仁藤夢乃のレビュー一覧

  • 女子高生の裏社会~「関係性の貧困」に生きる少女たち~

    Posted by ブクログ

    娘をもつ母親で、18時〜19時くらいのツクモ近辺を歩くことがある人は、どのくらいいるのだろう?

    秋葉原は変わったな、と感じてはいたけれど、土日の、18時を過ぎたあたりの客引きの多さは、実際目の当たりにすると、ここはどこだろうという気持ちになる。

    実際その場にいってみると、確かにこれは、「生活安定圏の女の子達」が、うっかり入り込んでしまうかもしれないな、と感じられる。

    思春期の女の子のよくわからない不安定さを巧みに掴み取るものが、そこにあると思う。

    こういうものから適切な距離をとれるように育てるのは、実はすごく難しいことだと、私は思う。

    2010年世代、なるほどです。

    0
    2014年12月23日
  • 女子高生の裏社会~「関係性の貧困」に生きる少女たち~

    Posted by ブクログ

    JK産業で働いている子供達の肉声。アンケートのサンプル数は少ないが、雰囲気をつかむためには役立つ。

    『最貧困女子』で指摘されていた、三つの縁の制度を除く二つの縁、三つの障害のうち精神障害が当てはまるケースばかりだった。

    子供達を搾取する側の体制はきめ細かく完全だ。それに反して守る側の体制は縦割りで、杓子定規。そこをどう打開するかが今後の課題だ。

    ・厳しい状態にある人は、人を頼る勇気が持てない
    ・大人が秘密を守ることは、大事だがジレンマもあるだろう。
    ・教育、居場所、仕事

    0
    2014年12月01日
  • 難民高校生 ― 絶望社会を生き抜く「私たち」のリアル

    Posted by ブクログ

    ○社会学を専攻し、各種事業を手掛ける仁藤氏の作品。
    ○著者の高校時代からの活動や心情を振り返りつつ、「大人と子供」という関係について、独自の視点で描いた作品。
    ○事実に基づいた具体的な描写は、読む人の心を大きく動かしている。全体をとおして、著者の素直な心情が伝わってきた。
    ○文章としては、若干くどい表現も多く、読むのに疲れてしまったが、内容はすばらしかった。

    0
    2014年11月19日
  • 女子高生の裏社会~「関係性の貧困」に生きる少女たち~

    Posted by ブクログ

    女子高校生はいろいろあると聞いて読んでみた。秋葉原のJK産業で働く少女たちにインタビュー。仕事で秋葉原に行くことが多いが、通りが違うのかあまりJKが立っているのを見たことがなかったが、こんなことになっているとは。JK産業のスカウトマンや、きもい客は熱心にあきらめずにJKの心をつかもうとしているのに、大人達はなぜ、それができないのかと。ここに登場するだけでも、学校の先生、親など「関係性が貧困」な高校生のケアがちゃんとできていない人が多い。子供がいないのでよくわからなかったが、考えさせられる一冊。

    0
    2014年11月14日
  • 女子高生の裏社会~「関係性の貧困」に生きる少女たち~

    Posted by ブクログ

    ○女子高生等の青少年のサポートを行う、仁藤氏の作品。
    ○JKお散歩などでアルバイトをする少女たちの実態について、インタビューを通じて、具体的にその実情や意識などを明らかにしたもの。
    ○インタビューが中心であるが、少女たちの内面にまで迫る徹底した取材とサポートが、本書の質を際立たせている。なかなか知ることが出来ない裏の世界を表に出すことで、新たなサポートや支援に繋がることを期待している。

    0
    2014年11月05日
  • 難民高校生 ― 絶望社会を生き抜く「私たち」のリアル

    Posted by ブクログ

    少し遠くのことばかり追いかけるのではなくて、
    もう少し足下も見た方がよいと強く思った。

    社会的な繋がりを失った、
    高校生達が巧みに大人に騙されて、
    暗い世界に入り込んでしまう、
    そういう現実を実際の高校生達のインタビューから
    作られた本。

    著者も実体験を踏まえた上で書いているので、
    更にリアルさが際立っていた。

    "最近の若者…"という言葉がはびこる世の中で、
    一方で"最近の大人は…"という言葉もあるんじゃないかと
    思う。

    どちらかが悪いとかではなくて、
    若者、とか、大人とか関係なく、
    お互いに正しく生きられる、
    お互いに楽しく生きられる、
    そんな社会を形成するのが必要だなと思った。

