ヴィクトール・E・フランクルのレビュー一覧

  • 夜と霧 新版

    Posted by ブクログ

    精神科医ヴィクトール・フランクルが、ナチスの強制収容所での体験をもとに書いた本。極限状態に置かれた人間の心理を描きながら、「どんな状況でも、人は生きる意味を見いだせるのか」を問いかける。

    人が生きる意味を見つけるのではない。逆説だ。生きる意味というものが、私たちになにを求めているかを考えるのだ。

    そう書いてあったのが、理解できるようでまだ難しい、そんな感覚だった。

    人が生きる意味、それについて作者はとても深く考えている。終わりのない苦しい環境の中で、何のために生きているのか。例えば、収容所に入って、すぐに祈りを捧げる者がいた。「私は苦しんでいてもいいから、その代わりに愛する人たちを幸せに

    0
    2026年09月03日
  • 夜と霧 新版

    Posted by ブクログ

    事実としてそのような出来事があったことを知ることができて良かった。解放後も残酷で辛い経験が幸せを帳消しにしたり超えることはない、と言った趣旨の内容が印象的だった。

    0
    2026年08月25日
  • 夜と霧 新版

    Posted by ブクログ

    苦しみのレベルもベクトルも全く違っても、生きることに希望が見いだせなくなっていた自分にとって、とても大切なことが学べる一冊だった

    0
    2026年08月22日
  • 夜と霧 新版

    Posted by ブクログ

    読んで良かったと思う一冊だった。
    タイトルだけずっと知っていて、ずっと小説だと思っていたが、第二次世界大戦収容中のルポルタージュのようなものだと読んで気付いた。
    日本にいる自分は、数少ない被曝生存者の存在を知っているが、ヨーロッパにおいて、収容から生き残った人を認識したことはなかったため、全てが新鮮だった。

    監視者は、全てが無慈悲で機械的に為す人だと思っていたが、衣服や食物をかき集めてくれたり、筆者が医師だということで優遇してくれたり甘く見てくれるカポー(カポーって役職名かと思ったけど、カップルのことなんだね、と思ったらここでは囚人を監視する囚人のことなんだ)
    訳者が意識していたゆえなのかも

    0
    2026年08月20日
  • 夜と霧 新版

    Posted by ブクログ

    身体的及び精神的極限を強いられる人間の人間らしさを精神医学の観点から客観的に分析した本であった。「収容所ショック」と呼ばれる、強制収容所に収監されて初期の人間の有様から、発疹チフスや飢餓、自殺やその他の感染症、ガスや暴力で人がバタバタと倒れていく経過、最終的には人が生きる理由を失ったことを皮切りに死んでいく事象などあっけなく人が死ぬ様や、逆に絶対的なエゴを内に秘めた人が強く生き抜く様など、ナチス政権下の強制収容所のリアルが生々しく描写されていた。私はこの本を読んで、相対的になんて自分は恵まれているのだろうと思った。また、自分だったら生き残る精神力はないと感じたし、生き残ったとして、収監されてい

    0
    2026年08月13日
  • 夜と霧 新版

    Posted by ブクログ

    アウシュビッツ強制収容所に収容された心理学者、ヴィクトールEフランクルの味わった苦しみの話
    毎日殴られ罵られる中で、人間がどのような心理状態に変化していくのか。金品を奪われるだけでなく、感情を奪われ仲間を殴る、仲間から奪うことも平気になり良心も失っていった。しかし人間は絶望の中にいても、その人が大切にしたい事、今までの軌跡、その人の感受性だけは奪われない唯一無二である事。簡単なことでは無いけど、自分らしく生きる責任、とか生きる意味さえ失わなければ人間はもっと強くなれるのかなと浅はかだけど感じた。人間らしい善意は誰にでもあり、全体として断罪される可能性の高い集団にも、善意の人はいる。ガス室で命を

    0
    2026年08月03日
  • 夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録

    Posted by ブクログ

    終わりがないこと、未来が見えないこと、耐える目的がないこと、拷問と呼べるほどの強制労働の中で生き延びたことは運でしかないだろう。作家である彼は、心理学を専門とする医師として収容者を観察し続けた。それが後世に受け継がれているのは、彼の必死の想いだったのだろう。
    ほかの方のコメントにもあるように、辛く重く苦しい。でもこれは間違いなく人間がやったことだ。ヒトラーが主導し、歴史的に特殊なケースではあるが、他人事で終わらせてはいけない。

    0
    2026年07月10日
  • 夜と霧 新版

    購入済み

    人を選ぶ哲学書

    やっぱり難しい、暗い、深い話だから、サクサク気軽には読めない。

    幸せな気分になったり、そういう方向性で楽しめる本ではないが、人生を考えたり、成長という意味ではためになるし、勇気ももらえる。

    あとは、知識マウント取りたい人が好きそうな本w

    #ダーク #深い

    0
    2026年06月19日
  • 夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録

    Posted by ブクログ

    今を生きている誰もが読む価値のある本。

    著者や他の多くの迫害を受けた人々が経験した苦しみは、日常をある程度普通に生きることができている私にはとても想像の及ばないものだ。

    けれど私にも、そしてきっと他の誰にも、人知れず抱えている苦悩があり、その苦悩によって日々悩み苦しんでいるところがある。

    そんな私にとって、自らに降りかかった運命や苦悩を、それでも自分なりに引き受けること、その引き受け方にその人の価値が出るという考え方はとても救いになった。

    また、自らが経験したことは決してなくならず、自分の養分になるという内容にもとても勇気をもらった。
    「われわれが体験したものばかりでなく、われわれの為

    0
    2026年06月10日
  • 夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録

    Posted by ブクログ

    看守の生真面目な人間の持つ狂気性をすごく感じた
    極限状態で妻の事を考えている描写
    妻の面影みたいなものに祈っている
    妻の実際の生き死にを案じた訳ではなくむしろそこは重要では無い
    印象に残った

