ヴィクトール・E・フランクルのレビュー一覧

  • 夜と霧 新版

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    ネタバレ

    『プラハの古本屋』で出てきたタイトルで興味があったから読んでみた。大好き(というと語弊があるが)なアウシュビッツやホロコースト関連の内容で、小説かと思ったら、医者でありながら実際の被収容者で奇跡の生還を果たした作者が、心理学的に見た立場になって当時をやり過ごしてきたという内容で小説以上に驚いた。そんな視点で過酷な地獄を乗り越えてきたんだと感心させられる。中でもいかに絶望の淵にいようとも未来に希望しているかが生死を分けるというものである。まぁ、希望をもってしても理不尽に殺されたりするのだから運もあったんだろうけど。この本の中でもスピノザの話なども出てきており、哲学は偉大だと思う。ある小説では、哲

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    2026年04月10日
  • 夜と霧 新版

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    良書。
    ドストエフスキーの引用、「わたしが恐れるのはただひとつ、わたしがわたしの苦悩に値しない人間になることだ」が刺さった。極限状態でも善く生きようと試みることの実現可能性を証明している。

    ハードな環境を経験もしないで理想論を説かれても説得力に欠けるが、この本ではこの世の地獄のような極限にあってまでも未来や愛する他者、自らの使命を志し生きる希望を失わない人々の姿がよく描かれていた。

    確かに、今この身に起きている苦痛に打ちのめされ切ってしまわないようにするためにも、外的な何かに注意の先を向けると言うのは理にかなっている。ロゴテラピーについて書かれた他の著作と併せて読むと理解が深まる。

    ただ

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    2026年04月10日
  • 夜と霧 新版

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    ネタバレ

    『新明解国語辞典』の「命」の項を思い出した。

    いのち【命】㊀生物が生きている限り持続している肉体や精神の活動を支える根拠の包括的な呼称。〔一瞬一瞬生きることの繰返しとして とらえられる緊張の持続であり、客観的には有限であるものが、主体的には無限の連続として受け取られるところに、その特徴がある〕

    例えば、自分のライフプランを考える時。何歳に就職し、何歳に結婚し、最後は何歳で死ぬかとイメージする。このように客観的に考える時、命は有限なものといえる。
    例えば、受験勉強をしている時や、失恋をした時。例えその苦しみが1年後には終わると理解していても、一瞬一瞬が辛く、永遠に続くかのように感じる。このよ

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    2026年04月04日
  • 夜と霧 新版

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    ネタバレ

    尾道の紙片にて購入。
    強制収容所での心理学者の記録。

    表層だけを学んだり、
    映画等の題材として観ていたものの、
    その被収容者の深層心理に触れることができたようで
    とても勉強になった。

    特に解放された後の感情、
    ナチス側に対する視点が
    時代があたえた人間への
    強烈な影響を物語っていて、
    印象的だった。

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    2026年04月01日
  • 夜と霧 新版

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    どんなつらいことがあっても生きる希望、未来を思う気持ちを忘れてはいけない
    ある意味で人間に限界はない

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    2026年03月31日
  • 夜と霧 新版

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    精神科医の著者が強制収容所での壮絶な体験を語る貴重な本。

    4日間で150gのパンを1切れしか与えられずに労働をしていたとは信じられない。
    収容所監視者は、やはりサディストが多かったようだけど、こっそり自分の食事のパンを隠して分けてくれる人もいたらしく、まともな人もいたんだと思った。
    一番ショックだったのは、著者やその仲間が解放された時に嬉しいと思えなかったこと。
    喜ぶという感情さえも失われている状態とは、想像を絶する。
    極限的な抑圧から突然解放されることでも精神を害するようで、精神科医の著者は冷静に仲間たちの精神状態を理解して支えていたのがすごいと思った。

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    2026年03月29日
  • 夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録

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    「人生から何を我々はまだ期待できるかが問題なのではなくて、むしろ人生が何をわれわれから期待しているかが問題なのである。」P183

    一生忘れないであろう言葉。
    これをブログで引用した同期はエグいな。
    「苦悩への勇気」って言葉も響く。


    「この各個人が持っている、他人によってとりかえられ得ないという性質、かけがえないということは、ーー意識されればーー人間が彼の生活や生き続けることにおいて担っている責任の大きさを明らかにするものなのである。」P186

    愛とか家族とか仕事とかのことらしいが、愛も仕事も無いやつは人生に対して責任ないってことになるのだろうか。かけがえのない個人性を持っていない奴に希

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    2026年03月19日
  • 夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録

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    アウシュビッツと聞くとガス室のイメージが強いが、強制重労働という形で生き延びた人の事は初めて知った。人としてじゃなく番号、ただの有機体としか扱われない環境の中で未来に希望を持って生き続ける精神に感銘した。ここまで苦しい生活はこれまでの人生も願わくばこの先もないが、自分の生活に落とし込める思想はたくさんあった。苦悩は、それを明晰解明に表象した時、苦悩であることをやめる。生きることの「なぜ」がわかるものは、どんな「どのように」にも耐える。