    どちらに対しても、偏見持つ事なく、
    寄り添える、地縁とか血縁関係なく、
    繋がりを持てる社会、自分もこの日本社会を形成する
    1人の人間として、考える必要がある、と思った。

    そういう意味で、今後も特定の世代とだけ、
    関わるのは辞めていきたい。

    0
    2014年11月03日
  • 女子高生の裏社会~「関係性の貧困」に生きる少女たち~

    Posted by ブクログ

    JK産業に足を踏み入れてしまった少女たちとの対話・交流を通じて。著者も同じような経験をしてきた女性というのが1つのポイントで,逆に男性によるこの種の取材はいったいどうやってるんだろうと思ってしまう。
    背景にあるのは必ずしも経済的貧困だけではなくて,家族間や学校内での人間関係の貧困も大きな原因になっている。「観光案内だから」といった抵抗感を減らす言い訳も巧みに仕組まれていて,何の素因もない子までふと間違うと取り込まれてしまったり。
    著者が強調してたのは,こういった業界の「裏のつながり」に打ち勝つだけの「表のつながり 」が大事だということ。そのために,JK産業から風俗に至る「スカウト・店長・オーナーの連携」や「めげない援交おじさん」の姿勢を(いい意味で)見習うべしという思いきったことまで言っている。かなり奇抜な発想な気もするが,そこまで言わなきゃいけないほど彼女たちに表からの手が伸びていってないんだなあと。かりそめの「裏のつながり」にしか安住の地がない大勢の子供たち。そんな環境をなくしていかなくては。

    0
    2014年10月23日
  • 難民高校生 ― 絶望社会を生き抜く「私たち」のリアル

    Posted by ブクログ

    よくある話かと思いきや、阿蘇さんとの出会いから、著者の人格が一気に深化、活性化し始める。ロールモデルの大切さ。葛藤、停滞してきた著者だからこそ今があるという説得力。被災地への視点も尊厳に満ちている。これから正念場をなんどもくぐるだろうが、私も大人の一人として、姿勢を見せていくことでエールと感想に代えたい。

    0
    2014年10月20日
  • 女子高生の裏社会~「関係性の貧困」に生きる少女たち~

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    読んでいて情けなくなる、いや、それを通り越して悲しくなるルポである。

    人様に迷惑をかけてはいけない、と言われて子供は育つ(最近はそうだろうか?)。

    俺は違うと思う。

    人は大人になっても他人に迷惑をかけて生きていく。

    迷惑をかけるのを恐れて人との関わりを断つよりは、むしろ積極的に迷惑をかけるべきだとも思う。

    むしろ俺はこう思う。

    人様を悲しませることをしてはいけない。

    法律だからとか、決まり事だからとか、常識だからとか云々理由をつけて様々なことが禁止されている。

    が、そんな細かいことはどうでもいい。

    自分がされて悲しくなること、自分が見て悲しくなること、そんなことを人にしないこと。

    人様に迷惑をかけないよりは、大分ハードルが下がると思うのだが、どうだろうか。


    本書ではJKリフレとか、JKお散歩、そして売春に至る女子高生数人のルポである。

    SNSが作ったネット上の社会は人と人を繋げる反面、裏社会への入口としての間口を広げた。

    居場所を無くした彼女たちの行きつく先の裏社会を描き出す。


    さて、大町というド田舎でのんびりしていて、久しぶりに実家の高田馬場のニュースを見たと思ったら「個室で女子高生の大衆を嗅がせる。経営者逮捕」の店が高田馬場かよ。

    ホント、ろくでもないな東京は。ホント、ろくでもない大人だな。

    「これは大人の責任だ」作者は文中でそう指摘する。

    お金を出して搾取するのは大人である。

    職に貴賤はないというが、未成年を金で買うというのは職とか金とか働くとかなんだとか以前の問題だろう。それはダメだろう。やっちゃダメだろう。


    貧困、社会の階層化、少子高齢化、無縁社会、ブラック企業、

    全ての社会問題のしわ寄せは若者に背負わされる。

    これらの問題に直面し、解決しなければいけないのは若者のはずだ。


    俺は他人のブログは全然読まないのだが、唯一読んでるのが「Chikirinの日記」
    その最近の記事で「かわいそうなお年寄りをもっと支援すべき!?」というものがあった。

