ヴィクトール・E・フランクルのレビュー一覧

  • 夜と霧 新版

    購入済み

    人生に悩む人は読むべし

    前半は、悲惨、無残、過酷、残酷、どんな形容詞でも足りないほどの強制収容所の実態が、抑えたトーンで描かれたルポルタージュです。

    後半は、そんな環境下で作者が見いだした、生きるとはどういうことか、生きることの価値は何なのか、ということが、圧倒的な説得力で伝えられています。
    人生で辛いことがあって、何のために私は生きているんだろう、とか、私はどう生きればいいんだろう、とか、悩んでいる人(私がそうでした)に、ひとつの回答を提示してくれます。

    旧版は読んだことありませんが、新版は読みやすく、訳も問題ありません。

    一点だけ。タイトルは、新訳の訳者は、旧訳への敬意をこめて、元のタイトルを

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    2017年02月27日
  • 夜と霧 新版

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    ヴィクトール・フランクルによる不朽の名著「夜と霧」の新版を読みました。単なる悲劇の告発でなく、精神科医という知性の持ち主が、自ら実験台となって「人間は極限状態においてどう変化するのか」を解き明かしたドキュメントでした。

    現代社会のストレスや行き詰まりを感じる中で、この本を手に取る人は少なくありません。世間の多くの読者が求めているのは、過酷な状況でも失われない「希望」の種です。

    本書の核心は「人生から何を期待するかではなく、人生から何を期待されているかが重要である」という逆転の発想にあります。私たちが人生の意味を問うのではなく、人生の側から常に問われており、それに答えていく責任がある。この哲

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    2026年01月20日
  • 夜と霧 新版

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    強制収容所映画をよく見るので前半は想像しやすく聞いたことある話も多く、衝撃などはあまりなかったが後半に連れて心理学者である筆者の1歩引いた見方に引き込まれた。

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    2026年01月18日
  • 夜と霧 新版

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    ネタバレ

    読む必要がある本だと以前から認識していたが、今回ようやく読むことができた。
    分量自体は多くなく、案外すぐ読み終えることができたが、なかなかどのような本だったかを説明することが難しい。作者の強制収容所における体験談という意味ではドキュメンタリー的でありながら、作者は精神科医であるため、被収容者の極限の精神状態を精神的に分析する学術的側面もある。また、当然自らが一被収容者として体験したことであるから、私小説的でもある。そして、この本では、このような極限状況に置かれた人間がどのように生きるべきかという観点も論じられており、多分に哲学的でもある。
    この本が今でも読み続けられているのは、おそらく最後の哲

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    2026年01月16日
  • 夜と霧 新版

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    ネタバレ

    アウシュビッツの映画を観てきたので、
    意外性は少なかったが心理を分析されている内容なので面白い。

    特に目標を持っている間の勇気と希望がある間は肉体の免疫性の状態も優れ、かたや目標が失敗した場合は免疫性の急速低下が起こる点が印象的。
    生きる目的を見出せず、生きるなき実を失い、生きていても何もならないと考え、自分が存在する意味をなくすと共にがんばり抜く意味も見失う、、、
    ークリスマスに家に帰れるという話を多くが信じていたが帰れず、クリスマスを過ぎて次々と亡くなるー

    これは仕事にも通ずることだと感じた。
    「目標を持たない仕事」は免疫力が低下し活力を保つ事ができず、鬱病となる。と。

    他には、妻が

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    2026年01月05日
  • 夜と霧 新版

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    生きる力とは精神と運なのかもしれない。
    人間が体験する世界だとは信じ難い内容に、自身の体験談と比較して感想を述べることが憚られる。
    私の人生にそれほどの苦悩があるのだろうか。

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    2026年01月03日
  • 夜と霧 新版

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    耐え難い苦痛の中で愛する存在を強く思う

    あくまでフラットな視点で描かれていて余計な感傷がない

    迫る言葉ばかりだけどまだ消化しきれない。想像すらできない

    なぜ生きるかを知っている者は、どのように生きることにも耐える

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    2025年12月31日
  • 夜と霧 新版

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    世界的名著が、最新に新訳されたということで、ついに読んでみた。

    なんとなく事前に想像はすれど、読んでみると本当に想像を絶するような事実体験が見えてくる。
    そして、客観的にも思える冷静な状況分析や精神分析がされていることが、よけいに苦しさを想像させる。

    メンタルスキルの話題できいたことのある、「どんなに悪い状況にあっても、どう反応するかは自分で決められる」は、このフランクリンの言葉から来ていたのだと知る。これは、とんでもなく重くて大切な言葉だ。

    日常に起こる多少の理不尽なんて、フランクリンが体験してきたことに比べたら糸くずのようなものだ。
    事実は変えられなくても、何を感じてどう行動するかは

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    2025年12月29日
  • 夜と霧 新版

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    「自分がどうあるか?」が人間の尊厳であるという結論。このフランクルの意見は、フロイトとの比較で腑に落ちた。

