中江有里のレビュー一覧

  • 残りものには、過去がある(新潮文庫)

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    残っている独身者の「福」ではなく、その人が生きてきた「過去」にスポットライトを当てる。ただし、主人公が見た目も中身も「福」をイメージさせるキャラクターになっており、作者の遊び心を感じさせる。中身が「福」なのは、良い意味であり、男前だということ。

    読者の皆様は、この小説を読んだ後に、自分の人生に関わった人達を思い出すことになると思う。
    初対面にも関わらず、生きるヒントを授けてくれた人もいる。そこまで親しく無いのに自分のことを感謝してくれた人もいる。一方で、自分がひどい事を言ってしまい、気持ちがすれ違ったまま別れた人もいる。

    「自分を浄化するために、人の幸せを祈る」
    という言葉が最も印象深い。

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    2024年04月14日
  • 恋愛仮免中

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    私にとって、よく名前もみるし、代表作も分かるけど、読んだことはない作家さん達の恋愛小説アンソロジーとのことで面白そうだなと思い購入しました。
    それぞれに面白かったり、感動したり、共感したりしてとても良かったです。

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    2023年06月30日
  • 残りものには、過去がある(新潮文庫)

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    誰にでもその人だけの過去があり現在があり人生があるけれど、他人にはそれがわからない。
    わからないのに想像するらすることもなく自分だけの常識で他人を見てしまう。

    なんで私だけ、どうしてわかってくれないのと感じたときに、読みたい本。

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    2023年03月31日
  • 恋愛仮免中

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    5人の作家による恋愛アンソロジー

    奥田英朗 「あなたが大好き」
    窪美澄 「銀紙色のアンタレス」
    荻原浩 「アポロ11号はまだ空を飛んでいるか」
    原田マハ 「ドライビング・ミス・アンジー」
    中江有里 「シャンプー」
    の5編が収録されています。

    窪美澄さんの作品を楽しみにしていましたが2016/10/17に刊行された「すみなれたからだで」に収録されていた物で少し残念でしたが、それでも再び読み返したらやっぱり好きだなと感じました。
    16歳の男女のすれ違う繊細な恋心にドキドキしたり、おばあちゃんの家や海、龍宮窟の風景が脳内映像に浮かんで来たり、おばあちゃんの作るおにぎりが食べたくなったり、終始無駄

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    2023年02月17日
  • 残りものには、過去がある(新潮文庫)

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    新郎の友之は47歳の清掃会社社長、カバを連想させる体躯、デブで汗かきと、女性からは魅力を感じる要素には少々欠けるが、親思い、兄弟思い、正義感に長けて優しい誠実な人柄が取り柄。新婦の早紀は29歳の細面で凛々しく、周りの人達の視線を一身に集める美人だが、大学生の時に両親を交通事故で亡くし、大学を中退した後も苦労の人生を歩んできた。披露宴に出席した人達の過去が短編に綴られ、新郎新婦との繋がりが明らかになる。最終章で、新郎の友之が語る感謝のスピーチに、読者の鼻の奥をツーンとさせる言葉が印象的だ。

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    2022年06月29日
  • 残りものには、過去がある(新潮文庫)

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    さらっと読めるオムニバスと思いきや、なかなか読み応えがあって、数日に分けて読みました。

    1つの結婚式にこんなに物語があるなんて。

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    2022年06月10日
  • 残りものには、過去がある(新潮文庫)

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    結婚披露宴の中の短編連作。
    女優としての中江有里さんは知ってたけど、著書は初めてだったから新鮮でありました。

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    2022年05月23日
  • 残りものには、過去がある(新潮文庫)

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    独立した短編集、披露宴がよく出てくると思って読んでいたら、全部つながっていました。

    一つ一つ独立して読んでも面白く読め、最近こういう本を読んでいなかったので新鮮でした。

    人の感情もよく書かれていたと思います。

    私にとって女優のイメージのままでしたが、知名度で本を書いているわけではないとわかったので、他の作品も少しずつ読みたいと思います。

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    2022年05月17日
  • 残りものには、過去がある(新潮文庫)

