旦敬介のレビュー一覧

  • 悪魔とプリン嬢
    善と悪の葛藤。
    この本を読んで、思い出した聖書の記述。
    遠藤周作の本で知った言葉ですが、悪を犯すことも善を為すこともない人間について、「熱くもなく冷たくもなくただ生温き人間」と評していたのを思い出しました。
  • 11分間
    2008年6月12日購入

    この小説は面白いがアルケミストに比べると
    脂身が多いように思う。


    それにしてもカバーのおっさんの写真は微妙である。
    正直、不要であろう。
    なんでこの内容で作家の顔写真がいるのだろう。
    イメージが躍らなくなる。

    LUSHに来ていた作家の爺さんみたいに
    女装して別名で出...続きを読む
  • 知への賛歌 修道女フアナの手紙
    なるほど、と思える面と、思えない面が倒錯して、混乱させられる。でも、それは答えの出ない問いに対する彼女自身の思想の発露だと想うのでそれはそれで凄く素晴らしいと感じた。修道女やカトリックの背景について詳細には知らないが、それらしくなささが出ている気はする。(もともと修道女は「このような性質」をもってい...続きを読む
  • 悪魔とプリン嬢
    善と悪についての本?そこら辺は少し難しかったからそういうの抜きにして単純に物語として読んでしまった・・・(笑)
  • 悪魔とプリン嬢
    正義と悪…理性と本能…そんな人間誰にでもある葛藤を具現化し、人として正しい判断を付ける為のパウロ氏なりの一つの答えを提示していると感じます。
  • 悪魔とプリン嬢
    ある女性の1週間におこることということで、「ピエドラ川のほとりで私は泣いた」、「ベロニカは死ぬことにした」との3部作になる、という本作。そのシリーズの作り方もおどろいたけれども、話の内容もいつものように面白い。それは悪であることという前提を覆せるほどの善はあるのか?という命題。テロリズムやその報復?...続きを読む
  • 悪魔とプリン嬢
    山奥の小さな村に訪れた異邦人。彼の仕掛けた大きな問と罠に翻弄される、プリン嬢と村の人たちの姿を通して、人の善悪を問う作品。
    まあ、金(またはある種の善と言い含められるもの)のために悪を成せますか。というありがちと言えばありがちのテーマ。でも、単純な勧善懲悪ではなく、かといって悪の勝利を高らかに歌うも...続きを読む
  • 悪魔とプリン嬢
    田舎町に訪れた旅人が、住民の一人を殺せば、一生豊かな生活ができるほどの金塊を譲ろうと提案する話。旅人と住民一人ひとりが、各々の内にある善と悪に耳を傾けながら葛藤するという、人間の生臭ささを描いている。舞台と設定はとてもユニークで興味をそそられたが、個人的には終わり方はあっけない感じを受けた。
  • 11分間
    「セックス なんて11分間の問題だ。脱いだり着たり意味のない会話を除いた“正味’は11分間。世界はたった11分間しかかからない、そんな何かを中心に回っている(本文より)
     あの「アルケミスト」のパウル・コエーリョさんが、セックス というデリケートな問題について取り上げた。「性」の問題に合わせて、女性...続きを読む
  • 悪魔とプリン嬢
    「条件さえ整えば、地球上のすべての人間がよろこんで悪をなす」

    人間には良い天使と悪い天使がいて、葛藤しながら選択しながら生きていく。
    悪が根底に存在すると同時に善も存在する、人間の表面でもあり深層でもある部分に光が当てられた作品でした。
  • 旅立つ理由
    メインイベントではないけれど心に残る、旅の醍醐味を切り取ったような旅行記 及び アフロ・ブラジルについての短編集。最初のインパクトのせいかと思ったけど、思い返してみても1本目のイタリア旅行が別格に素敵だなぁ。全世界を満遍なく行くのかと思ったら、驚異のアフロ・ブラジル率(およびその辺り)。ANAの一押...続きを読む
  • 悪魔とプリン嬢
    一週間の間で善悪の戦いを引き受け生まれ変わる異邦人とプリン嬢の物語。村の人たちの心変わりする様があまりにも簡単で怖い。異邦人は答えを見つけられないまま村を出ると言ったけど結局人は本質的に悪で、それを抑えるかどうかにかかってるってことなんだな、というのがそのままメッセージなんだろな。私も恐れがなければ...続きを読む
  • 旅立つ理由
    旅行に行きたくなる。ANAの機内誌に連載されていたのもうなづける。
    それぞれの物語の続きを想像するのも一興。
  • 11分間
    感想を書くのは難しい作品だけど、
    私はあのラストシーンは好きじゃないなぁ。
    どうなるのかと期待していただけに、興醒め。
  • 旅立つ理由
    本から熱気や埃っぽさ、街のざわつきが伝わってきた。
    自分が行ったことある場所でも、こんなに深く感じることはなかった。
    実際に行くより体感出来た気がした。
  • 11分間
    パウロ=コエーリョによる性についての前衛的であるようで、宗教的な断片。他の著作と同じように貞操観念が薄く、体面以上の自尊心をまだ見つけられない若い女性が主人公。小さな好奇心と、人生を単純に考え過ぎたはずみから娼婦の道を進むようになり、様々な男との経験と、特別な男との出会いから、性と生を見つめなおす話...続きを読む
  • 悪魔とプリン嬢
    目先の価値と本質的な価値を混同してしまうと自分を見失ってしまう。すっごく魅力的な外側は大事なものを忘れさせてくれるね。
  • 悪魔とプリン嬢
    時々いい言葉がある。
    ただコエーリョの中でもっとほかにしっくりくるものがあるのであまり印象に残らない。

    人が善の価値を理解するには悪が姿をあらわす必要がある。

    全ては抑えるかどうかにかかっていた。そして何を選ぶかに。問題はそれだけだった。
  • 旅立つ理由
    挿入されている絵がいい。知らない世界のエピソードが心を掠めていく。ごめん。イマはそんな気分じゃなかった。
  • 11分間
    まっとうなラブストーリーでした。
    エンディングも素敵です。

    愛とセックスについての考察のうち、特に苦痛と快楽についての考察が気に入りました。良著です。