浅羽通明のレビュー一覧

  • 右翼と左翼
    ある意味で深く心に残った本です。
    子供ながらに思っていた、右翼・左翼というキーワードがフランス革命より勃発した歴史的背景や近年の考えなど、安易に解説されてます。
    最近は、佐藤優さんの様に別の切り口での論者が増加して、右翼・左翼という区分がボーダレス化してきていると感じています。
  • 「反戦・脱原発リベラル」はなぜ敗北するのか
    デモで社会を動かすには、という話。トクヴィルの「フランス二月革命の日」ぐらいの圧力がないと単なる自己満足、ガス抜きにしかならない。たぶんこれが本当。上から絆とか言われて頑張っちゃう社会ははどうなんだろ
  • 「反戦・脱原発リベラル」はなぜ敗北するのか
    悪趣味だが、いくども研ぎ澄まされたリアリティを突きつけてくる。

    途中、インタビュアーがもらす「知識人が社会運動の勝ち負けをあいまいにしてはぐらかす手管はわかりました」という言葉が本書から受けた印象を端的に表している。

    題名と違い、WHY?の先のHOW?を説くのが目的か。

    著者がどこへ向かいたい...続きを読む
  • 右翼と左翼
    「右翼・左翼」って何?この需要が増えているという現在。自分もそのひとり。
    本書はそれに応え、その歴史から現代日本における状況までを、右でも左でもなく客観的に分かりやすく解説している。
  • 「反戦・脱原発リベラル」はなぜ敗北するのか
    安保法制反対デモに対する違和感があったが、それを本書では論理明快に説明されており、納得できるところが多かった。
  • 「反戦・脱原発リベラル」はなぜ敗北するのか
    彼らはいつも繰り出すのが、憲法論です。彼我の力や能力のバランスを、刻々変わるルール(国際情勢)の中でで判断する困難はなく、憲法と言う絶対ルールを一方的に当てはめて、集団的自衛権行使?これは違憲だからだめ‼︎と判断して機械的に仕分けをすればそれで終わりです。
    セカイ系のゲームと同様、善悪・敵味方が単純...続きを読む
  • 右翼と左翼
    社会主義、共産主義を唱えながら、そのための犠牲は厭う「左」と、ナショナリズムは叫ぶが、やはりそのための犠牲は避けたい「右」が補完し合いつつ、全国民的な政策合意であった「経済成長」へ邁進していった戦後日本。それは「右」「左」が、それぞれ核として持っていたはずの「正義」を喪失していき、体制の一機関と化し...続きを読む
  • 大学で何を学ぶか
    今年大学1年になったものです。
    僕自身は理系ですが、この本を読んでとりあえずは他にやることもないから勉強しようというような考えはもたないでやっていこうと思いました。
  • 右翼と左翼
    読むのに大分時間がかかってしまいました。
    基礎知識が不足しているとこういう少し難しい話についていけなくなってしまいますね。

    右翼・左翼という、日常生活からは少し距離感はあるものの、概念としては良く聞く用語について解説をしてくれる書籍です。
    前半はそれら言語が発生してきた歴史の経緯に関して、後半は現...続きを読む
  • 右翼と左翼
    日々耳にはするが、厳密にいかなる差異があるのかがはっきりしなかった「右」「右翼」と「左」「左翼」の概念を、歴史から説明してある良書。

    もともとはフランス革命に端を発することや、右翼が左翼への反動として生まれたことなどは、これまで知らなかった。

    また、左右に関する対立的な発想は、時と場合によってい...続きを読む
  • 右翼と左翼
    右翼・左翼の、イメージはあるけども実はよくわかっていないというもどかしさを解消してくれる。日本の話はちょっと難しいかな
  • 大学で何を学ぶか
    大学とはどのようなところかを説明する書。高校と大学の教育の違い、一般教養の授業の問題点、教授が先生でなく研究者であること(教育のプロでない)など日本で当たり前に行われいる大学教育の問題点を指摘。
     もう一つ、日本という国が「個」よりも「世間」を重んじる傾向にあることに注目。例えば東大生をほしがる企...続きを読む
  • アナーキズム ――名著でたどる日本思想入門
    社会を拒絶するインテリパンクスを魅了してやまない思想。
    あらゆる権力を否定し、何ものにも抑圧されない究極の自由主義思想。
    アナーキズムの入門書。

    日本のアナーキズム思想の流れがよくわかる一冊。

    大杉栄の生き様に魅了されて仕方が無い。
    「この個人的思索を欲しない輩は、いわゆる衆愚である、永遠の奴隷...続きを読む
  • ナショナリズム ――名著でたどる日本思想入門
    戦前から戦中にかけてのナショナリズム(右翼思想)について知りたくて読んだのだが・・・。著者の執筆意図と読書の意図がずれていた。しかし、読み物としてはおもしろかった
  • アナーキズム ――名著でたどる日本思想入門
    [ 内容 ]
    大正ロマン香る革命家の伝説。
    破滅と頽廃に縁どられたテロリスト列伝。
    祝祭としての群集蜂起。
    生命流の爆発。
    相互扶助と自由連合のユートピア。
    唯一者を生きる矜持。
    戦士たちの共同体。
    あまりの純粋さと単純さゆえに、多くの若者たちを魅了してきた思想史上の異色、アナーキズム。
    そこにかい...続きを読む
  • ナショナリズム ――名著でたどる日本思想入門
    [ 内容 ]
    近代国家日本は、いつ何のために、創られたのか。
    「新しい歴史教科書をつくる会」、自衛隊の海外派兵、テポドンや国際テロの脅威…。
    否応もなくナショナリズムを自覚せざるをえない時代状況の中にある我々が、もっとも根源的なところから問題を捉えなおすために、日本ナショナリズムの起源と諸相を十冊の...続きを読む
  • 大学で何を学ぶか
    外から見た大学の姿。

    一般教養とか専門の講義とか、それって就職や生きていく上で意味があるの?
    企業が見ているのは学歴(どの大学に入れるほどの基礎学力があるか/同門の人脈)。
    有名大学でなければ、どんな仕事でもこなす、というバイタリティーを活かせ。
    上記が多数派であるが、こうした社会生活を営むのが困...続きを読む
  • 大学で何を学ぶか
    一見すると、単なる大学批判の本にすぎないと感じるかもしれない。大学はコネを作るために行くものであり、会社もそれを求めて学生を採用しているという事実を改めて思い知らされた。所詮、この世は学歴社会なのかもしれない。読み進めていくうちに、そう感じることだろう。
    しかし、この本の不思議なところは、その逆境の...続きを読む
  • 大学で何を学ぶか
    大学に大きな期待を抱いて入ってきた人々を戒める書。
    確かに、大学の教養はつまらないとか、大学は世間であるなどといったことはうなづける。
    ただ、(たくさんの本を読んで身につけるような)教養には意味がない、は言い過ぎでは。
    まぁ、そのような反論が出ることは予想して書いているのだろう。
    非常に痛いところを...続きを読む
  • 大学で何を学ぶか
    読みながら、「世間」「教養」の定義など、そうか!と思うこと多数。大学生に対する目線はやさしい。この日本で、就職以外に大学に行く意味って、趣味の世界よねやっぱり。