あらすじ
後宮の奥、漆黒の殿舎――そこは陰謀渦巻く世界。十五になった沙夜は亡き母との約束通り、後宮で働く。ある日、謎の怪死事件に巻き込まれた沙夜を救ったのは、人ならざる者で――。あやかし中華ファンタジー、開幕!
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亡き母との「綜の国に仕える」という約束を果たすため、科挙の合格を目指していた沙夜は、小さな頃から勉学に励んでいた。
しかし、試験が終わった後になって、科挙の受験資格があるのは男子だけという衝撃の事実を知ることに。
それでもなお夢を諦めきれない彼女は、後宮で宮女として下積みをし、女官を目指すことにするのだった。
ある日、九嬪の1人である香妃様から夜のお勤めの手伝いを頼まれた沙夜。
しかし、その様子をそばで見ていた沙夜の教育係である蘭華の態度が急変し、いつもは優しく姉のような存在である彼女に追い出される形で沙夜はお手伝いから外されてしまう。
その夜、歴代の皇帝が寝所兼書院として使用していたという白陽殿に迷い込んだ彼女は、そこで不思議な美青年と出会う。
どうやらその青年は「人ならざる者」であり、彼女の母である陽沙のことを知っているらしいのだが…。
翌朝沙夜が目を覚ますと、なんと香妃様の部屋が火事になり、香妃様と侍女たちが亡くなったという。
生き残りの侍女として疑いをかけられた彼女は、後宮で起こる不可思議な事件に次々巻き込まれていくことに。
ストーリーに引き込まれすぎて一瞬でも目が離せない、あやかし中華ファンタジー開幕…!
沙夜は、田舎の里から科挙を受けるために都へ出てきた、頭はいいけど少し常識外れの女の子。
そんな彼女が「人ならざる者」と出会い、彼らの力を借りながら後宮で起こる様々な事件を解決していく本作。
ときには水鬼の退治を命じられたり、妖鳥の捕獲を命じられたりと、妖異が関係した事件の調査をすることで「あやかし」という非現実的な存在に振り回されながらも、愛憎うずまく後宮の闇を祓っていく。
彼女の関わる事件1つ1つの謎が面白く、どれも目が離せないばかりか、彼女には出生の秘密もあって…というミステリーがもりだくさん!
中華ファンタジーが好きな方、ミステリーが好きな方、一気読みしたくなる作品を探している方にオススメ!
ぜひご一読ください。
感情タグBEST3
テンポよく面白い
画がきれいで、ストーリーはテンポよく進んで面白いです。
母との約束で科挙を受け、最高の成績を収めながら女性であるため不合格。
代わりに女官目指して後宮に入ったら、白澤と知り合ったり、事件に巻き込まれたり、
あげくは自分は皇帝の娘と言われたり、、、
宦官の綺進は事情を知っていそうですが、謎を抱えつつ次巻楽しみです。
読み応えあり
後宮もので、あやかし系ファンタジーで、面白かったです。絵も綺麗です。
次から次へと展開していくので、引き込まれて読み進みました。
続きも読んでみたいです。
色々と詰まってる一巻
主人公はものすごく秀才な訳だけど、序盤ではそれがあまり見えてきませんね。物語の展開、事件が起きるのが早すぎて目まぐるしい・・どれか一個減らして視点を絞って欲しいなーとか、、主人公の設定もこうだった!という内容がてんこ盛りすぎる気がします。少しづつゆっくりあかされるならまた違う印象かも。そのせいかややドタバタしています。キャラクターが魅力的なので楽しみではあります。