ヴィクトール・E・フランクルのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
精神科医の著者が強制収容所での壮絶な体験を語る貴重な本。
4日間で150gのパンを1切れしか与えられずに労働をしていたとは信じられない。
収容所監視者は、やはりサディストが多かったようだけど、こっそり自分の食事のパンを隠して分けてくれる人もいたらしく、まともな人もいたんだと思った。
一番ショックだったのは、著者やその仲間が解放された時に嬉しいと思えなかったこと。
喜ぶという感情さえも失われている状態とは、想像を絶する。
極限的な抑圧から突然解放されることでも精神を害するようで、精神科医の著者は冷静に仲間たちの精神状態を理解して支えていたのがすごいと思った。
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Posted by ブクログ
「人生から何を我々はまだ期待できるかが問題なのではなくて、むしろ人生が何をわれわれから期待しているかが問題なのである。」P183
一生忘れないであろう言葉。
これをブログで引用した同期はエグいな。
「苦悩への勇気」って言葉も響く。
「この各個人が持っている、他人によってとりかえられ得ないという性質、かけがえないということは、ーー意識されればーー人間が彼の生活や生き続けることにおいて担っている責任の大きさを明らかにするものなのである。」P186
愛とか家族とか仕事とかのことらしいが、愛も仕事も無いやつは人生に対して責任ないってことになるのだろうか。かけがえのない個人性を持っていない奴に希 -
Posted by ブクログ
・我々は人生の意味を問うているのではなく、人生のほうに問われているのだ、という主張が印象に残った。これは実存主義そのものといえるのではないだろうか。我々が問うということは、つまり外部に、人生に、万人共通の答えがあるという希望の表れであろう。しかし、答えを求められているのは我々のほうなのだ。人生の意味とはなにか?という問いには元々答えはない。だが我々が自ら、その問いに応えることは出来る。それは万人共通のものでもなければ不変的で揺るぎないものでもない。その時々に、我々が人生に向かって応えていく意志が必要なのではないか。
・アウシュビッツでの強制労働に晒された極限状態のなかで営まれる精神状態 -
Posted by ブクログ
訳者は高校生で読んで感銘を受けたとのことだったが、私はもう少し大人になった今読んで良かったなと思った。高校生のときはもっと楽観的だったので、今とは感じ方が違ったと思う。
理由の一つとして、少し前に入院したときに、自分の行動に決定権がないのがひどくストレスだった(ご飯を好きなように決められない、コンビニに行く時間が制限されているなど)。そのとき、私は自分のことは自分に決定権があるように生きたいと思ったのだった。
読み進めていて、「人間とはなにかをつねに決定する存在だ」という言葉が出てきたとき、入院生活で感じたことと同じだと思った。
また、社会人となった今だからこそ、自分の人生に愛や仕事(jo -
Posted by ブクログ
すごいな。
思っていたより短めでまとまった文章だけど
その中に込められたエネルギーは想像を絶する。
話として、歴史としてしか知らなかった強制収容所の内側。
本や映画で度々話題にあげられるその中にいた人間が感じるリアルな精神状態とリアルな生活
それが生々しく描かれている。
著者が心理学的な側面から冷静に
監視者、カポー、被収容者を同じ人間として
塊や団体としてではなく人間として
分析して理解しようとしたからこそこうやって価値のあるもになったのだろう。
実際に収容所で起こった出来事は、どれも現実的ではなく、あまりにも酷い。
でも結局のところその環境を作っているのが人間なのに変わりはない。
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Posted by ブクログ
長いこと積読になっていた一冊。アウシュヴィッツでの出来事を心理学的観点から語られる本書は、非常に読みにくかった。
人間の偉大と悲惨をあますところなく描いた作品で、600万を超える読者に読み継がれ、現代に至っている本書。強制収容所での出来事を心理学の面から語り、目に見える悲惨さの奥にある悲惨さを全身で感じることができます。
もうとにかくページが進みませんでした。
心理学の面から語られているとはいえ、想像することすらおぞましい現実に目を背けつつ、1ページ、また1ページと読んでいきました。
収容者が解放された時の反応、その後の日常に関しては、特に印象的で、人間の単純さと複雑さを同時に感 -
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