    若者にもっとも重要なものは教育だと思う。

    大人が若者への教育をおろそかにし、その若者を搾取する構造は将来、国の崩壊を確実に引き起こす。


    と社会もなんにも関わらない無責任な27才(独身・会社員)がぬかしております。

    0
    2014年10月19日
  • 難民高校生 ― 絶望社会を生き抜く「私たち」のリアル

    Posted by ブクログ

    人とのつながりでしか人は生きてはいけないのですね。
    大人の生き方が子供にいかに大きな影響を与えているのか、心して生きていかなくてはと思う。

    0
    2014年10月06日
  • 難民高校生 ― 絶望社会を生き抜く「私たち」のリアル

    Posted by ブクログ

    家庭にも学校にも居場所がなく、渋谷に居場所を求めた著者。
    その時に出会った人を通して、現代の高校生の抱えている問題を書いている。

    うちにも家庭に居場所がないのでは?と思えるコがいる。
    学校で反発していて、我々を困らせるけど、学校が唯一の居場所で、わがまま言える場所なんだね。

    ここが無くなったコたちは、難民になるのかと思うと、教育に関わる者として、責任は重いなと改めて感じる。

    0
    2014年05月07日
  • 女子高生の裏社会~「関係性の貧困」に生きる少女たち~

    Posted by ブクログ

    薄っすらとは知っていたものの、現状がここまでのものとは知らなかった。

    しかもこの本は2014年のものなので、良くも悪くも今の世の中は変わっているのだろう。

    支援というか寄り添う大事さは大いに共感できるが、著者のように出来る人は限られるだろう。

    そこには性差もあると思う。同性だからこそ打ち明けられる、曝け出せるものもあるだろう。

    多分同じようなことを男である私がしたら、下心にしか見えないだろう。

    そのため、如何に公的な機関が、公的なものとして支援することの必要性があるだろう。

    0
    2026年06月29日
  • 女子高生の裏社会~「関係性の貧困」に生きる少女たち~

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    jkビジネスと、女子高生を支援する活動家話。

    昔は、貧困層と不安定層(家族不和やメンヘラなど)がjkビジネスだったが、2014年ごろには生活安定層のjkも出てきた。家族仲や経済的にも充足している。関係性の貧困が原因。

    普通の女子高生がjkお散歩をする背景には、無縁社会がある。頼れる人が居ないところに、お店に所属させて貰えて、相談にも乗ってもらえるし、気にかけてもらえる。家出した時は衣食住まで提供してもらえる。
    仕事は楽という人と大変という人は半々。大変だからこそ生きがいを感じる。店に感謝する。

    裏社会の大人は、少女の居場所作りのプロ。少女に認識される大人は、スカウト(20〜30代の良きお兄ちゃん)・店長(親戚のおじさんみたい)・オーナー(複数の店舗を経営する。たまに来て褒めてくれる偉い人)の三人だけ。

    ちなみにjk散歩の平均月収は6.7万。3万、5万、10万に山がある。性交渉のオプションも31人中5人が経験してる。基盤率高い…

    0
    2024年08月17日
  • 難民高校生 ― 絶望社会を生き抜く「私たち」のリアル

    Posted by ブクログ

    この方はどこからどう見ても恵まれすぎていて、なんでグレたんだろう、難民になったんだろう?って疑問しかわかなかった
    どんな状態でも愛を送り続けてくれるおじいちゃんの存在や、高校(私学)を辞めても河合塾の生活全般を(行けば)提供してくれるフリースクールみたいなところにも通わせてもらえる余裕のある家庭環境もあって

    もっと本当に抜け出せない人はたくさんいそうだなぁと思う

    やってることはすごいし、彼女にしかできないことをこれからもやってもらったらいいなと思った


    物質的には恵まれている日本で心が貧困になっちゃってる、親や近しい人から無条件の愛を降り注いでもらえなかったらこうなるのかなと感じた

    17歳の時に付き合っていた彼氏は東京で働いて一人暮らしをしていたけど、どこからきて、どんな理由で仕事をしているのか聞いたこともなかった、とういうのが、とても印象的だった
    お互いのことを話さずに(素性を知らずに)付き合える人間関係ってのがわからなかったので
    文中にもそういう関係性やお互いを信用しないなどが渋谷での関係性と書かれていたので、切なかった

