浅羽通明のレビュー一覧
-
安定の浅羽評論。
「批評は二次創作」説は押井守御大もどっかで言ってた筈(『TVをつけたらやっていた』)。
その辺の『君たちは~』評を読み込み、それらのどの辺はよくて、どの辺が誤読であるかをエビデンス込みでコメントし、まづ「二大正義」があると言ふのを書く。その、マンガ版で削除されたかつ子さんの説くナ...続きを読むPosted by ブクログ -
著者の、在野の学者さん的な悪い意味で独自かつ極端な方法論の提示は、あまり参考にならなかった。市民運動の現実を見ずに理屈が先走る傾向も、あまりいただけない。
他方で、なぜリベラルが勝てないのかという分析は、とてもわかりやすかった。そして、そういった分析こそリベラルに欠けているものだと、しみじみと感じた...続きを読むPosted by ブクログ -
著者が言うところのリベラルの弱点って、その通りかなと思う。自分も基本的にリベラルだと思っているので痛いところを突かれた気がする。Posted by ブクログ
-
個人的にこれまでアナーキズムを深く考えたことがどれほどあっただろうか。アナーキストなど何を考えているか得体の知れない完全なる他者だと確信していた。それは無意識のうちに信念として存在するほどに。その思想は社会を国を共同体を破壊して何を達したいのかと疑問に思うだけで、こちらから知ろうともしなければ、あち...続きを読むPosted by ブクログ
-
著者が90年代に各種媒体で発表した「同時代論」をまとめた本。
結果、平成日本の時代精神を解題するに至った。
本書は1991(平成3)年にJICC出版局から出版された単行本が1997(平成7)年に幻冬舎から文庫化されたもの。
そのあとがきでは、文庫化までのタイムラグの間に始った「言論の新世紀を告げる「...続きを読むPosted by ブクログ -
宮崎哲弥『新書365冊』(朝日新書)と松岡正剛「千夜千冊」の紹介をきっかけに読んでみた。本書が素晴らしいのは、読書ノートと索引が充実してるところだ。新書本であるのにもかかわらず、各章ごとに、関連する書籍を多数案内してくれたり、本書で登場した用語と人物名のページをくまなく載せたりと、著者の誠実ぶりに...続きを読むPosted by ブクログ