【感想・ネタバレ】ホンのひととき 終わらない読書のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ネタバレ

彼女を初めて知ったのは、NHKの『週刊ブックレビュー』という番組でだった。
当初アシスタントだった彼女は、毎週、紹介される本を全部読んでから撮影に臨んでいて、その姿勢に感心したものだった。
毎週3人のゲストが3冊の本を持参し、その中から1冊を紹介する。
つまり毎週3冊は読まねばならない。
その他、特集される作家の本もそれなりの量があるので、一日何時間読んでいるのだろう、一年に何冊読んでいるのだろうと不思議だった。
どう頑張っても私にはそんな時間が捻出できなかったから。

彼女のすごいのは、興味を持ったことがない分野の本も、苦手分野の本も、きちんと咀嚼して自分のものにしていることだ。
「無理」って投げ出さない。
仕事だから当たり前か。

でも、本を読むことが義務になったら、私は本を読まなくなるんじゃないだろうか。
だって、義務になったら楽しくなさそうだもの。

小説を書き、ドラマの脚本を書き、女優としてもコメンテーターとしてもパネリストとしても活躍する彼女は、それでも年間300冊(それ以上と私は睨んでいるけど)の本を読む。
軽やかに。
楽しそうに。

私も負けていられないな。
読書は決して競争ではないし、自分のペースで自分の好きな本を読めばいいのだけれど、彼女の読書エッセイや書評を読むと、猛烈に読書欲がかき立てられて、鼻息荒く、そう思う。

先日ブログでちょこっと書いた星野博美の『コンニャク屋漂流記』が紹介されていて、びっくりした。
これは、その本に呼ばれているっていうことかしら。
そういう本との出会いも、読書本の楽しみ。

0
2020年05月31日

Posted by ブクログ

本が好きな女優さん、実は脚本家になりたくて女優になったという。多くの本の書評が書かれているエッセイである。どんな本を読んだらいいか悩んでいる方に必見。百田尚樹「プリズム」が気になった。

0
2016年09月14日

Posted by ブクログ

作者の本に対する愛が強い!
読者にとにかく勧める。
児玉さんを尊敬する共通点が心地よく感じた。

伊集院光さんの言葉「好きなことにはある意味意外性がない。全ては想定内だ。嫌なこと、嫌いなことはそれ自体が想定外である。人は嫌なこと嫌いなことからしか学ばない。」
思わず惹かれた。

中江さんのおかげで、新たに読みたい本・読み返したい本が16冊になった。
楽しみが増えて嬉しい。

0
2016年10月23日

購入済み

読書は習慣なんだなぁ

積ん読本が多くて大変だって思っていたらけれど、この本を読んで目からウロコ…悩まず楽しく読書というスタイル!素晴らしい!読書を習慣化して時には苦しく時には楽しく本と接していけたらいいなぁと思いました。

0
2014年12月11日

Posted by ブクログ

端正なたたずまいな、というのは本来、本には当てはまらない修飾語だろうけど、それがいちばんピタリとくる、そんな本でした。
 本好きが読書について語ると、どうしても少しいやらしい、上に立った感じの匂いがしがちだけど、著者は、まったくそれがない。近所のきれいなお姉さんが優しい声で好きな本について語ってくれているような。
 たとえるのは失礼かもしれないけれど、『すてきなあなたに』の読書編という感じです。

0
2014年07月25日

Posted by ブクログ

作家、脚本家、女優でもある中江有里さんの本や読書に関するエッセイや書評をまとめた一冊。年間300冊の書籍を読むという中江さんは、以前放送されていたNHKBSの週刊ブックレビューの司会のひとりとしても有名。

全編通して中江さんの本に対する愛情が伝わってきます。何冊もの書評、たわいもない日々の生活と読書がどうやって結びついているか、など中江さん流の読者術も書かれています。気になる本が一気に増えてしまいました。

(中江有里さんの小説「結婚写真」「ティンホイッスル」もオススメです)

0
2014年07月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

中江さんが読書家の女優さんということは知っていましたが、文章を読むのは初めてでした。きっと真面目な方なんだろうなあという人柄が伝わってくるような文章で、本を読むことの楽しさ、大切さを綴っています。また、時折挟まれる児玉清さんとの思い出話に、こちらまでしんみりとしてしまいました。書評を読むと今までチェックしていなかった作家さんの本も読みたくなるのが困りもので、それでも書評が好きなので、ほんとタイトル通り読書が終わりません。

0
2016年12月06日

Posted by ブクログ

TV番組などでコメンテーターをされてて、え?脚本も書かれたり本も執筆されたりしてるんだ~と知った去年。
読書家というだけで一気に親近感。
思ってる事が似てる部分もあったりして、これから注目させて頂きます。

0
2015年05月25日

Posted by ブクログ

児玉清氏を敬愛し、年300冊を読破するという著者の初エッセイ集。
最近は、スマホに翻弄されるせいか読書時間ゼロという人々が増えているそうだが、やはり、本を読む女性は魅力的。
文中に紹介された本が、どれも読みたくなる。巻末で著者順に記されており、便利。次は何を読もうか、という時の参考にしたい。

