浜たかやのレビュー一覧
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草原の民ユルンの年代記5巻の内第3巻。20年以上間を開けての再読。
ユルンサーガ全体の印象については「月の巫女」に書いてます。
シリーズどの巻もそれだけで完結した物語なのですが、この巻についてはぜひ、先に「火の王誕生」を読んでいただきたい。
冒頭で大きな陰謀があり、最後にそのケリが付けられます。
前に通読したのは20年以上前で、実はユルンサーガ五巻の中で一番印象の薄かった巻なのですが、不覚にもラストは危うく泣きそうになりました。
なぜこれの「印象が薄く」なっていたのか。年と共に物語に対する感度が変わったのかもしれません。
最終的に全七部を目指した作品の第六部に当たるとのこ -
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草原の民ユルンの年代記5巻の内第2巻。20年以上間を開けての再読。
ユルンサーガ全体の印象については「月の巫女」に書いてます。
前代の、ドルーグン王とその息子の話が歪んで伝説となっている。それを通奏低音のようにして、物語が進む。
他の王の名も出てくるが、まっすぐに伝わってはいないと言うことが、前作(とか後半の巻とか)を読んだ読者には伝わる。
読んでいなくても、謎めいた伝説は伝説として受け止めればよいと思うという点は、5巻全てに共通してます。
シリーズ5巻の中で唯一と言っていいくらい、悪意とか闇とかいうものを背負わないように見える主人公やそれに次ぐ二人が、実はとても悲しい運命を -
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草原の民ユルンの年代記5巻の内第1巻。
20年以上間を開けての再読。
ユルンサーガ全体の印象については「月の巫女」に書いてます。
荒々しい戦闘からのスタートが、この本だけでなくシリーズ全体の今後を暗示しているようです。
人を殺すと狼になるというデイーイン族の描かれ方が、哀れだけれど魅力的。
出てくる少年少女が一人として素直じゃないというか、重いものを抱えてます。
後書きに「ローレンツの『攻撃』にめぐりあわなかったら私はこの物語を書かなかったろう」とあり、これは見逃すわけに行かないと、『攻撃』も読みました。
浜たかや氏のデビュー作であり、この作品でいくつかの児童文学賞を獲 -
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山本タカトの絵につられて読んでみましたが、物凄く面白い!現代の創作物に色々影響を与えていそうな内容、設定、展開。元祖って感じがして久しぶりに面白いと思えるシリーズものを読みました。
時代としては鎌倉ぐらいになるのかな…。小さい頃は武将や侍に何も興味がありませんでしたが、最近大河ドラマをきっかけに日本の歴史の面白さが少し分かってきました。
玉梓の呪いとそこから絡み合っていく野望、因縁。玉梓の存在がすごく気になります。最初のインパクトがすごい…。玉梓自身も色んな事情がありそうで気になるな〜。
あと本当に縁というか、こことここがそう繋がっているのね!?っていうのが多くてとても好きです。
とにかく続 -
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江戸時代後期の作品。
1814年~1842年までかかって完結の伝奇小生。
里見八犬伝。
作者 滝沢馬琴。
室町時代末期の史実を背景にしている。
以前からタイトルだけは知っていたけど
内容が全く知らなくて
まずは児童書から読んでみた。
年末年始で
里見八犬伝七冊。
児童書 南総里見八犬伝 四巻/浜たかや
新・里見八犬伝/鎌田敏夫
伏・贋作里見八犬伝/桜庭一樹
伏姫と八房の子供達の八犬士八人。
信乃、現八、小文吾、壮助、毛野、道節、大角
どの作品でも
信乃が一番好き。
浜路は作品によって
いろんな風に描かれていて
八犬伝になくてはならない存在なのだな。
妖女玉梓も名前が好き。
怖