アンディ ウィアーのレビュー一覧
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途中まで、「アストロファージね、ふむふむ。おもしろいけど、そんなにいうほどおもしろい作品なのかな、あまりピンとこないかも」と思いながら読んでいたけど、中盤のロッキーとの出会いから「うおおおおお」となり一気に読み終えた、、、、涙
ロッキーがグレースを見つけたときどんなにうれしかったろうとか、つい思いを馳せてしまう。グレースがロッキーに手を振ったら、意味はわからないながらも地球式の儀礼を真似て手を振り返したり、ロッキーがあそこまで友好的だったのは、ロッキーがずっとひとりぼっちで過ごしてたからなのかな涙
私はグレースは地球に帰還できるし、ロッキーも母星に帰還できると信じているので、2人はそれぞれの -
Posted by ブクログ
下巻では、それまでに築かれた関係性が行動として試されていく展開が印象的であった。ロッキーとの信頼は単なる協力を超え、「バディ」と呼べる強い結びつきとなり、物語の中心を担っていく。互いに命の危険を承知で相手を助けようとする姿からは、利害や義務では説明できない真の信頼関係が感じられた。
終盤における選択も心に残る。主人公は強制ではなく自らの意思で道を選び、その決断にはロッキーとの関係が大きく影響している。また、地球でのストラットとの一件で抱えた葛藤や負担も、ロッキーとの日々の中で少しずつ和らいでいったのではないかと感じた。過酷な状況の中で互いに支え合う時間は、主人公にとって心の拠り所となっていた -
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ネタバレ主人公は意図せず人類の命運を背負わされる。
しかしいつのまにか人類を救うためのミッションに全生命をかけて取り組むようになる。
そのさまは、まるで初めから強い意志をもって問題の解決に身を賭してきたかのようだ。
不可解な現象に直面すると問いを発せずにはいられない。問いがあれば解を探らずにはいられない。それが科学者であり、人間である。衝動に突き動かされた探究がいつの間にか道を切り開く。「意志」は後から付いてくる。
そんなことを考えさせられた。
ついでに、ストラットのような覚悟のキマったキャラが割と好きであることにも気付かされた。
バディもの特有の胸が熱くなる展開も盛り沢山で、良い読書体験だった。 -
Posted by ブクログ
面白かった。火星からたった1人で生活してもがいて、地球に帰りたいって思ってサバイバルする科学者、いや宇宙飛行士の生き様がカッコ良すぎる。しかも、ユーモアがすごくてポジティブな性格が楽しい。
最後に生き残れるかどうかの心理戦になったとき、楽観的かどうかはでかいな。もちろん、楽観的な考え方とは別にちゃんと科学者として検証によるリスクの低減も計ってる。
最後までクルーもNASAも地球の人たちも諦めなかったのもよかった。。。
映画「オデッセイ」が最高に面白かったので、原作を読んだのだけど、原作の方が密度が濃かった。特に科学技術のあたりとか。頭が良くないのでほとんど理解できてないのがくやしい。 -
Posted by ブクログ
未知の物質によって太陽に異常が発生、地球上の全生命滅亡まで30年、人類の命運を賭けた一大プロジェクトに挑む宇宙飛行士の奮闘を描く。(オーディブル)
映画がとても良かったので、原作にも手を出してみたところ、原作ならではの魅力がたくさん詰まっていたことがよくわかりました。
上下巻のかなりなボリュームなので、映画では描き切れない部分もあるのだろうと予想はしていましたが、実際その通りで、映画のストーリーの裏側には、こんなエピソードがあったのかという、新たな楽しさを味わうこともできました。
宇宙に出た現在と宇宙へ行く前の過去が交互に描かれる展開は、映画と同様で、彼がこのプロジェクトに関わっ -
Posted by ブクログ
ネタバレ終盤に向けて、それまで積み上げてきた試行錯誤が有機的に結びつき、一気に収束していく展開が非常に気持ちよかった。問題解決の連続による推進力は最後まで維持されつつ、関係性の深化が加わることで、単なる理系的な面白さにとどまらない満足感がある。
文体は終始、過程を淡々と説明するスタイルだが、その中でも終盤では十分に感情の重みが伝わってきて、読後の余韻に繋がっている。理解のしやすさとストーリーの熱量が両立されており、最後まで一気に読み切らせる力のある構成だった。
エンディングは意外性で驚かせるというより、「その選択になるのか」と納得させる方向の着地で、物語全体の積み重ねを踏まえると腑に落ちるものだった。