浅羽通明のレビュー一覧

  • 右翼と左翼
    右翼と左翼という対立軸がたどった歴史的変遷を、分かりやすく解説した本です。

    フランス革命以降、進歩史観とマルクス主義の形成とたどり、さらに冷戦後の展開までを踏まえて、右翼と左翼の対立という図式を概観しています。さらに、明治維新以降の日本における右翼と左翼の対立軸についても触れられています。

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  • 右翼と左翼
    右翼とは何か。左翼とは何か。
    歴史を追う中でそれぞれがどう変遷していったのか、
    どのようにお互いが関わりあってきたのかについて解説している。
    そういう点では六章までが分かりやすく良いと思った。
    ただ七章の現在の状況についての説明は作者の意見も混在しているのと、
    まだ変わりつつある今を説明しようとして...続きを読む
  • アナーキズム ――名著でたどる日本思想入門
    近代・現代日本のアナーキズムに関する諸思想を案内している入門書です。

    まず取り上げられているのはアナーキスト大杉栄です。頼むべきは自分一人だと考える大杉は、個人の自由を最大限に尊重する気質をもっていたと著者は指摘しています。そうした大杉にしてはじめて、アナーキズムを人びとに「啓蒙」するというジレン...続きを読む
  • ナショナリズム ――名著でたどる日本思想入門
    近代・現代日本のナショナリズムに関する諸思想を案内している入門書です。

    序章で著者は、マンガ家の小林よしのりの『新ゴーマニズム宣言special 戦争論』(幻冬舎)と、それが巻き起こした論争について触れています。そこには、小林が著者との対話を通して、彼が理想とするプロフェッショナルとしての自立とい...続きを読む
  • ナショナリズム ――名著でたどる日本思想入門
    ナショナリズムとは?
    愛国心(パトリオット)、ファシズムとも混同されそうな、思想である。また、危険性も少し孕むような。現在の日本において、求められるものではなかろうか?本書ではまず、小林よしのり、を取り上げる。戦争論。国を愛する、国を考える上で、戦争は意識しなければならないことである。明治以降の事象...続きを読む
  • 右翼と左翼
    これは少し理解するのは難しく感じるかも。
    だけれども難解、といった類の難しさではなく
    私たちにある「右」「左」という概念が
    今現在では希薄になってしまっているのが
    一因の様に感じました。

    ただし、その歴史に関しては
    一読の価値があります。
    なぜ右なのか、なぜ左なのか…
    そんな素朴な疑問がその歴史に...続きを読む
  • 大学で何を学ぶか
    大学っていうのは、机に向かう勉強する場所でもあるし、いろんな人と出会う場所でもある。とりあえず大学側に何かをしてもらおうとただじっと待ってないで、自分から行動したいですね。要は自分次第。
  • アナーキズム ――名著でたどる日本思想入門
    著者自身が述べている様に(P287)筑摩書房「現代日本思想体系」を底本としている。彼の本は60年代発行であり、本書はその後の思想史をカバーし、かつ「道具としての思想」を意識している。

    日本のアナーキズム思想における重要書として10冊をあげている。
    結局のところアナーキズムにとって最大の難問は「権力...続きを読む
  • 大学で何を学ぶか
    この本は大学新入生向けの本ですね。
    私も大学に入って数年が経ちますが、今読んで思うのはもう少し早く読んでみたかったなと。

    本書の想定している読者層は、かなり大学という知的空間に期待を寄せている高校生の方向けに書かれています。
    昨今、厳しさを増す就活の仕方についても書かれていますから、現役の高校生や...続きを読む
  • アナーキズム ――名著でたどる日本思想入門
    歴史知識皆無なのでなかなか頭の中で繋がりません。とにかくキーワード、人物が多い。入門本なのに全く覚えられそうにありません。時間もかかってます。だからレファ本カテゴリなのですが、いつか、日本史が頭に入ってから再読したいと思います。そのときには別のカテゴリに入るはず。
  • 大学で何を学ぶか
    主に文系大学生向き。タイトルから連想されるイメージ(堅い、真面目)とは裏腹に、「すれた」大学観が語られる。大学教育が大衆化した現代(出版当時のだけど)では、もはや大学生がエリートとしてもてはやされることはない。真面目に学問やったとしても、院に行くのでなければ、その努力は報われにくい。では大学生活をど...続きを読む
  • ナショナリズム ――名著でたどる日本思想入門
    明治以降のナショナリズムを、10の視点に分類して代表する著作を紹介。盛り込みきれてない視点もたくさんある。
    司馬遼太郎を読んでみたくなった。
  • 大学で何を学ぶか
    いわゆる優等生的な大学論とは異なり、いまの大学およびそこでの教育についての多くの疑問点を指摘している。ただ筆者のいう大学での学問的な学びには期待を抱かず、自分のしたいことをしようという論は就職ということを考えるなら最もだと思うが、みんながみんなそういうスタンスをとってしまうと日本の将来はどうなるんだ...続きを読む
  • 大学で何を学ぶか
    ネットの書評をみて思ったのだが、現実と理想。 もしくは、現状と社会とでも区別したほうがいいわけで、絶対、この本を読んで、誤解しない方がいいのは「大学」」と「大学生」は違うということと、著者が通っていた大学とはどこなのかを著者紹介で、よく確認したうえで、今の自分の立場をよく弁えたほうがいい。簡単にいえ...続きを読む