あらすじ
作家として人生崖っぷちな妖怪小説家・緒方司貴(おがたしき)が訪れたのは、妖怪と縁深い遠野の旅館「迷家荘(まよいがそう)」。座敷童子がいると噂の旅館に起死回生のネタ探しに来たはずが、なぜか「座敷童子の代理人」として旅館に集まる妖怪たちのお悩み解決をすることに!? そこで偶然出会ったおしゃまな妖怪少年の力で妖怪が見えるようになった司貴は、陽気な河童や捻くれ妖狐が持ち込むおかしな事件を経て、妖怪たちと心を通わせていく。 だが、そんな司貴を導く不思議な少年にも、何やら隠しごとがあるようで……。 くすっと笑えてちょっぴり泣ける、平成あやかし譚。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
私の大好きな妖怪もので、お気に入りの一冊です。
最後は涙したし、ほっこりあったかくなるストーリーが素敵でした。いつか遠野に行ってみたいな〜
妖怪が好きな方はぜひ一度読んでみてください!
Posted by ブクログ
読み終わりました!
まさか。。【どんど晴れ】という言葉が出てくるなんて・・・
ビックリしました(笑)
というのも、つい最近「遠野物語」を読んだばかりで
読み終わったのが去年の12月ごろなのですが、
遠野物語のエピソードがところどころ出てきたのが嬉しかったです〃▽〃
・・・前置きはさておき。。笑
この本いいですね!
夏目友人帳と妖怪好きな方にはたまらない小説です(〃^^〃)
『河童の涙』というエピソードはラスト。。
夏目友人帳のある話と重なって……感動しました。:゚(。ノω\。)゚・。
泣けますよ。。
切ないんだけど、切なさのなかに
ふっと温かくなる…
そんなエピソードばかりが詰まっているお話。。
続きが気になる終わり方でした。。
もっと感想を言いたいけど
ネタばれになってしまうので、ぐっと我慢っ!笑
妖怪さんや遠野物語について、
色々な薀蓄があって勉強になりました!
どうして顔にお面や布をつけているのかの謎も
…もしかして「夏目友人帳」に出てくる妖かしもそうなの!?と、
つい思っちゃうくらい引き込まれました♪♪
………私も河童様や座敷童子様たちに会いたいな。。
最初の河童様との絡み、羨ましい〃〃♡
脳内では、河童の声は
ぴょん吉の声(満島ひかりさん)を思い浮かべていました!!
ぴょん吉同様かわいいんです(〃^^〃)
自分のことを、「おいら…」というところが
もうそっくり////(≧ω≦。)プププ
切なさのなかに
和みやほんわかしたところがあるのも
この本の魅力ですっ!この本に出会えて良かった。。
好きな本が、また一つ増えて嬉しい………!
Posted by ブクログ
二回読んでの感想です。
ストーリーに起伏があって面白く、遠野物語や妖怪のうんちくも興味深く読みました。
一つ一つのエピソードがコンパクトにまとまっていて、最後はすっきりいい話で、ほっこりします。
主人公も感情豊かでいいですね。
最後はびっくりしましたが、なんか納得。だからかー、と思いました。
キャラ的には河童が好きですね。次点で幸村さんで。
綺麗に終わってますけど、続きがあればいいな。
Posted by ブクログ
これからが楽しみなお話な気がします。
主人公の正体にはちょっとびっくりです。
あの原稿でうまく進めたのか、これから旅館で働くとしてさらなる妖怪に出会うのかとか、気になるところです。
幸村さんは卯子酉さんに愛されてしあわせだといいな。
Posted by ブクログ
作家として崖っぷちな緒方司貴が妖怪ネタ探しに訪れた岩手の旅館で出会う、人間みたいな座敷童子、河童、妖狐に、仲居の和紗や幸村が、それぞれくっきりしていて楽しかった。和紗の先輩である幸村が気を張って厳しくしている棘のなさや、悲しさよりもどこか華々しい神様との婚姻が印象的。緒方と童子の真実も意外だった。
Posted by ブクログ
途中まで、お人好し系主人公が妖のお願いを断り切れず、次々とトラブルに巻き込まれていく、よくあるタイプのお話と思い込んでいたのだが、思わぬどんでん返しに驚いた。
確かに、やや唐突な持っていき方とも感じたが、遠野という場所柄、妖たちのキャラクターなどが、そういう所をもうまくおさめてくれていると感じた。
Posted by ブクログ
遠野物語で知られる東北の地、座敷童子の伝説のある宿があり、そこが物語の舞台です。
作家生命をかけてそこでの執筆をもくろむ主人公、緒方司貴はそこで不思議なものたちと出会い、いろんな出来事がおこります。
ほのぼので好きな感じのストーリーです。が、ラストの展開が今一つ腑に落ちない感じでした。
