あらすじ
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カグウト王を破ってユルン王国の王となったホローシだが、幸運は長く続かなかった。古代国王の興亡と宿命の対決を描く大長編。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
草原の民ユルンの年代記5巻の内第3巻。20年以上間を開けての再読。
ユルンサーガ全体の印象については「月の巫女」に書いてます。
シリーズどの巻もそれだけで完結した物語なのですが、この巻についてはぜひ、先に「火の王誕生」を読んでいただきたい。
冒頭で大きな陰謀があり、最後にそのケリが付けられます。
前に通読したのは20年以上前で、実はユルンサーガ五巻の中で一番印象の薄かった巻なのですが、不覚にもラストは危うく泣きそうになりました。
なぜこれの「印象が薄く」なっていたのか。年と共に物語に対する感度が変わったのかもしれません。
最終的に全七部を目指した作品の第六部に当たるとのことなので、当書最後に王位に就いた青年のその後が描かれるはずだったのかもしれません。この巻だけで充分物語は完結しているのですが、やっぱり読みたかった。