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児童買春や犯罪の温床になるような仕事に就く少女たちについて、「特別な事情を抱えた特別な子どもが働いている」とイメージする人は少なくないだろう。しかし、将来の夢もあって受験を控えているような「普通の」女子高生が、「JKリフレ」や「JKお散歩」の現場に入り込んできている。「居場所のない高校生」や「性的搾取の対象になりやすい女子高生」の問題を社会に問い続ける著者が彼女たちの本音を通して、その実態を報告。
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Posted by ブクログ
今はJK産業も随分衰退したと思うが、活動の場をインターネットに変えただけで引き続き続いているようにも思う。 根底には、家庭や学校での不安定があり、根本的な解決にはその問題を解決することが必要ということを分からせてくれる一冊。
この本のように社会の実情を発信していくことがとても大切、貴重な情報源。それでもなお、別世界に生きている想像力に乏しい人たちは心ない言葉を投げかける。
ここ数年の秋葉原の変化には、以前を知っている人には、驚くのではないでしょうか? ちょうど、AKBが認知されたぐらいから(ここ4、5年ぐらい)、一気に、風俗店らしい店舗が、 増えました。 私もTSUKUMO通りに何回か行ったことがあります。 女子校生やら、メイドさんやらが、たくさんいて、 「えっっ、...続きを読むここ秋葉原?」みたいな光景を目にしました。 自分が高校生だった十数年前と比べて、明らかに若い人が、風俗業界に入る敷居が低くなっている ような感じがします。それは、社会の変化、ネット、スマホの普及等、多くの原因が考えられます。 「JK産業」と呼ばれる、一種の風俗産業に、足をつっこんでいる女子校生が、 「JKリフレ」やら「JKお散歩」で、気軽に働いている、もしくは、何も知らないで、働いている様子 を見ると、いったいどうなっているのか?と、、、、、 仁藤さんのフィールドワークから見えてくるのは、あの手をこの手を使って、少女を誘惑する大人達と、 その裏を知らないで、その世界に入る少女の純真さや、それを取り巻く過酷な家庭環境に 、なんとも言えない気分になります。 彼女らの周りには、信頼出来る大人なんていないのでしょう。 信頼していると思っている人が、彼女らを、搾取している(かなり巧妙に)構図に、 今の日本社会の病理を感じます。 著者は、程度の差はあれ、そういう環境にいたんでしょう。 だから、一人で這い出るのは、指南の技だと思っている。 著者の活動を支持したいと思います。 ただ、私個人が出来ることは、自分の周囲にいる人を助けるくらいですが、、、。
「部落解放・人権入門2016」 第46回 部落解放・人権夏期講座 報告書 に載っていたのをきっかけに手に取った1冊。 荻上チキさんの著書と同じく、若い世代の女性の貧困問題がもたらす様々な問題をリアルに取り上げているのが印象的であった。
「JKリフレ」や「JK散歩」などの裏社会のJK産業に携わるをえなくなった少女たち。 彼女らは一体どういういきさつでそういう仕事を選んだのか。 どういった家族環境、学校環境、健康状態の子がいるのか。 個々のインタビューを通じてわかってくる、 少女たちの居場所のなさや大人とのよいつながりのなさ。 このよ...続きを読むうな仕事がはびこるのは、けっして彼女たちだけの責任ではない、 社会にだっておおきな責任があることを見失ってはいけない、 そのようなことが浮かびあがってくるノンフィクション。 まあ最初は、 女子高生のインタビューからJKリフレやらお散歩やらの内容、 裏オプなどの内容をよむと、正直なところ半分勃起してしまいましたよ。 えろいぜ、と思って。 でも、半分くらいのところからほんとにひどい話になってきて、 意識もエロから離れていった。 男は無神経なんですな。 自分自身の野獣の面ってなかなか自覚していないし、 女の心理を勘違いしているところもあるかなと思った。 AVばかり見ているとそうなるのかな? ばかな世界ですからね、エッチビデオの内容って。 ふたつ前に読んだ『採用基準』には、 自助・共助・公助のうち、共助つまり近所の人だとか友人知人だとかの間での助けあいが 大事になってくると書いてあったのだけれど、 本書『女子高生の裏社会』を読むと、 困窮していたりする彼女らに欠けているものがその共助であることがよくわかる。 現代社会では共助が弱いのです。 そして、もっと共助を大事にしようという声すらあげにくいのです。 