旦敬介のレビュー一覧

  • 悪魔とプリン嬢

    Posted by ブクログ

    「条件さえ整えば、地球上のすべての人間がよろこんで悪をなす」

    人間には良い天使と悪い天使がいて、葛藤しながら選択しながら生きていく。
    悪が根底に存在すると同時に善も存在する、人間の表面でもあり深層でもある部分に光が当てられた作品でした。

    0
    2020年02月22日
  • 旅立つ理由

    Posted by ブクログ

    メインイベントではないけれど心に残る、旅の醍醐味を切り取ったような旅行記 及び アフロ・ブラジルについての短編集。最初のインパクトのせいかと思ったけど、思い返してみても1本目のイタリア旅行が別格に素敵だなぁ。全世界を満遍なく行くのかと思ったら、驚異のアフロ・ブラジル率(およびその辺り)。ANAの一押し旅行先なのかしらん。

    0
    2018年03月13日
  • 悪魔とプリン嬢

    Posted by ブクログ

    一週間の間で善悪の戦いを引き受け生まれ変わる異邦人とプリン嬢の物語。村の人たちの心変わりする様があまりにも簡単で怖い。異邦人は答えを見つけられないまま村を出ると言ったけど結局人は本質的に悪で、それを抑えるかどうかにかかってるってことなんだな、というのがそのままメッセージなんだろな。私も恐れがなければもっと悪い人になってる気がする、そう考えると怖くなる。『ベロニカは死ぬことにした』のラストは好きでしたが本作の最後はどうにも腑に落ちないのは、私が現実よりも夢を見ていたい心の表れなのかもしれない。結局金か、と。

    0
    2017年01月22日
  • 旅立つ理由

    Posted by ブクログ

    旅行に行きたくなる。ANAの機内誌に連載されていたのもうなづける。
    それぞれの物語の続きを想像するのも一興。

    0
    2015年11月19日
  • 11分間

    Posted by ブクログ

    感想を書くのは難しい作品だけど、
    私はあのラストシーンは好きじゃないなぁ。
    どうなるのかと期待していただけに、興醒め。

    0
    2015年07月23日
  • 旅立つ理由

    Posted by ブクログ

    本から熱気や埃っぽさ、街のざわつきが伝わってきた。
    自分が行ったことある場所でも、こんなに深く感じることはなかった。
    実際に行くより体感出来た気がした。

    0
    2015年01月03日
  • 11分間

    Posted by ブクログ

    パウロ=コエーリョによる性についての前衛的であるようで、宗教的な断片。他の著作と同じように貞操観念が薄く、体面以上の自尊心をまだ見つけられない若い女性が主人公。小さな好奇心と、人生を単純に考え過ぎたはずみから娼婦の道を進むようになり、様々な男との経験と、特別な男との出会いから、性と生を見つめなおす話。