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    ある披露宴から始まる、様々な人の過去から現在。
    そして、それが少しずつ新郎新婦に繋がっていく。
    登場人物全員が本当に幸せになって欲しい。と思える小説でした。

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    2022年05月04日
  • 残りものには、過去がある(新潮文庫)

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    タイトルに心惹かれて購入。
    色々な人生が交錯しています。
    みんな色々あるけど、表面上は何でもないような顔して生きてたりするんだなーと改めて実感する本でした。

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    2022年04月26日
  • 残りものには、過去がある(新潮文庫)

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    18歳差のカップルの結婚披露宴に列席した人、招待されなかった人のそれぞれの人生が描かれた短編集。そもそもこの結婚には秘密がある。納得できるようなできないような…。でも心地良さは得られた。

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    2022年03月13日
  • 残りものには、過去がある(新潮文庫)

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    結婚と過去にまつわる暗めの話しかなと思っていたが、いい意味で想像と違った。
    抱えているものはそれぞれあるが、みな応援したい人たちで、読後はとても良かった。

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    2022年03月12日
  • 残りものには、過去がある(新潮文庫)

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    見えないだけで、人は色んな過去を抱えていて、色んな節目でケジメをつけて生きているんだなと感じる作品。

    登場人物みんな、あの日を抱えて生きている。

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    2022年02月26日
  • わたしの本棚

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    この方の人生と読書歴がよく表されていた。興味深くずんずん読んだ。素晴らしい記憶力(子どものころ読んだ本など)と文章力・表現力お持ちなのだなあと思った。

    ◆読みたいと思った本
    種村季弘「雨の日はソファで散歩」
    北條民雄「いのちの初夜」
    高倉健「あなたに褒められたくて」
    エマニュエル・ボーヴ「ぼくのともだち」
    など

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    2018年03月04日
  • わたしの本棚

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    中江さんをテレビで見たのは、「週刊ブックレビュー」だった。きれいな女優さんなのに、本をたくさん読んでいて、すごいなーと思っていた。

    この本を読んで、中江さんの幼いころから現在までを本で辿っていき、中江さんは様々な経験をし、様々な本と出会ってきたのだなと感じた。

    文章がステキで読みやすく、文章まで上手に書けるなんて、神さまってずるいなと思いました。(うらやましい!)

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    2018年01月30日
  • 恋愛仮免中

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    アンソロジー5作。
    いくつになっても大人でもぶきっちょなんだよ。
    クスってなったりハッとしたり。なんだかあったかい気持ち。

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    2017年08月04日
  • 恋愛仮免中

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    「あなたが大好き」奥田英朗 ★★★★
    「銀紙色のアンタレス」窪美澄 ★★★★
    「アポロ11号はまだ飛んでいるか」荻原浩 ★★★★
    「ドライビング・ミス・アンジー」原田マハ ★★★★
    「シャンプー」中江有里 ★★★★

    それぞれの作家さん「らしい」味のある短編集だなぁ~と思う。
    窪美澄さんのだけ既読で、ちょっと残念ーw

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    2017年07月13日
  • 恋愛仮免中

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    ネタバレ

    個人的によかったのは、冒頭の『あなたが大好き』。

    わたしも、3年くらい付き合ってる彼がいて、いろいろと、状況が似ていて、物語に入り込めた。

    新しく出会った人とデートを重ねながら、どうなるのかとどきどきして読んだけど、結局、今まで付き合ってた彼と結婚することになることになる。

    わたしの人生は、どうしましょうかね。

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    2017年07月11日
  • 恋愛仮免中

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    恋愛小説アンソロジー、だけど「恋愛!」って感じはどうだろう……家族小説とか青春小説ぽい作風の短編が多いかな。「ドライビング・ミス・アンジー」原田マハさんの小説初めて読んだけどこれ好きかも。そのうちほかの本も読んでみようかな。

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    2017年06月25日
  • 恋愛仮免中

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    ネタバレ

    アンソロジーって得意じゃないのだけど、結構よかった。奥田英朗が好きで読んだけど、やっぱり一番良かった。ほろりとさせられる。原田マハが描く女性はキラキラしてるなあ。

    恋愛仮免中って、そしたら私は仮免も取れてないかも笑。

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    2017年06月16日