なにかあれば「自己責任」って言われるくらいですから。 そういう氷点下レベルの冷たさはもうやめようよって感じで、 『採用基準』の著者は「共助が大事」と言ってくれたかのようで、 それには心は熱くなった。 同様に、本書の著者も、しきりにまともな大人との、 しっかりしたつながりは大事だと説いている。 ぼくはよく自助が大事だとして、 個人での努力でなんとかなるしかないと考えていたのは、 人間不信というか、冷たい社会はなかなか変わらないものだ、 という気持ちが勝っていたからかもしれない。 共助については、大変な環境にある当事者のぼく自身からは、 声の上げにくいことだったかなあと思う。 きっとこの本に登場する少女たちにも、 声のあげにくさの理由として、 「当事者すぎて言えない」というのがある人もいるのではないか。 自分を主張することが、助けを求めることであってさえ、 わがままなことを言っているととられそうで、 それこそ村八分だとか白い目で見られるとか、 そういうことに不安を感じたりするのではと思いました。 まあ、それだけ社会というもの一般が未成熟で、 信頼に足らないものだということを無意識レベルで感じている ともいえるのですが。 それでも、ひと一人、完璧な考えってもてない。 補ってもらったり助けてもらったりということは、 こういう言説レベルでもあるもんだなあと嬉しくもありますね。 オトコ気なんていうと、 『採用基準』も『女子高生の裏社会』も著者が女性だから失礼になるかもしれないけれど、 よっぽど人のためになることをしてくれているし、その気概を感じますね。 それにしても、JKお散歩だとかしていた子って、 今のことしか考えられないであとで激しく後悔してしまうみたいです。 過去は消えないからなあ・・・。 消えない、どうしようもないような、否定したい過去を持ってしまって苦しむんだから、 今だけ良ければっていう刹那的な生き方はあまり賢くないという。 そこまで考えられない未成熟な年頃だからかわいそうなんだけれども。 しがらまないつながり、共助が大事だとあらためて感じました。 本書では秋葉原でのJK産業に巻き込まれた少女たちを扱っていましたが、 福岡とか仙台などでもあるといいます。 社会の冷たさ、セーフティネットも名ばかりで、親や大人も稚拙だというのが こういった妙なものが出てくる根っこではないかとも思いました。
体当たり取材。女子高生達もお姉さんに話すかの如く接している。 JKビジネスのリスクやトラブルを主に取り上げているが、その悪い大人たちが一番彼女たちの話を聞いたりと、フォローしているのが何ともいえない。
タイトル買い。仕事で役に立つんじゃないかと思ってかった。思っていたよりリアリティー。こういうことやりたいなあ、って思ってたことを著者がやっててうらやま。
今年読んだ中で一番重みがある。仁藤さんが出逢い話を聴き伴走する女子高生のインタビューをもとに、「関係性の貧困」に生きる彼女たちとその周りの裏と表の社会の皮肉を冷静に綴っている。漠然とした「中高生の居場所づくり」という言葉に今呆然としている。今対面している若者については全くもって話せるような伴走ではな...続きを読むいので一点だけ。仁藤さんのような視点と活動こそ、これからの究極のソーシャルワーク。あの時出逢えなかった「オトナ」に今自分がなろう。
子供を持つ親、子供達を教える教育者、世の中の大人達、そしてJKビジネスのターゲットになりえる女子高生達などなど… みんなに読んで欲しい現実です。
自分の過ごしてきた「女子高生時代」とは違う世界でびっくりしたというのが最初に抱いた感想でした。 JK産業に入る人たちにはさまざまな背景があると思います。 ただ居場所を探している、助けを求めている女子高生たちに対して、手を差し伸べる大人が「商品」として扱っているという現状がとても悲しくなりました。 ...続きを読む彼女たちにとっては「ようやく見つけた信頼できる大人」が、実は自分を利用するだけに近寄ってくる存在だと気付いたら、彼女たちは余計傷つくだろうなと感じました。 簡単なことではないと思いますが、家庭や学校、地域…彼女たちの身近にあるネットワークのどこかが、手を差し伸べられるような、彼女たちの小さな「助けて」の声を拾えるような社会をつくることが大事だなと感じました。
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女子高生の裏社会~「関係性の貧困」に生きる少女たち~
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