エドワード・D・ホックのレビュー一覧

  • 怪盗ニック全仕事2

    Posted by ブクログ

    依頼を受け「価値のないモノ」を盗む怪盗ニック・ベルベットシリーズの全集二巻目

    「今日あたり帰り道には今読んでる本を
    読み終えて、読むものなくなるなぁ」とか、読む本が途切れる合間合間で読み進める。
    毎話よく出来てる。

    1冊目を読み終えてから、このニックの本だけをずっと読み進めようと思わないのは何故なのか?を考えていたが、なんとなくわかった。

    毎回パターンは違えど数ページで完結するため、なかなか設定やら人物名を覚えようと言う気が起きない。
    短編なんだから仕方がないが、短編の中で少しずつ増えていく常連のキャラクターや時間の経過を読み解く事で楽しみ方が増えるかもしれない。
    せっかく全集に纏まって

    0
    2019年12月07日
  • 怪盗ニック全仕事6

    Posted by ブクログ

    文庫版全集もこれで完結。初訳含めて14篇。今回、ニックの彼女であるグロリアとの馴れ初め話が入っていたり、白の女王が登場する話も多くて(←好きなキャラ)、二人が時に協力したり時にライバルになったりとシチュエーション様々で楽しい一冊でした。

    0
    2019年02月19日
  • サイモン・アークの事件簿1

    Posted by ブクログ

    超常現象が絡んでいそうな不可解な事件を、これまた年齢不詳の不可解な人物が解決するシリーズ短編集。
    合理的な解決とちょっと割り切れないところのある余韻が特徴かな。
    コズミックホラーとは別な派閥に属しているようなので、そっちの方を期待すると残念に思う人もいるでしょうが、そもそも短編推理小説が得意な作家さんなので、推理小説が好きなら楽しめるのではないかと思います。
    作者さんが亡くなってしまいましたが、翻訳は引き続き出版を続けてほしいものです。

    0
    2018年11月12日
  • 怪盗ニック全仕事5

    Posted by ブクログ

    89年~96年に発表された作品を収録。ここまで来るとネタも現代のモノが出揃ってきていて、なんだかとても『今』の物語になってる。凄い。
    長寿シリーズゆえ、マンネリになるかと思いきや、今回収録された作品はヒネリとバリエーションが素晴らしく、どれを読んでも飽きない面白さでした! (この本に収録された、ミステリアス・ブックショップは実際NYに遊びに行ったときに伺った事を思い出しました)

    0
    2018年06月17日
  • 怪盗ニック全仕事5

    Posted by ブクログ

    もともとホックの短編は大好きで、機会あるたびに手にとって入るのだけど、その中でも怪盗ニックのシリーズは、一番最初に好きになった作品群である。価値がないもの専門の泥棒というのはそれだけでびっくりするような発想だと思う。大金を払って価値のないものの盗みを依頼するのはなぜかという謎が当然発生するし、作品によっては殺人が起きてその犯人を捜したり、もちろんどうやって盗み出すかという興味も生むし、敵役との対決や警察との駆け引きというサスペンスもある。なんとも贅沢な楽しみかたができる短編シリーズである。

    それにしても、こんな集大成の短編集が出ていたのは知らなかった。ホックがなくなってからもう10年も経つわ

    0
    2018年06月09日
  • 怪盗ニック全仕事2

    Posted by ブクログ

    依頼人から高額の料金をもらって価値の無いものを盗むニック。なぜ価値の無いものに高額なお金を支払うのか。それがこのシリーズのミソ。以来主に盗品を渡して報酬を受けとると、xその理由を謎解きしてみせる。そんな短編のシリーズ。
    隙間時間に詠むのにピッタリ。

    0
    2018年04月21日
  • 怪盗ニック全仕事1

    Posted by ブクログ

    価値のないものを専門に盗む怪盗ニック。そんな彼のもとには、さまざまな依頼がやってくる。斑の虎やプールの水、プロの野球チームなどなど。それらをどうやって盗むのか。


    短編でなかなか面白かった。確かに、ニックが盗むものは価値がないもので、誰もそれを盗んでまで欲しいとは思わない。だけど、なぜ依頼者はそれを盗めというのか。それが解き明かされたときが面白かったなぁ。


