浅羽通明のレビュー一覧

  • 大学で何を学ぶか

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    主に文系の大学生の就職について当てはまる事は多いのかもしれないが、理系の場合はどうなのだろう。
    多くの大学の英語教育は教授の趣味で英文学の名著や古典を訳読させているだけ、と書かれているが出版された当時はそうだったのかもしれないが今はそんな事ないのでは。
    証券のディーラーやコンサルティングも学歴不問ではなく、高学歴を採用しているように思う。
    大学入試の進路選択での大学の学部学科に関する情報不足は頷ける。
    教養とは同じ仲間で共有される知識のカタログで、そこから引用する事で話の種の供給源になるもの、という捉え方を浅羽はしていて、テレビで流れる情報(バラエティ番組、アイドル歌手、人気ドラマ)の話題も教

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    2009年10月04日
  • 右翼と左翼

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    恥ずかしながら右翼と左翼ってどっちがどうなんだっけ、と言う状態だったので、読んでみました。
    そもそもなぜ右翼、左翼と呼ぶのか、そのルーツからかいせつしてくれており、お陰様で多少理解できるようになりました。
    と言いつつ、フランス革命から現代まで、右翼と左翼の意味の変遷が目まぐるしく、途中わけがわからなくなりました。

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    2024年01月22日
  • 『君たちはどう生きるか』集中講義 こう読めば100倍おもしろい

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    ネタバレ

    ・ザ・便乗本。
    ・カバー袖の著者略歴が胡散臭い……。
    ・確かに小林よしのりとの関係とか、90年代の動きとか、胡散臭いのは間違いない、というかそういう文脈のライター。
    ・しかし調べてみたら、「澁澤龍彦の時代 幼年皇帝と昭和の精神史」の著者だと知り、ちょっと嬉しい。
    ・で、実際読んでみたら、なかなか面白い。
    ・原作の作中人物を惣流・アスカ・ラングレーと譬えて、彼女が割愛された漫画版はダメだと出張(おじさんの敵キャラとして必要)。
    ・ギフト需要。
    ・よしりんや池上彰ら先人の絶賛にケチをつけていく。
    ・理想論 → 政治の次元 VS モラルの次元、と腑分け。
    ・西原理恵子「自由ってね、有料なんですよ」。

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    2023年06月24日
  • ナショナリズム ――名著でたどる日本思想入門

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     近代以降に現れた「ナショナリズム」という概念を包括的に扱った新書。明治維新を通して日本は近代化が進んだが、その過程で、隠岐に住む島民のみで構成されるコミューンが一時的に樹立された。中央権力が不安定化すると、地方の力の影響が強まる流れは今後の日本を考えるうえで興味深い内容だと思った。また歴史小説家で有名な司馬遼太郎の思想とその影響の解説について、戦後の日本社会を理解するうえで良い手がかりとなることが今回わかった。
     

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    2023年05月31日
  • 大学で何を学ぶか

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    読みやすい本。
    わかりやすいし、ためにもなる。
    まあ、それだけじゃないんだけどね、って言いたくもなる。
    賛否がわかれる本なのでは?

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    2023年02月14日
  • 右翼と左翼

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    右翼と左翼が何を指すか、どう生まれたか、現在日本はどうなってるのか、など細かく把握できた。
    思ってた以上に細かく、そこに興味がある人は楽しめる一冊

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    2022年09月11日
  • 右翼と左翼

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    難しい本だった。パラパラ読みで終わった。右翼、左翼は一概に言えない、タマムシ色なんだなと理解したに留まる。本当にこの知識が必要な時に再読しようと思った。

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    2021年12月06日
  • 右翼と左翼

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    右翼左翼、右左。
    頻繁に聞くけど、まったく意味を理解していなかったので購入。歴史から右左を解説。

    〇概要
    ・右翼:保守派、愛国、天皇崇拝
    ・左翼:急進派、革命、社会主義、共産主義
    ・右翼と左翼とはフランス革命の時代に議長の席から見て右側が保守派、左側が急進派だった事が語源のルーツ。

    「右」「左」という概念が極めて相対的であり、ある時期には「右」であっても、時代の流れと共に「左」と認識されることもある。

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    2020年06月20日
  • 右翼と左翼

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    まあ知りたいことはよくわかった。それ以上でもそれ以下でもないけど。色んな軸があるとは言え、結局「平等軸」が左右を判断する最もしっくりくる説明だった。文化軸や政治軸など残りの軸はどれも相関があって独立していないから、自然と左右に分かれてくる。
    あとがきに著者は右でも左でもないと書いているけど、明らかに”右”だよね。最近の日本人は右も左もリアルな理念を提示せず、微調整範囲の相違を殊更にあげつらって「するための対立」に甘んじていると批判的に論じているが、それって良いことなのでは?と思う。常にお互いが対立している社会は健全ではないだろうし、無理に人を左右どちらかに色分けする必要もない。

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    2019年07月10日
  • 「反戦・脱原発リベラル」はなぜ敗北するのか

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    反戦と脱原発を主張するリベラル派の運動が、現実の日本の政治を動かす力となりえない理由について語っている本です。

    インタヴューに著者がこたえるという形式で書かれており、呉智英譲りの露悪趣味と痛烈な皮肉が利いていて、おもしろく読むことができました。もっとも、こうした冷笑家気取りの語り口が気に入らないというひとには、とことん気に入らない本なのだろうと思いますが。