    フロイト医学では、人間の欲を「仕事」と「愛」に昇華することで、健康的に生きられるとした。

    認められたい、やりたいことしたい、愛されたい、といった負の方向にも行きかねないエネルギーが、人間には満ち溢れてる。

    これを社会の枠にハメて、「仕事」と「愛」に注ぎ込むことで、欲が満たされて健康になる。つまり、全力で仕事して、全力で愛せ、と。

    これは、「価値と評価」が交換される世界でのみ通用する考え方である。

    一方で、フランクルは強制収容所という、「価値と評価」が交換されるといった通常の世界

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    2025年12月21日
  • 夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録

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    いつか読もう…いつか読まねばと思っていた。

    ユダヤ人精神科医でアウシュヴィッツなどの強制収容所を体験したフランクル。その体験を、学者としての冷静な視線で記録している。
    強制労働、チフスの蔓延、収容所の移動、そして解放から愛する家族の喪失を知るまでを、感情に走ることなく綴る。
    収容者だけでなく、ナチス側の心理やナチスに重用された囚人たちについても、精神医学的解釈を述べる。
    決して過去の事例として見過ごしてはならない。

    70年近く版を重ねている。訳文に多少古めかしい表現があるけれど、絶版にしない みすず書房に感謝したい。

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    2025年08月26日
  • 夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録

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    いつか読まねばならないと思っていたが、なかなか手に取ることを躊躇していた一冊。ついに読み切った。1ページめくるたびに、気が滅入る本であった。
    我々と同じ人間が、これほどまで酷い狂気といえる悲劇と地獄を引き起こしたことを、忘れてはならない。

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    2025年08月18日
  • 夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録

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    クラシック音楽を堪能した翌日、何百人ものユダヤ人を無表情のままガス室に送る強制収容所所長という「ダスマン」(ハイデガー)が居る一方、文字通り全てを失って尚、人間性を失わない人々が居る。
    人間とはどこまで邪悪で、どこまで素晴らしいのか。
    衝撃無しには読めない。

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    2025年07月19日
  • 夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録

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    かくも人間は残酷になりうるのか、その中でどのように内的に保っていられるのか?
    ハイデガーの実存主義にふれて、この本を読んでみたくなり手に取った。
    哲学と心理学、全てはつながっている。

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    2025年04月27日
  • 夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録

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    淡々とアウシュビッツでの出来事を医者が書き記している。感情的でなく書き進めてくれるのでかろうじて読めるが、その悲惨な風景は筆舌に尽くしがたい。
    「アンネの日記」と共に、あの時代のキツさを知るためには読んでおいたほうがいい。

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    2024年08月09日
  • 夜と霧 新版

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    2026.7

    一文字一文字じっくり読むのが難しかった
    それは言葉遣いからくるものかもしれないし
    重いテーマからくるものかもしれないけど
    本自体はとても客観的な視点のように感じた
    私はこのような状況下で
    精神を保つことができるのだろうか

    最後の旧訳者と新訳者の文章が
    とても心に残っている

    ===

    P61 何人もの思想家がその生の果てにたどり着いた真実、何人もの詩人がうたいあげた真実が、生まれてはじめて骨身にしみたのだ。愛は人が人として到達できる究極にして最高のものだ、という真実。今わたしは、人間が詩や思想や信仰をづうじて表明すべきこととしてきた、究極にして最高のことの意味を会得した。愛に

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    2026年02月01日
  • 夜と霧 新版

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    人間とはなにものか。
    アウシュビッツ強制収容所での実体験を元に、
    心理学者だった筆者による記録。

    「言語を絶する感動」と評されていると言う本書。
    感動と言うよりは、あまりにも過酷な環境に置かれた人々がどのように感じ、振る舞い、死んでいき、そして生き残ってきたのか、その事実にただただ打ちのめされた。

    ラスト近くの、被収容者を前に語る筆者の言葉に、静かに心が震えるのを感じた。

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    2026年01月18日
  • 夜と霧 新版

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    収容所を経験した心理学者が
    心理学者として語っています
    収容所っていくつもあったんですね
    収容所でのこと、収容所を出てからのことが
    書かれていましたがいまいち頭に入って
    こなかったのでもう一度読まないとダメかも・・・
    また機会をみて読みたいと思います

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    2026年01月03日
  • 夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録

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    年始から読み始めましたが、解説の途中で断念。
    私には、今読む本ではなかったようです。
    私は途中で本を断念することはほとんどありません。それでも今はやめておこうと思います。
    一度仕切り直して、時がきたら、読める勇気が出たら、必ず読みたいと思います。

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    2026年01月03日
  • 夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録

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    細君の愛読書というフレーズから読みたくなり、久しぶりに再読しました。学生の時に読んだ印象と歳を重ねてから読んでみると違いますね。
    唯の残虐さで心が痛いと思うばかりでなく、こんな状況下でも生きる希望や愛する人への思い様々な目的を持つ事で自分自身を崩壊させない事が大事なんだと思い知らされました。

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    2025年01月24日
  • 夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録

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    ネタバレ

    この世には2つの種族の人間しかいない。「まともな人間」か「まともではない人間」か

    この本を読んで寝たとき、自分が酷い目にあう夢を見た。
    夢でさえ叫びたくなるほど辛く苦しかったのに、実際にアウシュビッツに幽閉された人々はどのくらいの苦痛を強制されたのだろうか。

    人間が人間であることを放棄する瞬間、窮地で縋るもの、未来を見据えることの大切さ、
    それらが実際に収容されていた心理学者の視点から語られる、大切な本。

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    2025年01月07日