Posted by ブクログ
緒方司貴が訪れた妖怪と縁深い遠野の旅館「迷家荘」。
そこで出会った座敷童子や河童たちとの悩み相談をすることになるのだが、この展開でどうシリーズ化するのかと思っていたら、後半の展開で明らかにされるのだが、ちょっとわかりづらい。
タイトルの「代理人」というのもちょっと微妙。
Posted by ブクログ
座敷わらし、河童、妖狐、天狗が出てきます。
1ヶ月旅館にカンヅメで執筆する小説家の緒方君。妖怪と話せるようになったことで、旅館で起こるトラブルに妖怪と相談しながら対応します。
温泉好きで突然ひょっこり現れる河童のキャラが好き♪佐敷わらしと共に緒方さんと友達のような関係にほっこり和む。
旅館の板前とその父の河童エピソードが特に良くて予想外にじーんときました。最初の想像と違った展開や意外な真実もあって、サラッと読みやすく楽しめました。
ただ、ちょっと物足りない感じも少々。
Posted by ブクログ
売れない作家が起死回生策として、「座敷童が出る」と有名な古い旅館に泊まる。そこで見たものは、「何かしら、妖怪と遭遇したエピソードがあるとお客様に喜ばれるから」と、客が寝静まった後に足音を立てたりと座敷童のフリをした客引きをする人情家の河童だった…
旅館は何年か前に大規模な火災に遭い、座敷童は居なくなったのではないかと噂も出ている状態だった。
ハートウォーミングほっこり系妖怪譚。悪くはないけどちょっとありきたりな部分多目かな。基本、文章が「生真面目」でキャラ設定も大きなとっかかりがない形なので、ドタバタコメディ場面などが物凄くさらーっと書かれて終わっていたりする、そこらへんのさじ加減がやや物足りない。説明台詞の多さも、民話の解説など必要な部分とはいえもう少し読みやすければ良かった感。
Posted by ブクログ
出版元に無茶な要求を突き付けられた、崖っぷち小説家。
起死回生にネタを探しに来たはずの旅館では
何故かお悩み相談を解決する羽目に。
連続短編で、旅館に住む妖怪達の悩みを解決したり
助言をもらったり、普通の悩みを解決したり。
最初の話以外は、完全に妖怪がらみ。
その最初の話ですが、よくもあんな所に…という
感心が先に出てしまいます。
河童の好きなものは、ろくろ首の正体は
あの人の幸せは…、と続いていくのですが
最後には、なるほど、な『人生』の正解が。
ほんわかと進んでいくので、おかげで悲壮感はなく
けれどそのせいで、しんみりする所はしんみりしていて。
誰だろうと、なんだろうと、友情はあるものですし
けれどそれは目に見えるものに頼ってしまいがちで。
通じる事と、通じ合える事、はまた別問題。
絆は大事に、繋いだまま補強しないといけません。
Posted by ブクログ
主人公がやたらと懐かれる、他の人には妖怪が見えない......とお約束感は強いけれど、すんなり入り込める世界観はさすが安心の日本産(の妖怪とお約束?)。
その分、ラストの主人公の秘密には思い切り意表を突かれてしまった。お約束それ自体が伏線になっていたということ?
Posted by ブクログ
崖っぷちの小説家と妖怪のお話。
読み終わって一番感じたのは、作者の妖怪に対する愛。
最初の登場から最後まで妖怪愛に溢れていた。描かれる妖怪たちはどれも人間臭く、飄々としていて、でもどこか愛らしく愛敬に溢れている。互いを確認し合えないながらも、互いを思いやり友達のように接し合う旅館の人々と旅館に居つく妖怪たちに和んだ。
正直、話の内容的に言えば、凝っているという内容ではない。しかし、真新しさは感じられないが読んでいて暖かくなれる内容ではある。最後の座敷わらしの正体は、えらく唐突だなぁと感じるところはあったし、お話の締め方は少々雑に感じれたが、全体を思い返すと良い印象しか浮かばなかった。
続編が出ているようだが、どんな展開になっているのか正直想像できない。
漫画の打ち切りでよくある「俺たちの戦いは始まったばかりだ!」みたいな締め方だったけど、これ以上ダラダラと妖怪たちとの日常を書いていたらきっと飽きていたと思うし、もし続編がそのような内容だったらかなりガッカリすると思う。この巻の良い印象を壊したくないので正直読むのは怖いが、とりあえず購入の方で進めてみようかな…。
Posted by ブクログ
このところの流行のタイプのお話と賢しらぶって読んでいたらば、最後の最後でどんでん返しくらいました。
思い返せば、何度か伏線はられてるのですけれど、まだ真相に思い至らない主人公とともに、すっかり別の理由だと思い込まされていました。