    なかなか読みやすい短編集だった。

    0
    2017年12月03日
  • 怪盗ニック全仕事4

    Posted by ブクログ

    今回も夜寝る前に1編ずつ読みながら堪能。(ある意味フォーマットが出来上がっちゃってるので連続して読むのには適さないよねw)
    今回はニックの周囲でイロイロあって毎度奇妙な依頼もありますが、人間模様が面白い。新キャラの白の女王・サンドラもステキでした。

    0
    2017年06月19日
  • サイモン・アークの事件簿3

    Posted by ブクログ

    ミステリ。短編集。シリーズ3作目。
    1作目のデビュー作「死者の村」や、2作目の中編「真鍮の街」のような、中心となる作品がない感じ。
    それでも安心して楽しめるのは流石。

    「焼け死んだ魔女」学生たちの体調不良と魔女の焼死。シンプル。
    「罪人に突き刺さった剣」ミステリ好きなら意外に思いそうな結末。
    「ツェルファル城から消えた囚人」人間消失。謎が魅力的。
    「黄泉の国への早道」ロックライブ。シリーズでも異色の場面か。
    「ヴァレンタインの娘たち」墓地の周りを走る娘たち。想像すると奇妙な風景。
    他3作品。全8作品。

    0
    2017年02月25日
  • 怪盗ニック全仕事3

    Posted by ブクログ

    夜、寝る前に1編ずつ読む楽しみ。読み終わってしまった。どれも面白かった。3に入ってから微妙に状況が変わったり、依頼料を取り損ねたりとイロイロありますが、依頼者の裏の動機を探るホワイが目立つ感じでしたね。

    0
    2016年07月20日
  • 怪盗ニック全仕事1

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    依頼を受けてプールの水全部とか、プロ野球一チームとか、価値の無いものばかりを盗む泥棒ニックの話。盗みの部分に加えて依頼人はなぜ、そういうものを盗んでもらいたいのかという謎解き部分もあり二度楽しめる。
    一話20ページほどでテンポもよい

    0
    2016年05月21日
  • サイモン・アークの事件簿4

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ❖前の三冊(作者自選)は明快なエンタメ色あるものが選定の基準であったように思われる。今回は選者が訳者に代わって、収録作品の傾向・印象も変わった。鬱とした陰翳の濃いものに・・重い読後感というか魅力ある余韻を残す作品がならんだように思う。特に語り手の身内二人が死亡する『黄泉の国の判事たち』はそうで、サイモン・アークの事件解明後も事件の残影は暗鬱を刻む。『悪魔がやって来る時間』『切り裂きジャックの秘宝』も犯人の負った心の傷が事件に反映している。後者はまたジャンルを形成する題材であるが、犯行動機に独自の解釈を示した快作。

    0
    2016年03月03日
  • サイモン・アークの事件簿3

    Posted by ブクログ

    ❖オカルトじみた怪異な事件(その状況)に隠された真相(すべては合理的解決がされる)を暴くシリーズ短編集。主要登場人物の二人は、サイモン・アーク=ホームズ、わたし(語り手)=ワトスンという古典的盟友関係にある。なぜ現場(事件)はこういう状況(状態)になったのか?・・魔術めいた謎に惹きこまれ、そうした不可思議を成立させた著者のロジックの技巧(アクロバティック)に感心させられた・・着想のその多彩さは驚異的。『ツェルファル城から消えた囚人』などは十分に長篇にふくらませられる内容に思われ、モッタイナイ感じも。