    おもしろいことはおもしろいのですが、毒が利きすぎて薬にしたくともできないというほかありません。この点は封建主義者だと主張する呉智英と同様で、「命より大事なものはない」ということばが現実を遊離した観念にすぎないというのはまさしくその通りだ

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    2019年06月08日
  • 右翼と左翼

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    政治的勢力「右翼」と「左翼」とはいったいどのような思想を持ち、どのような歴史的背景を持つのかについて解説しています。政治思想を右あるいは左と表現するようになったのはフランス革命からだそうです。右は王政復古を、左は市民に自由を、というところからスタートしています。政治史は人類が絶対王政から市民が自由・平等を獲得する歴史と言えると思います。しかし、自由と平等は二律背反で、そこから資本主義と共産主義の対立が発生します。近代においてはこの2つの主義をそれぞれ政治的にどう実装するかの立場で右左の考え方が変わっていきます。ややこしいなあ。

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    2017年10月07日
  • 右翼と左翼

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    MX テレビの右翼番組をよく見るようになったので、右翼と左翼の基礎知識を得るために読んだ。今まで政治に全く興味がなかったので、前半は非常に有益だった。後半から失速。

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    2017年12月05日
  • 「反戦・脱原発リベラル」はなぜ敗北するのか

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    リベラルが安倍政権に勝てない理由
    ・決定的なカードを何も持っていない
    実力には実力を伴う行動によってしか倒せない
    ・現実な生活の危機こそがはるかなリアルで優先すると言うことが分かっていない。

    力がなかったらぶつくさ文句を言っても仕方がないということか。

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    2016年07月18日
  • 「反戦・脱原発リベラル」はなぜ敗北するのか

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    効果測定や事後検証の必要性、翻って政策目的達成のための戦略・戦術立案の必要性、サラリーマンや実務家社会人を巻き込む必要性は完全に同意できる。

    しかし、リベラリストが共有している、言論の自由が失われ始めていること、その結果、民主主義が機能不全に陥っていることの現状認識を(敢えて?)無視して、その主張・論証に反論せずに人身攻撃論法を多用している点がとても下品で、読んでいて嫌になる。もともと著者は民主主義にも懐疑的な立場らしいので、リベラリストの危機感を共有できないのは致し方ないのかもしれないが。

    著者がどんなに歴史や思想史に詳しくても、個人が自分で考えて行う行動(デモへの参加など)と、個人が思

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    2016年08月03日
  • 「反戦・脱原発リベラル」はなぜ敗北するのか

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    本人自身も言う嫌味系リベラル批判。
    造詣は深いと思えるが、単なる厭味やこけおどしか、あるいはエールなのか浅薄な頭脳では理解出来ず。

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    2016年04月18日
  • 「反戦・脱原発リベラル」はなぜ敗北するのか

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    前半ははっきり言って与太話に感じる。
    後半くらいからしっかりとした論理が出て来て、著者らしいシャープな記述。
    それにしても著者がねずみ男にそっくりという記述には笑った。そのとおり!

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    2016年02月29日
  • 右翼と左翼

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    ネタバレ

    右翼と左翼をきちんと区別してください。大人なんだからできるでしょ??よくわかんないです!!


     なんとなくわかっている言葉をきちんと把握するシリーズ。簡単に説明されていてよかったよ。



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    p43 辞書的な意味
     右翼と左翼はタグ付の違いで理解するのがわかりやすいと前から思っていた。単純な対比構造じゃないからね。

    「左翼」=進歩、自由、平等、合理主義、下層階級、知性・啓蒙主義、国粋主義、民族主義

    「右翼」=保守、秩序、階層性、非合理主義、上層階級、反知識人主義、社会主義、共産主義、無政府主義

     こんな感じ。


    p210 自虐史観
     ここに三十年来の日本の教科書がマルクス史

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    2015年05月02日
  • 大学で何を学ぶか

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    ネタバレ

    しかし、自分は特に誇るべき技能もなくほかよりも優れているとも思わ無いが、そんな自分で十分足りていると自己肯定できたとき、彼は「標準的」人間と呼ばれてよい

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    2014年12月21日
  • 右翼と左翼

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    「尊王」のうち退けられた神秘的部分は、教育の分野で生き延びました。

    小学校高学年で教えられる国史は、神武天皇以来の皇統の暗唱から始まり、古事記神話をも歴史として教えるものでした。これは後に昭和の「右翼」へとつながってゆきます。146
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    昭和の「右翼」は、明治の権力者が庶民用、軍人用に創り上げたフィクションであるこの伝統(顕教)を真に受けました。

    学問的エリートたちの通説だった「天皇機関説」(密教)を、天皇陛下を蒸気機関のごとく見做す不敬な学説ゆえ弾圧すべしと突き上げるま

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    2014年10月03日
  • 思想家志願

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    近代を批判した物は、このポジティブな成果を忘れた。

    自らが安穏と近代批判などしていられるのは、これら近代の成果の上にあぐらをかいているゆえだという大前提を忘れるほど甘えていた。73
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    近代合理主義を完成したテキストで学べるものと思い込んだ近代の後進国であるドイツや日本特有の誤りである。

    近代合理主義は何よりも「実業」としてあった。78
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    フランス革命を導いた啓蒙思想、自由と平等と理性の思想を、より実質化し徹底さ

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    2014年09月25日