仁科裕貴のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
幼なじみでいつも一緒だった主人公の桐原綾人と比良坂未緒。綾人は高校に入学し「絶対に成功する」との思いながらも意を決して未緒に告白しますが、見事に玉砕し、その時を境にお互い話をすることもなくなります。そんなある日、綾人は突然午後4時15分に時間停止現象に見舞われます。そして、自分以外のすべての時間が止まっている世界で、なぜか動ける未緒を出会います。未緒は同じ学校に通っていたという篠宮先輩に出会い、時間停止現象をロスタイムと呼んでいることやロスタイム中のルールを教えてもらったと言います。綾人はロスタイム中だけ昔のように未緒と仲良く過ごせるようになりますが、何か少しだけ違っていることに気づきます。前
-
Posted by ブクログ
作者の元警察官という経歴が存分に活かされている展開でした!妖怪たちが集まって裁判してる様子を思い浮かべると、本人たちは至って真剣だとは思うけど、微笑ましさを感じる。あと、今さらだけど題名になっている「代理人」という言葉も民法に出てくることに気づき、はじめから作者のカラーが全面的に出ていたことに、面白さを感じずにはいられません。それに、作者あとがきの、作者が実際体験した怪奇現象の話がやはり興味深くて面白いし、解釈の仕方が好き。毎巻、本編ももちろん楽しみにしてるけど、半分は作者あとがきの楽しみもある(笑)ただ、この作品のほぼ原作とも言える(私が勝手に言っているだけ)遠野物語の内容を私自身が忘れてし
-
Posted by ブクログ
毎度、私のツボど真ん中を来てくださるので、この作品ほんと好き。妖怪と人間の恋が今回のメインテーマ。妖怪と人間の入れ替えと友情だけでも大満足の内容にプラスされていて、大満足です。このお話は、必ずほっこり終わってくれるというのもありがたい。バッドエンドや、哀しいハッピーエンドではないことに、心の休養として読める良さがあると思う。そして、次巻に繋がるであろう、緒方と和紗さんのラストが気になる。(それと、作者あとがきも…)早く続きが読みたい!あと、前も書いたかもしれないけれど、私もこの本の影響で柳田国男の「遠野物語拾遺」を読んだことが、物語の登場人物たちが当たり前のように理解している遠野の妖怪の逸話に