アンディ ウィアーのレビュー一覧

  • 火星の人〔新版〕 上

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    火星にたった一人で生き延びるという設定が、SFやサバイバルとしてわかりやすくて面白い。火星での行動が日誌形式で綴られるが、比喩やジョークのアメリカ独特の言い回しに惹かれた。孤独に苛まれそうな日々でも、ワトニーは持てる力を総動員して生き延びる術を模索していく。ハブやEVA、ローバーなどの宇宙機器や装置の詳しい記述が現実味や臨場感を与えてくれる。また、植物学者とエンジニアとしての知識をもってジャガイモを栽培するパートがとても興味深かった。ヒドラジンを用いた水の生成やバクテリア入りの土壌作りなど、試行錯誤し適切なリスクを取り、科学の可能性を最大限に広げる試みに夢中になった。
    地球のNASAの人々が、

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    2025年06月22日
  • プロジェクト・ヘイル・メアリー 下

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    泣きたくなるくらい面白くて読み終わってしまうのが惜しかった。生物学の中でも進化の分野は、地球上で悠久の時を経て紡がれてきた種々にすら惹き込まれてやまないのに、異星生物やパンスペルミア説など宇宙規模になると心の底から湧き上がるような高揚感を感じる。たくさんの宇宙工学の専門知識とともに、一人称視点で主人公の考えごとが細かく描写されるため、場面や状況が想像しやすく脳内で映画を上映しながら読んでいるようだった。また、ロッキーの字体の異なる拙い話し方に愛着が湧いて仕方なかった。グレースとロッキーの異生物間の擦り合わせや知識の共有パートが興味深かった。特に思考速度の一致と重力との関係は虚をつかれるような考

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    2025年12月15日
  • 火星の人〔新版〕 下

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    下巻もめちゃめちゃ面白かった…!!

    アレス4への旅が始まったところからは、ページをめく手が止まらなくて、本当に一瞬だった。結末はわかっているのに、最後は感動して少し泣いた。

    この本はなんと言っても主人公のワトニーの人格が魅力的すぎる!苦しい時や愚痴を吐きたいときこそ、ユーモアを忘れず、読者をくすっと笑わせてくれる。すごくチャーミングで可愛らしい性格だと思う。

    私は大きいことでも小さいことでも、何か問題に直面すると、すぐにカッとなって周りが見えなくなり、解決策を探そうとする前に、不安な気持ちだけが大きくなって問題を先延ばしにする傾向にある。

    この本の主人公のワトニーは、大きな問題に直面し

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    2024年12月17日
  • 火星の人〔新版〕 下

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    ネタバレ

    プロジェクトヘイルメアリーから読んでしまったもんなんだけの、こっちはこっちでまあ面白い!
    主人公は似たもんでなんでもかいけつしちゃう!さらに一人語りもジョーク混じりでまあ面白い!
    火星パートと地球パートで全然違う面白さ。個人的には地球パートのほうが好きかも、理科できないのでワトニーがどんなことしてるか詳しくわかんなかった...まあそれでも楽しめるくらいの傑作です!

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    2024年12月14日
  • 火星の人〔新版〕 下

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    火星に1人取り残されたワトニー救出を全世界が注目する。
    最終章、彼を救うための宇宙空間での命懸けのプランの進行はハラハラドキドキ胸が苦しくなるような緊張感。
    文字を読んでこれほど緊張したのは初めてだ。

    まだ作家「志望」だった著者がウェブサイトで公開したのが始まりという現代ならではの驚きの作品デビュー。
    聞き慣れない言葉があまり説明も無しに飛び交う文章はつっかえつっかえ読み進む事になったがそれでも先を読みたい願望が途切れなかった。
    そして最終章、大団円というに相応しい事の成り行きは途中で投げ出さず読み終えた喜びを与えてくれました。

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    2024年12月05日
  • 火星の人〔新版〕 上

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    ネタバレ

    主人公ワトニーの日記形式で話が進み、ちょっと飽きてきたころにNASAが衛星画像でワトニーの生存を知り、公表されて世界中が大騒ぎになるところから一気に面白くなった。

    ヘイル・メアリー同様、トラブルに対応する知識、情報量が多く、組織のなかで個性的なメンバーがそれぞれの役割を果たしながら、大きな計画を動かして行く流れが上手いと思う。下っ端のミンディの呼び出しにヴェンカトが応じて話を聞くところと、計画途中のプロジェクトから部品を横取りしてロケットを急造して打ち上げる話が良かった。

    世界中が注目するなか、威信をかけてワトニー救出計画を進めるNASAの緊迫した様子と、脳天気なワトニーとの温度差が面白い

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    2025年04月08日
  • 火星の人〔新版〕 上

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    頭脳派ポジティブなワトニーのキャラクターが良い。登場人物みんな頭がよく、悪人が出てこないのも良い。
    お気に入りの表現は「ジャガたち」。原文ではどう書かれているのか気になる。

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    2024年06月24日
  • 火星の人〔新版〕 上

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     予期せぬ展開に対し、予期せぬ手法で問題解決する。主人公が持つ、臨機応変さがストーリーのポイントです。

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    2024年06月06日
  • 火星の人〔新版〕 上

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    ワトニーがとにかく前向きでポジティブなのが良い。かと言って能天気でもやけっぱちなわけでもなく、持てる知識を総動員して立ち向かうところがまた良い(とは言え火星の制限された環境では限界もあるので、“ヘイルメアリー”的なプレーもあるけど)
    しかしいいところで下巻に続きますねえ