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    2026年02月07日
  • 夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録

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    いつか読もう…いつか読まねばと思っていた。

    ユダヤ人精神科医でアウシュヴィッツなどの強制収容所を体験したフランクル。その体験を、学者としての冷静な視線で記録している。
    強制労働、チフスの蔓延、収容所の移動、そして解放から愛する家族の喪失を知るまでを、感情に走ることなく綴る。
    収容者だけでなく、ナチス側の心理やナチスに重用された囚人たちについても、精神医学的解釈を述べる。
    決して過去の事例として見過ごしてはならない。

    70年近く版を重ねている。訳文に多少古めかしい表現があるけれど、絶版にしない みすず書房に感謝したい。

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    2025年08月26日
  • 夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録

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    いつか読まねばならないと思っていたが、なかなか手に取ることを躊躇していた一冊。ついに読み切った。1ページめくるたびに、気が滅入る本であった。
    我々と同じ人間が、これほどまで酷い狂気といえる悲劇と地獄を引き起こしたことを、忘れてはならない。

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    2025年08月18日
  • 夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録

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    クラシック音楽を堪能した翌日、何百人ものユダヤ人を無表情のままガス室に送る強制収容所所長という「ダスマン」(ハイデガー)が居る一方、文字通り全てを失って尚、人間性を失わない人々が居る。
    人間とはどこまで邪悪で、どこまで素晴らしいのか。
    衝撃無しには読めない。

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    2025年07月19日
  • 夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録

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    かくも人間は残酷になりうるのか、その中でどのように内的に保っていられるのか?
    ハイデガーの実存主義にふれて、この本を読んでみたくなり手に取った。
    哲学と心理学、全てはつながっている。

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    2025年04月27日
  • 夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録

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    淡々とアウシュビッツでの出来事を医者が書き記している。感情的でなく書き進めてくれるのでかろうじて読めるが、その悲惨な風景は筆舌に尽くしがたい。
    「アンネの日記」と共に、あの時代のキツさを知るためには読んでおいたほうがいい。

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    2024年08月09日
  • 夜と霧 新版

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    フロイト、アドラーに師事した精神科医フランクルがナチ強制収容所で体験したことを彼の目線で綴ったものがたり。世界600万部のロングセラー。

    『人間とは、人間とはなにかをつねに決定する存在だ。人間とは、ガス室を発明した存在だ。しかし同時に、ガス室に入っても毅然として祈りのことばを口にする存在でもあるのだ。』

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    2026年05月11日
  • 夜と霧 新版

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    ある心理学者の、強制収容所体験について書かれた本。強制収容所に囚われていたユダヤ人が、どのような日々を送っていたのかが書かれている。

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    2026年05月10日
  • 夜と霧 新版

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    人間は究極の立場に置かれるとどうなるのかと言う事が分かったのと、解放された後、みんな喜ぶのかと思ったが、感情が欠落してしまって喜び方も、感じ方も分からなくなってしまうと言う事にさらなる発見があった!

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    2026年05月03日
  • 夜と霧 新版

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    ネタバレ

    「繊細な被収容者のほうが、粗野な人びとよりも収容所生活によく耐えた」

    反対だと思っていたので、とても意外でした。

    解放されたとき、これからは自由の身だと嬉しさで溢れるのかと思っていましたが、実際は嬉しいという気持ちすら感じなくなってしまうのだと知りました。

    収容中のすさまじい体験についての具体的な記述もありましたが、実際はもっともっと悲惨なものだったであろうことが、このような自由の身になったときの反応から窺がわれました。

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    2026年04月17日
  • 夜と霧 新版

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    アウシュヴィッツでの悲惨な体験を心理学者の視点で描かれた一冊。
    読むだけで心がえぐられるような体験にも関わらず、それを冷静に分析する精神力に驚く。収容当時は恐怖で考える力を失うし、その恐怖を思い返すことも難しいはずなのに、これほどまでに鮮明な記録はすごく貴重な気がする。
    戦争トラウマ、という言葉があるが、このアウシュヴィッツでの体験もまた一種の戦争トラウマなんだろうか。とても心が苦しい。

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    2026年04月04日
  • 夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録

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    年始から読み始めましたが、解説の途中で断念。
    私には、今読む本ではなかったようです。
    私は途中で本を断念することはほとんどありません。それでも今はやめておこうと思います。
    一度仕切り直して、時がきたら、読める勇気が出たら、必ず読みたいと思います。

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    2026年01月03日
  • 夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録

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    細君の愛読書というフレーズから読みたくなり、久しぶりに再読しました。学生の時に読んだ印象と歳を重ねてから読んでみると違いますね。
    唯の残虐さで心が痛いと思うばかりでなく、こんな状況下でも生きる希望や愛する人への思い様々な目的を持つ事で自分自身を崩壊させない事が大事なんだと思い知らされました。

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    2025年01月24日