    0
    2026年04月29日
  • 夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録

    Posted by ブクログ

    「人生から何を我々はまだ期待できるかが問題なのではなくて、むしろ人生が何をわれわれから期待しているかが問題なのである。」P183

    一生忘れないであろう言葉。
    これをブログで引用した同期はエグいな。
    「苦悩への勇気」って言葉も響く。


    「この各個人が持っている、他人によってとりかえられ得ないという性質、かけがえないということは、ーー意識されればーー人間が彼の生活や生き続けることにおいて担っている責任の大きさを明らかにするものなのである。」P186

    愛とか家族とか仕事とかのことらしいが、愛も仕事も無いやつは人生に対して責任ないってことになるのだろうか。かけがえのない個人性を持っていない奴に希

    0
    2026年03月19日
  • 夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録

    Posted by ブクログ

    アウシュビッツと聞くとガス室のイメージが強いが、強制重労働という形で生き延びた人の事は初めて知った。人としてじゃなく番号、ただの有機体としか扱われない環境の中で未来に希望を持って生き続ける精神に感銘した。ここまで苦しい生活はこれまでの人生も願わくばこの先もないが、自分の生活に落とし込める思想はたくさんあった。苦悩は、それを明晰解明に表象した時、苦悩であることをやめる。生きることの「なぜ」がわかるものは、どんな「どのように」にも耐える。

    0
    2026年02月07日
  • 夜と霧 新版

    Posted by ブクログ

    2年前、ひょんなことからアウシュビッツを訪れてから課題図書だった一冊。
    あそこで見て打ちのめされた凄惨な史実に加え想像を絶する精神的な過酷さの記述に、途中何度も鼓動が速くなりギブアップしようかと手が止まる。でも最後まで読んでよかった。
    特殊な状況から著者が導きだしたのは普遍的な真理。
    生きている意味を問うな。
    生きる意味がある未来を強く信じ、希望の灯火を照らし続けることが私達にとてつもない力を与えてくれること。どんな過酷な状況でも人間らしさを失わずに生きた人がいた事実。
    この本は次世代に伝え続けるべき人類の財産だ。

    0
    2026年08月31日
  • 夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録

    Posted by ブクログ

    いつか読もう…いつか読まねばと思っていた。

    ユダヤ人精神科医でアウシュヴィッツなどの強制収容所を体験したフランクル。その体験を、学者としての冷静な視線で記録している。
    強制労働、チフスの蔓延、収容所の移動、そして解放から愛する家族の喪失を知るまでを、感情に走ることなく綴る。
    収容者だけでなく、ナチス側の心理やナチスに重用された囚人たちについても、精神医学的解釈を述べる。
    決して過去の事例として見過ごしてはならない。

    70年近く版を重ねている。訳文に多少古めかしい表現があるけれど、絶版にしない みすず書房に感謝したい。

    0
    2025年08月26日
  • 夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録

    Posted by ブクログ

    いつか読まねばならないと思っていたが、なかなか手に取ることを躊躇していた一冊。ついに読み切った。1ページめくるたびに、気が滅入る本であった。
    我々と同じ人間が、これほどまで酷い狂気といえる悲劇と地獄を引き起こしたことを、忘れてはならない。

    0
    2025年08月18日
  • 夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録

    Posted by ブクログ

    クラシック音楽を堪能した翌日、何百人ものユダヤ人を無表情のままガス室に送る強制収容所所長という「ダスマン」(ハイデガー)が居る一方、文字通り全てを失って尚、人間性を失わない人々が居る。
    人間とはどこまで邪悪で、どこまで素晴らしいのか。
    衝撃無しには読めない。

    0
    2025年07月19日
  • 夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録

    Posted by ブクログ

    かくも人間は残酷になりうるのか、その中でどのように内的に保っていられるのか?
    ハイデガーの実存主義にふれて、この本を読んでみたくなり手に取った。
    哲学と心理学、全てはつながっている。

    0
    2025年04月27日
  • 夜と霧 新版

    Posted by ブクログ

    本当に辛くなった時に読む本だなと。いまは恵まれているので。。。

    全体を通して重い内容だったが、印象に残ったのは、生きる意味や目的を見出せた人が生き抜き、諦めてしまった人が亡くなっていったという事実。身体的な強さ以上に、まだ希望があると思える精神の力が生死を分けていた。食事も満足に取れず、極度のプレッシャーの中でそう思い続けるのは相当難しいはずだが、そう在れた人だけが残ったのだと感じた。

    もうひとつ怖さを感じたのは監視する側のこと。あれほど非道な行いにも人は慣れてしまう。しかも分業化することで個々人に罪悪感を持たせない仕組みがあったという点に、人間の怖さを見た。

    結局、人はどちらの立場にい

    0
    2026年09月13日
  • 夜と霧 新版

    Posted by ブクログ

    戦争がもたらした
    残酷な歴史を学ぶことができる1冊

    個人的には
    アンネの日記で時代背景の知識が少しあったから読めたけれど、翻訳故なのか、心理学的な説明があるからなのか、最初の1冊だと読みにくいかも・・・。
    筆者や被収容者が経験した収容所での出来事と
    その時の心理描写、
    解放後のジレンマのようなものを伝えてくれる
    補足資料的な1冊だった。

    0
    2026年09月13日
  • 夜と霧 新版

    Posted by ブクログ

    収容所における人間の心理なんて現代の日本人が想像できるものではない。
    人間らしさとは何かを考えさせられる。
    筆者と交流があったらしい旧訳者のあとがきは読む価値あり。

    0
    2026年07月25日