0
2017年09月06日

Posted by ブクログ

 知識の追跡を試みて。

 コンニャク屋漂流記 東京難民 死ぬ気まんまん
 不安定からの発想 夏草のフーガ ジェノサイト
 さよなら、お母さん 墓守娘が決断する時 
 マザーズ おれたちの青空
 星月夜 上野先生、勝手に死なれちゃ困ります
 昭和の読書
 トライアウト ジェントルマン 遅い男
 ぼくはお金を使わずに生きることにした
 俺に似た人 松浦弥太郎の新しいお金術
 舟を編む 自己啓発病社会 
 ヒタメン三島由紀夫が女と逢う時 ハーモニー
 すべては今日から 起終点駅ターミナル 結婚 
 街場の読書論
 マンボウ最後の家族旅行 きみはいい子
 テレビ屋独白
 オリンピックと商業主義 
 小説講座売れる作家の全技術デビューだけで
 その日東京駅五時二十五分発
 高倉健インタヴューズ ふくわらい ルパン最後の恋
 自殺の国 山中伸弥先生に人生とIPS細胞につい
 64 橋本治という立ち止まり方
 八重と新島譲 朗読ダイエット ぺコロスの母に会い
 レミゼラブル百六景 片づけたい女たち
 敗者たちの想像力脚本家山田太一
 沈黙の町で 冬の旅 人間はいろいろな問題について
 昨夜のカレー明日のパン 建築家走る
 評価と贈与の経済学 信長の二十四時間
 馳星周の喰い人魂
 桜庭一樹短編集 部長、その恋愛セクハラです
 最後の小沢一郎 声を届ける10人の表現者
 月下上海 日曜日の住居学 ダメをみがく女子の呪い
 安部公房とわたし ウルトラマンが泣いている
 TEDトーク世界最高のプレゼン術
 島田清次郎誰にも愛されなかった男
 トラウマ恋愛映画入門 憲法九条の軍事戦略
 見送ルある臨床医の告白 天才菊池寛逸話でつづる
 離婚男子 
 上岡龍太郎話芸一代 ゴジラで負けてスパイダーマン
 血讐
 虹つどうべし別所一族ご無念御留
 誰も知らなかった知って感じるフィギュアスケート
 坂口恭平躁鬱日記 
 ザタイガース世界はボクらを待っていた 恋歌
 立花隆の書棚
 左目に映る星 動的平衡ダイアローグ 父岸田劉生

0
2014年11月01日

Posted by ブクログ

朝の情報番組に出てますね、中江有里さん。
ぼんやりと「この人女優だよな~」なんて思いながらみていて、コメンテーター紹介みたいな文章にこの本のタイトルが。
私はどんな芸能人の方でも、「本が好きなんです」「本をよく読みます」と言ったりしているのを見ただけで好きになってしまう傾向が。
なので栗山千明さん、杏さんとか好きです。

というわけで中江さんのことも好きになり、この本を読んでみました。

「本を読むことは、趣味というより、生きがい」というのはすごく共感できる。
私もいつも何かしら、本がそばにある。
家族と旅行に行くときも、そんな時間はないのわかってるくせに必ず本は持っていくし。

中江さんの、とにかく「本が好き」ということが伝わってくる。
こんな人が近くにいたら、友達になりたいな。

0
2014年11月12日

Posted by ブクログ

買うつもりでなかった本屋さんで衝動買い。
中江有里さんは特に知らなかったけど、写真がきれいだったので。

はじめの方は、セミナーなど多くやっているのもあってか「〜してみませんか?」って言葉が多くてちょっと疲れる。
自分も本好きと思っている自分にとっては、いまさらそんな風に諭されましても、、とうっとうしく思ってしまって。
でも後半の読書日記になると、彼女がどんな本を読んでどう感じたか、どんなときに思いだしたかがメインになっていくから、彼女を好きになり、この本を好きになった。

一気読みというより、毎日ちょっとずつ、いろんな世界を楽しめる。
最近いそがしくて本をゆっくり読む時間がみつからないけど、この本は毎日そっと、小さく、読ませてくれた。

「パリパリに乾いたふきんのような心が、文字の泉に浸り、徐々に柔らかくなっていくのを感じました。」
衝動買いさせたのはきっとこの一文。
わたしも、柔らかくなった気がする。

「人は嫌なことや、嫌いなことからしか学ばない」
「人生を大きく動かすには、自分自身の中の暗闇を動かすしかないってことだな」
これは彼女の言葉でなくて彼女が引用した言葉だけど、これも響いた。
引用元、読まなくちゃな。

0
2014年07月29日

Posted by ブクログ

この本とは全く関係のない話から。先日始まったドラマ「HERO」の第一話に、写真だけだが児玉清さんが登場していた。この本でも「週刊ブックレビュー」での児玉さんのエピソードが出てくる。いい味を出していた俳優さんだったなと改めて思う。

0
2014年07月26日

「エッセイ・紀行」ランキング