「愛は人が人として到達できる究極にして最高なもの」
→愛する人(モノ)を想い、終わりや未来を描き、主体的に行動すること。極限状態を経験した著者から学んだ原則。7つの習慣ともあいます。
-生きることにおいて、苦しみや死でさえ、生きる意味として受け入れる。-
→著者のような極限状態を経験してない私にはまだ理解できないけども、人生を通して上記境地に辿り着きたい。
本書は私の人生におけるバイブルです。 -
Posted by ブクログ
年末年始休暇のため、ずっと読もうと思っていたこの本を手に取った。
思っていたよりも読みやすい文体だったのと、内容が凄惨で一気に読み進めてしまった。
最初のほうで、ずるい人ほど生き残る、と書かれていた一方で、後半は希望を持った人が生き残る、と書いてあったので、その整合性がまだ理解出来ていない。
生きる意味を問うのではなく、生きる意味を問われているのでそれを行動で答える、というのは確かに世界のあらゆる書籍の中でも名著と評されるにしかるべきものだなと思った。
アウシュビッツそれ自体についても人類の大いなる大罪だと思うので
別の機会にまた考えたいのだけど、
自分の今の日常への示唆という観点では、 -
Posted by ブクログ
強制収容所での経験を心理学の立場から解明しようと書かれた本。元被収容者の特異で心理学的に見てまったく新しい人生観への理解を助けることが眼目だという。
被収容者の心の反応は三段階、つまり収容される段階、まさに収容所生活そのものの段階、そして出所ないし開放の段階に分類されるが、第一段階は収容ショックが自身の体験と共に語られる。恩赦妄想、つまり助かるのではないかと言う幻想は見ぐるみをはがされ鞭で打たれる中で潰えていく一方で裸の体以外に失うものはないという、やけくそのユーモアが込み上げる。
収容ショックにある者にとって、出口のない死の危険と隣り合わせの状況におけるさまざまな"選別&q