    独特な潤いのある語り口と宗教的信条が印象派的に光る世界観は同じみ。ちょっと長すぎる感がある。200ページ前後でおさめられていればもっとよかったと思う。

    2014.12.9

    0
    2014年12月09日
  • 悪魔とプリン嬢

    Posted by ブクログ

    目先の価値と本質的な価値を混同してしまうと自分を見失ってしまう。すっごく魅力的な外側は大事なものを忘れさせてくれるね。

    0
    2014年08月05日
  • 悪魔とプリン嬢

    Posted by ブクログ

    時々いい言葉がある。
    ただコエーリョの中でもっとほかにしっくりくるものがあるのであまり印象に残らない。

    人が善の価値を理解するには悪が姿をあらわす必要がある。

    全ては抑えるかどうかにかかっていた。そして何を選ぶかに。問題はそれだけだった。

    0
    2016年06月01日
  • 旅立つ理由

    Posted by ブクログ

    挿入されている絵がいい。知らない世界のエピソードが心を掠めていく。ごめん。イマはそんな気分じゃなかった。

    0
    2013年07月12日
  • 11分間

    Posted by ブクログ

    まっとうなラブストーリーでした。
    エンディングも素敵です。

    愛とセックスについての考察のうち、特に苦痛と快楽についての考察が気に入りました。良著です。

    0
    2013年01月14日
  • ザーヒル

    Posted by ブクログ

    いつものパウロ節はきいているけれど、ちょっと長くて発散的。なので「ベロニカは死ぬ事にした」か「11分間」、「ブリーダ」のほうがおすすめ

    0
    2012年03月14日
  • ザーヒル

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    パウロ・コエーリョの自伝的小説。
    突然に姿を消してしまった妻を探す作家。
    世間的な成功も無意味に感じる程の喪失感を丹念に描く。
    妻を探すという行為を通じて、主人公は
    怒りや悲しみ、虚しさの段階を越えて、
    不思議な導きによって人間的な成長を遂げていき、
    新たな価値観を獲得する。

    「アルケミスト」以降の作品は読んでいなかったけれど、
    人間が生きる目的を彼なりの方法で語ってゆく手法は
    変わっていないように思う。

    もやっとした読後感だが、それも彼の作品らしい。

    0
    2012年01月29日
  • 悪魔とプリン嬢

    Posted by ブクログ

    「悪」ってのは、突如現われてしまうのか。

    お金に目が眩んで、モノゴトの善し悪しの判断ができなくなって…


    そんな話でした、聖書を読んでいるような(読んだことないけど)気分でした。

    もし、ココロに「悪」が現われてしまったら。

    「悪」を否定するでなく

    そんなときのための「知性」を日頃から備えて生きてゆきたい。

    0
    2011年09月22日
  • 悪魔とプリン嬢

    Posted by ブクログ

    善と悪について。

    特に誰もが所持しているであろう人間の悪について。

    神までも"善"と"悪"を持ち合わせている。

    重要なのはそれを制して、選択するということ。

    善も悪も、それが出来るかというだけの違い。

    キリスト教が好きだという訳じゃないんだけど、パウロ・コエーリョさんの宗教観や雰囲気が好き。

    この作品は読めたけど、途中少し中だるみしちゃった。

    一気に読める作品ではないかも。

    0
    2011年02月07日
  • 悪魔とプリン嬢

    Posted by ブクログ

    人間の善悪について議論をかわすもののなぜ犯罪を犯してはいけないかの理由が結局自分が警察につかまるからってことでちょっと拍子抜け感、

    0
    2010年09月24日
  • 11分間

    Posted by ブクログ

    ブラジルからスイスへ渡り、売春婦となった女性を描いた物語。随分と露骨にセックス描写があるのに哲学的で観念的な印象が強いのが作者の作風なのかな。時として聖母のようで、時には少女のようで、そして妖艶な娼婦でもある主人公。彼女の生き方の信念のようなものはなかなか出来そうで出来ないように思う。冷静な判断と意志の強さというのかな。「アルケミスト」の次に読んだのがこの本だったんだが内容は随分と違うのに「ああ、やっぱり相通じるものがある」と考えさせてくれた。

    0
    2011年09月17日
  • 悪魔とプリン嬢

    Posted by ブクログ

    2009.9
    3部作の最後。ほかの2作で、思考の枠組みがわかったので、最初にこれを読むとどうか、わからないが、面白味に欠ける感じがしました。

    0
    2009年10月07日
  • 知への賛歌 修道女フアナの手紙

    Posted by ブクログ

    フアナは凄い。メキシコで紙幣になっている。彼女は学問がしたい、本が読みたいために戦略的に修道女になった。
    救済されたい、と願う。
    誰にも不可能ごとを成し遂げる義務はない。
    いくつかの学問分野を獲得するために休みなく複数のことを勉強し、そのいずれにも特別に傾倒することなく全てに等しく心を注ぐ。

    0
    2009年10月07日
  • 悪魔とプリン嬢

    Posted by ブクログ

    パウロコエーリョの作品はいつも何かを考えさせられるテーマを持って来る様な気がします。
    時には命についてとか、人生についてとか?
    今回は善と悪について、でした。
    その中での悪魔や悪霊の位置づけは個人的に面白いものでした。
    誰しも悪魔に取り憑かれる可能性を持っている、けれどまた天使も心の中でいる、、、ってのは使い古されている物でもありますが、最近あまり見なくなった分余計に新鮮みがあるんじゃないかと。

    0
    2009年10月04日