    少なくとも
    大人だからえらいとか、最近の若者があかん、とかも全く聞くに値しないよって子どもや若い人たちに全力で伝えたい

    0
    2024年06月04日
  • 子どもの人権をまもるために

    Posted by ブクログ

    子どもの人権をまもるというテーマに沿って……かな? けっこうそうそうたる人々が稿を寄せている。宮田雄吾(大阪共立病院・大村椿の森学園)、山野良一(名寄市立大学・専門社会調査士)、駒崎弘樹(認定NPO法人フローレンス代表)、仁藤夢乃(一般社団法人Colabo代表)、熊谷晋一郎(東京大学・当事者研究)、大塚玲子(編集者・ライター)、内田良(名古屋大学・教育社会学)、大貫隆志(「指導死」親の会共同代表)、大原榮子(「メンタルフレンド東海」世話人代表・名古屋学芸大学)、前川喜平(元文部科学省事務次官)、白濵洋子(佐賀女子短期大学・学校保健)、内藤朝雄(明治大学・社会学)、山下敏雄(弁護士)、村田和木(ライター・社会福祉士)、南和行(弁護士)、土井香苗(国際人権NGOヒューマン・ライツ・ウオッチ日本代表)といった方々。
    一方で、どこか子どもの立場に立った活動なのだろうかと思わせもする。子どものためを思って考えての活動ではあるだろうけど、子どもの思いに直結できているだろうか。ほんとにほんとに子どもの人権をまもる活動といえるだろうか。厳密にいえば、たとえとして、大人が余裕をもって子どもを育てられるまちづくりのような活動は、子ども第一ではないと思う。そんなことを気にしながら、各人の稿を流し読んだ。
    なぜ木村草太氏が編集になっているのかちょっと疑問。それらしい人ではあるけど、これまた厳密にいえばそのものズバリな人って感じがせず、彼の知名度に頼って編者にしたのかなって勘ぐってしまう。

    0
    2023年07月22日
  • 難民高校生 ― 絶望社会を生き抜く「私たち」のリアル

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    家庭に居場所がなく実際に渋谷ギャルだった仁藤夢乃さん。
    彼女がどんな世界を生きて、そしてどんな世界を見てきたのか。

    メイドカフェでの勤務。
    「生きるため」にこうした仕事をしていた10代の女の子たち。

    湯浅誠『貧困襲来』より引用
    「貧困」というのは「溜め」のない状態のことだ
    貧困に陥らないためには「金銭的な溜め」や「人間関係の溜め」そして「精神的な溜め」が必要。

    貯蓄や親や友人とのつながり、そして自信やゆとり。
    こうした溜めが我々を支えている。

    0
    2022年05月14日
  • 難民高校生 ― 絶望社会を生き抜く「私たち」のリアル

    Posted by ブクログ

    恵まれている環境なのに全てが嫌で反抗してしまう女子高生達に昔の自分を重ねて読みました。大人達は私達の事は分かってくれないと思っていました。今なら大人の気持ちも考えられますが、当時は鬱陶しいだけでした。著者が書いているように、高校生や学生に関わる大人達にも読んで欲しいです。読んだ後に少しはお互いの距離が縮まれば、その事で彼女達が自分を傷つける事が減り、精神的蓄えが生まれると思います。著者は高校を辞めた事で、結果的に世界が広がり一歩が踏み出せたので、悩んでいる子達に高校だけが全てではないと知って欲しいです。

    0
    2018年04月15日
  • 女子高生の裏社会~「関係性の貧困」に生きる少女たち~

    Posted by ブクログ

    貧困女子とかAV女優のルポあたりの本とあまり変わらないのだが、女子高生ゆえの更なる無知が利用されている状況、危機感の欠如の酷さが目立つ。
    利用する大人が狡猾というか。

    救う方も、援交狙いのおっさんくらいくじけず本気でやれという書き口はなるほどと思うが、無理だな。
    ビデオでもインターネットの普及でもそうだが、エロの動機を上回るものは、なかなか難しいよ。

    0
    2018年03月24日
  • 難民高校生 ― 絶望社会を生き抜く「私たち」のリアル

    Posted by ブクログ

    家庭や学校、他のどこにも居場所がないと感じている高校生。彼らを見守る大人のいない状態で生活するようになると、危ない誘惑がたくさん待っている。精神的な「溜め」もなく、他の選択肢も知らず貧困な大人になってしまう。

    渋谷という居場所が、若者を食い物にしている場所でもあったわけで。一人で生きていくしかない思いつめるのが思春期、その心理を当事者として語ったこと。

    0
    2017年07月16日
  • 女子高生の裏社会~「関係性の貧困」に生きる少女たち~

    Posted by ブクログ

    子どもたちを取り巻く危険が大人の眼に触れにくい時代、普通の女子高生がJK産業に入り込んできている現状を知ってほしい。そして、一人でも多くの子どもたちを支えるようになってほしい。

    危ない落とし穴が、知らずに近くに潜んでいる時代。

    0
    2017年07月16日