    0
    2016年02月26日
  • サイモン・アークの事件簿2

    Posted by ブクログ

    ❖主人公が事件を探っていくと、どの話もその先に欲得や怨恨といった人間の生臭い感情の絡む動機へと行き着くワケだけれど、不思議とワンパターンといった冷めた印象・感想は抱かない。それは毎回奇妙・怪奇なシチュエーションを展開させ、巧い語り口で読者をおもてなししているからというアタリマエの話になるが、本書でもその多彩を十分愉しませてもらった。
     「百羽の鳥を飼う家」は細部まで計算されていて感心。「宇宙からの復讐者」は異色作で、優秀なはずの登場人物と物語背景の大きさの割に動機のセコさが際立つ。その落差のバカっぽいとこが好みであった。

    0
    2016年02月26日
  • 怪盗ニック全仕事2

    Posted by ブクログ

    価値のないものしか盗まない怪盗ニックが主人公。
    宝石とか有名絵画とか価値の高いものを盗む怪盗は世にたくさんいるが、価値のないもの例えば普通の壁掛け時計とか、センスの悪い石像とか、普通の犬とかを盗むことを生業としている怪盗はそう多くないのでは。

    なぜ価値のないものを盗むのかがポイントでページ数の少ない短編のなかで、その辺りの理由をきちんと説明付する技量はなかなかすごいなと思います。

    良くない点をあげるとすると主人公が怪盗なので、やっぱり悪党なのには違いないということ。
    いくら価値がないものとはいえ人の物を盗むのは犯罪ですから。
    その辺りを上手く咀嚼できるようであれば楽しい作品だと思います。

    0
    2015年10月12日
  • サイモン・アークの事件簿3

    Posted by ブクログ

    自称二千年も悪魔を追い求めて超常現象と見ればどこへでも行くのに、いつも論理的に事件を解明してしまう、ある意味可哀想なサイモン・アークの短編集第3弾。
    今回も刑務所となっている古城や、ガラス張りのエレベータからの人体消失、魔女の呪い、過去から飛んできたナイフなど不可能犯罪てんこもりだが、初期の頃の怪奇な味が薄れて普通のミステリになってきた気がする。それでも巻を重ねても一定のレベルを保っているのはお見事。
    アークがロックコンサートに行ったところは想像するとちょっと笑える。

    0
    2014年09月04日
  • サイモン・アークの事件簿5

    Posted by ブクログ

    ホックの本はつい、買っちゃいます。残念ながら、このシリーズもこれで最後。オカルト探偵といいつつ、全然、オカルトじゃなく、おもしろい。

    0
    2014年03月21日
  • サイモン・アークの事件簿1

    Posted by ブクログ

    自称2千歳、悪魔を探し続けるミステリアスな探偵サイモン・アーク。
    事件の始まりはオカルト風、それがサイモン・アークの手にかかるときちんと理論的に解明されるというパターン。

    短編集なので気軽に読めるしハズレはなし、私にとってはいわゆる優等生な本かも。
    読むものがない時に大事に読んでいきたいシリーズ。

    色々な不思議を解いていく中で語り部の『わたし』はどんどん年老いていくのにサイモン・アークは最初に出会ったころのまま・・・実はそこが1番気になります・・・よねw

    0
    2012年11月08日
  • サイモン・アークの事件簿2

    Posted by ブクログ

    わかっちゃえばなあんだかもしれないけど、わかる前の文章全体から漂う雰囲気が好きだ。ぞわぞわする。今のとこ真鍮の街ベスト。私がシェリーだったら、絶対に一緒について行くんだけどなあ。

    0
    2012年05月04日
  • サイモン・アークの事件簿1

    Posted by ブクログ

    この作者の作品を初めて読みました。
    巻末の作者紹介を読むと、短編ミステリーの第一人者だそうです。

    自称二千歳のサイモン・アークとワトソン役のわたし。
    サイモンとわたしが初めて出会った事件から、
    40年以上の間に起こった事件が収録されています。
    その間に、わたしは結婚したり、
    新聞記者から編集者に転職し、部長になった後引退したりしますが、
    サイモンはずっと見た目が変わらないらしいです。

    オカルト探偵ということでしたが、
    特にオカルトチックな話ではありませんでした。
    当初人間には不可能と思われた事件に対して、
    サイモンが理にかなった推理を展開して解決するというものです。
    短編なので起承転結がは

    0
    2017年10月14日