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    2024年06月04日
  • アルテミス 上

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    序盤の設定がとにかく面白い。想像力を掻き立てられるし、嘘っぽさがとにかく少ない。月面に居住地ができるのであればまさにこんな感じだろうと思わされる。

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    2024年02月13日
  • スタートボタンを押してください ゲームSF傑作選

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    ビデオゲームをテーマにした、現代SFを牽引する豪華執筆陣によるオリジナルSFアンソロジー。全12編を収録。

    「リスポーン」「救助よろ」「1アップ」「NPC」「猫の王権」「神モード」「リコイル!」「サバイバルホラー」「キャラクター選択」「ツウォリア」「アンダのゲーム」「時計仕掛けの兵隊」を収録。

    創元文庫がときどき出すSF系アンソロジー。本書は『スタートボタンを押してください (ゲームSF傑作選) 』というタイトルである。これを見て手に取った人なら、間違いなく楽しめる傑作ぞろい。書いているのはもちろんSFで著名な作者ばかりだ(……といっても自分は3人くらいしか知らなかったのだが^^;)。

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    2023年12月17日
  • プロジェクト・ヘイル・メアリー 下

    購入済み

    ただただ傑作

    本作上巻を読んだ人なら迷わず買うだろう。下巻のこのコメントを読んだ人は本作の購入を強く強くおすすめしたい!

    #泣ける #笑える #癒やされる

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    2023年11月22日
  • プロジェクト・ヘイル・メアリー 上

    匿名

    購入済み

    かなり面白い!!

    内容は全く触れないが、主人公はポジティブな性格なのでシリアスになりすぎることは無いです!最近本に手を出し始めましたが、初めに出会った本がこの本で本当に良かった!

    #感動する #笑える #癒やされる

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    2023年10月25日
  • アルテミス 下

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    下巻になって、話の展開がとてつもない大ごとになってきたあたりから、面白さが加速した感じがしました。また、主人公と父親との交流にも心打たれるものがあります。124ページあたりのシーンにはジーンときます。
    近い将来、人類は月でも生活するようになるのでしょう。その時の居住空間は本書のようなものになるのでしょうか?私が生きている間に実現するのでしょうか?
    そんなことも思いながら、楽しいひとときを過ごせました。
    これからも、新作が出るたびに著者の作品を追いかけていきます。

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    2023年10月12日
  • フォワード 未来を視る6つのSF

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    ネタバレ

    「夏の霜」ブレイク・クラウチ
    人工知能モノ。最初は世界観が飲み込めなかったが、ゲームだとわかり、そこからは新しい人工知能の誕生にワクワクした。主人公が女性でレズビアンなのがイマドキ。でも子育てや夫婦?仲がうまくいかないところは普遍的。
    主人公と一緒になってマックスに騙された。ブライアンを殺すところはゲームと一緒だったな。
    “喉の奥に金属の味がする。”の絶望感が良かった。
    AIに愛された人類はAIのようにされてしまうのか。

    「エマージェンシー・スキン」N・K・ジェミシン
    宇宙人モノ。はるか昔に分化した地球人類だが。
    温度差がシュールで笑ってしまう。一大隠密プロジェクトのはずが、地球の人には筒抜

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    2023年08月17日
  • プロジェクト・ヘイル・メアリー 下

    購入済み

    上巻に続くワクワク感

    下巻もよいテンポで読み進められて、隙間時間でも少しずつ読めてしまう、すてきな作品です。

    偶然にもこの作品に出会えて、ここ数週間はとてもよいSF心地に浸れました。

    内容は伏せますが、あとがきにもあるように、ページ数が少なくなっても油断せず読み進めてください。

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    2022年10月11日
  • プロジェクト・ヘイル・メアリー 上

    購入済み

    面白さと読みやすさを兼ね備えた

    上巻のみ読み終えた感想。
    読み始めはわからないことだらけで、答えを求めて読み進めていくと、話にドントン引き込まれていく。
    科学的な部分はわかったフリで流しても問題無い。
    途中の展開に、ワオ!と主人公とリンクし、心の中でワオ!となる。
    ここでは伏せるがそのワオ!体験をぜひ読んで体験してほしい。

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    2022年09月15日
  • アルテミス 下

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    アンディ・ウィアーの物語は丸裸の物語だと思うんです
    いやいやおっぱいのことを言ってるんじゃないですよ
    おっぱいのことは今ちょっと置いておいて下さいほんと不謹慎だな

    アンディ・ウィアーの奏でる物語は余計な包装にくるまれていないし、ラメの入った袋に入っていたりしないし、色鮮やかなピンクのリボンで飾られていたりしない
    そのまんまストレートに最短距離で僕たちの心に届く
    そんな物語だと思うんです

    例えばあばずれのアラブ人の主人公は親友だったユダヤ人のホモ野郎に大事なものを奪われて仲違いしてます
    ストレート!w

    この物語がストレートに訴えてくるのは大切な人はすぐ近くにいるよってこと
    困ったときは友達

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    2022年07月03日
  • プロジェクト・ヘイル・メアリー 下

    購入済み

    今までのSFからもう一歩

    今までのSFではなかなかなかった展開の小説だと思った。
    科学や物理の話も濃いが、そこにファンタジーが混じってきたような感覚で新しかった。

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    2022年06月25日
  • アルテミス 上

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    途中でやめれなくて、金曜の夜に上巻、土曜の夜に下巻を読んで、寝不足と飲み過ぎ。
    巻末の謝辞にもあったが、特に女性のセリフが良かった。翻訳者繋がりで、別の作家の本を読んでみたい。

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    2022年06月12日